紫陽花と古墳をセットで楽しめる「多摩川台公園」。
東急多摩川駅至近の多摩川台公園。
亀甲山古墳や宝莱山古墳、その間に多摩川台古墳群と呼ばれる8基の古墳がある。
訪れた2020年6月7日は、天気にも恵まれ、公園内あちこちに咲く紫陽花も楽しめた。
まずは「亀甲山古墳」へ。
4世紀後半~5世紀前半ごろに造られた前方後円墳で、国の史跡に指定されている。
全長107m、前方部の長さ41m、後円部の直径48m、高さ10mという規模だ。
残念ながら後円部の裾の一部は、浄水場の建設に伴い削られたそうだ。
続いて「宝莱山古墳」へ。
4世紀前半に築造された前方後円墳である。
多摩川下流域では最古の古墳といわれている。
全長97メートルで、亀甲山古墳に次ぐ大きさだ。残念ながら、後円部は住宅の一部になっており、原型をとどめていない。
「宝莱山古墳」から出土された出土品は、大田区立郷土博物館と慶應義塾大学に保管され、出土品のレプリカは、多摩川台公園内にある「多摩川台古墳展示室」に展示されている。そしてその「多摩川台古墳展示室」へ。
展示室には、古墳内にある石室の実物大レプリカが展示されており、その中に入ることもできる。
多摩川台公園内の古墳から出土された勾玉や土器などのレプリカや資料が展示されていて、当時の多摩川流域の様子や雰囲気を味わうことができる。
最後は、公園内を道なりに進んで、小さな円墳群を鑑賞。
1基から8基まであり、いずれも6世紀から7世紀頃にかけて築造されたとされている。
誰の墓かは分かっていないが、緑道に馴染むが如く建立されている。
この時期は紫陽花と古墳をセットで楽しめる。
贅沢なひとときだった。
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