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臨月妊婦妻の日常小噺

  □今日ナニしたの?

毎日暑い。暑くて蕩けそう。毎日家にいるくせに、暑いなんて言ってられないのでとりあえず家事をする。洗濯機を2回回して、軽く床に掃除機を。外干しして使った食器を片して。昼までは、ぐうたらする。
昼食を食べに帰宅した夫に「午前中ナニしてたの?」と聞かれる(普通に気になるだけ、意味はない)。いや、あなたの昼ご飯作りましたけど?と思いながらまぁ確かになんもしてないなぁと思う。

 ■通い妻

週に3日は図書館に通っている。新しくなったばかりの図書館は広々していて開放的で気持ちがいい。可愛いカフェもある。自習スペースなんかものすごく広くて席もネット予約できるらしい。近所からも近いので、散歩がてらよく利用するように。水筒にお茶いれて持っていっている。最初は真面目に育児書なんかを読みあさっていたが、最近はもっぱらエッセイか小説ばかり。私はさくらももこ先生のエッセイだったり絵日記が大好きで、ついそればかり読んでしまうので、小説2冊、エッセイ2冊までと決めて、賢いふりをしている。(エッセイのほうがずっと読みやすいから。)私があまりにも毎日本ばかり読んでいて大人しいので夫は感心している。

□顔が小さい

顔が小さいという点で褒められることがある。おそらく、唯一容姿で褒められるところは、顔が小さいということと、肌が白い、その2点に尽きる。昔から顔が小さく、近所の人にも、「お宅の末っ子ちゃん本当に顔が小さくて可愛いわね」といわれ、両親は、「アレは脳ミソも小さくて。」と返していた。まぁ確かに、一番頭が悪かった。
かつて、恋人時代の夫は私に初めて会った時は顔が小さくて可愛い!肌が白い!細い!と沢山褒めてくれた。
一通り褒め尽くし、スケベ心もある程度満たされた現在は、「顔が小さいってことは脳ミソも小さいのかなぁ」とたまに独り言でぼやいていた。ついに、夫までもがうちの両親と同じことを言い出したのだ。

 ■裸で踊る

暑くなると変な人がよく出没すると高校時代に習った。東北の暑くなると、というのは4月上旬あたりから、雪解けは完璧になくなったころにあたる。

関東の真夏は暑すぎて変質者すら出ない。
ほどよくぽかぽかすると、開放的になりおかしな人が出るのだろう。
私は昔からよくお風呂上がりにすっぽんぽんで踊るのが好きなのだが、それを見るたびに母に「はしたない!」と怒られ、「なんて子を産んじゃったのかしら」としんみりさせてきた。夫と暮らしてからも私の裸ダンスは日常の一部になっており、夫もたまに踊ってくれる。妊婦になってからも、臨月の今でも踊っている。夫曰く「外でやらないだけマシ」
とあえて規制するほうがよくないと考えているらしい。今でも実家に帰省するたびに踊っているが、相変わらず母はプリプリ怒り、祖母は「嫁にいけたんだからたいしたもんだ」とこちらも寛容に受け止めてくれる。
暑くなるとおかしなことをしたくなる人の気持ちが少しわかる。まぁ私は季節問わず冬でも裸で踊るけど。

□定期的に食べたくなるもの

定期的に食べたくなるものに、辛いものが入る。セブンイレブンの蒙古湯麺を私はこよなく愛しているのだが、今は妊娠中なのでしばらく食べてない。寿司が大好きで、こちらも生モノなので妊娠中は控えている。

モスのスパイシーチリドッグ。これは私が学生の頃からこよなく愛している。これに合わせて、オニオンリングとジンジャーエールを注文していた。モスはやはり高いが半年に一回、おこづかいをやりくりして、食べていた記憶がある。

今でも変わらず大好きで、マックやバーガーキングよりも私はモスを推している。

こちらは妊娠中も食べている…。

はじめて一人暮らしをした時に隣の駅前にミスタードーナツがあったので、たびたび自転車で買いに行っていた。

あの時はミスド初心者でポンデリングばかり食べていた。
時は流れ、夫と結婚してからハニーディップをはじめて食べたときは衝撃を受けた。レンジで軽く温める食べ方でかなり美味しい。
私はポンデ黒糖をこよなく愛しているがそれと並ぶまたは越える美味しさだったのだ。
さすがに私より11年も長く生きているだけあっていろんな美味しいものを知ってるなぁと感心する。

私がもし夫より11年も先に生まれていても、ハニーディップの美味しさを発見できなかった思う。ありがとう、夫よ。

■開け、子宮口

出産日も残り2週間に迫るが、全く開く気配すらないらしい。このままいけば予定日は過ぎそうであるとも言われたので、毎日沢山歩いて、お腹を沢山張らせましょうと言われた。

毎日沢山歩いている。ご褒美や目的がないと難しいので、普段あまり行かない遠くのスーパーだったり、夫の会社近くまで夕方歩いて合流したり、とにかく頑張ってる。
ショッピングモールなんかをぐるぐる回るのも効果的らしいので取り入れたい。

こないだ、夫の会社の裏のセブンでアイスカフェオレをはじめて買って飲んだら美味しくてびっくり。普段コーヒーもカフェオレも飲まないのだが、その日はうっかり水筒のお茶を切らしていたのもあって冒険してみたのだ。セブンのコーヒーを買うのは仕事終わりに自動車学校に通っていた頃以来だ。
カフェオレを飲んでいた私を見て、夫が「家で作れるよ。」と言いその日のうちに、カルディーの珈琲豆でコーヒーメーカがエスプレッソを抽出してそれを氷と牛乳で割って再現してくれた。セブンも家のカフェオレも全く同じくらい美味しくてまたびっくりした。
その日はたまたま、私がミスドを買っておいたので二人でまったりカフェタイムをして、大変満足した1日だった。

子宮口のための散歩だったが、美味しいモノセンサーが唸る日々。

  □マタニティーフォト

ずいぶん前からお腹は出てきたけど、もっと膨らました状態で残したかったので、マタニティーフォトを撮るのに粘っていた。

マタニティーフォトって最近?有名になってきたのかなぁと思う。やっぱり、自分の親世代だといまいちピンときてないみたい。
せっかく撮れたら写真を送ったのに「よく恥ずかしくないわね」と言われてしまった。
もっと生命の神秘とか感じてくれヨと思う。

たしかに、年がら年中妊婦のような肥満体の母は恥ずかしいかもしれんがね。

私はああならないように、産後ダイエット頑張ろう。母のあの体型はちょっとドラえもんみたいでアレはあれでなかなか可愛いけど。


セルフマタニティーフォト


こんな感じで、臨月の今は毎日のんびりと夫とおもしろおかしく楽しく暮らしている。

夫と2人暮らしも残りわずかと思うとしんみりしてしまう。美味しいもの、いっぱい食べておこう。

面白きことはよきことなりを信条に今まで裸ダンスやら変顔やらイロイロやってきたけど、お子が生まれたらやはり親らしくちゃんとしようとは思っているヨ。





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