『わたしの旅ブックス』シリーズ紹介 5
『わたしの旅ブックス』シリーズとは
各分野で活躍する著者が「旅」をテーマに綴る読み物シリーズ『わたしの旅ブックス』は、人生を豊かに彩る旅の魅力と醍醐味を一人でも多くの人に伝えることを目指し、紀行、エッセイ、ノンフィクションなどのジャンルで刊行しています。
これからも様々な著者が多彩な「旅」を綴っていく予定ですが、これまでに刊行したシリーズ、36冊を紹介していきます。
5回目は、近藤雄生さんの『まだ見ぬあの地へ 旅すること、書くこと、生きること』から、丸山ゴンザレスさん『世界ヤバすぎ!危険地帯の歩き方』/石田ゆうすけさん『自転車お宝ラーメン紀行』/斉藤政喜さん『シェルパ斉藤の親子旅20年物語』/北澤豊雄『混迷の国ベネズエラ潜入記』/沢野ひとしさん『真夏の刺身弁当 旅は道連れ世は情け』までの6冊を紹介します。
『まだ見ぬあの地へ 旅すること、書くこと、生きること』著/近藤雄生
気鋭のノンフィクションライターによる初の旅エッセイ集。
なぜ、旅に出るのか? 旅は自分をどう変えたのか?
自分の旅の原点ともいえる「夫婦世界放浪旅」を中心に、自らの人生に大きな影響を与えた旅を振り返り「旅の力」について思いをめぐらせる。
日常の中に息づく旅の断片を見つけながら、それが今の仕事や人生をどう支えているのか。
これまで明かされてこなかった著者の仕事観や人生観を知ることができる一冊となっている。
目次
第一部 あの日がいまを作っている
第二部 自分にとっての書くということ
第三部 旅することと生きること
近藤雄生
1976年東京都生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了。2003年、自身の吃音をきっかけの一つとして、結婚直後に妻とともに日本を発つ。オーストラリア、東南アジア、中国、ユーラシア大陸で、約5年半の間、旅・定住を繰り返しながら月刊誌や週刊誌にルポルタージュなどを寄稿。2008年に帰国。大谷大学/京都造形芸術大学非常勤講師、理系ライター集団「チーム・パスカル」メンバー。主な著書に『遊牧夫婦』(ミシマ社/角川文庫)、『旅に出よう 世界にはいろんな生き方があふれている』(岩波ジュニア新書)、『吃音 伝えられないもどかしさ』(新潮社)などがある。
『世界ヤバすぎ!危険地帯の歩き方』著/丸山ゴンザレス
世界はワルくてアブなくて、だから面白い‼
スラム街、ドラッグ、国境裏ルート……
人気YouTubeチャンネル「丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー」でおなじみの危険地帯ジャーナリストが明かす、知られざる世界のダークサイドとその歩き方。
クレイジーな好奇心が止まらない!! 世界の「危険な話」が満載!
★殺し屋に聞いた怖すぎる話
★逃亡者の生活 in バンコク
★覚せい剤は副作用がヤバすぎ
★12月は強盗の季節 …and more!
目次
1章:旅する理由
2章:地球の “ヤバい” 歩き方
取材/スラム街/ドラッグ/犯罪・トラブル
3章:旅の流儀
旅のテクニック/旅のファッション
旅をはじめよう(あとがきにかえて)
ホントのあとがき
コラム:海外ウラ事情
丸山ゴンザレス
1977年、宮城県生まれ。ジャーナリストであり編集者。國學院大學学術資料センター共同研究員。無職、日雇い労働、出版社勤務を経て独立。危険地帯や裏社会を主に取材している。著書に『アジア「罰当たり」旅行』(彩図社)『世界の混沌を歩く ダークツーリスト』(講談社)『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』(光文社)などがある。
Kindle版はこちら
『自転車お宝ラーメン紀行』著/石田ゆうすけ
自転車こぎこぎ、目指すはラーメン!
大ヒット旅行記『行かずに死ねるか!』著者・石田ゆうすけによるラーメンと街と人をめぐる紀行エッセイ登場!
ラーメンで感動したい。スープの最後の一滴まで、しみじみ旨い—
そんな「お宝ラーメン」を探し求め、自転車乗ってあっちにふらふら、こっちにふらふら。
読めばラーメンが食べたくなること必至。笑えて泣けて、心があったまる自転車ラーメン冒険記。
目次
はじめに
1章 終戦直後で止まった店と、ガード下の秘密基地――永代橋〜浅草橋
2章 噺家はだしの店主と、昭和遺産店――笹塚
3章 商店街に最後まで残った店――雑司が谷
4章 レトロな街で「七面鳥」を追いかけた――高円寺
5章 鬼子母神とバラと矢吹丈――三ノ輪
6章 壊したら、元には戻りません――豪徳寺
7章 味噌ラーメンが東京で歩いた道――人形町
8章 大きな商店街で生きてきた――長崎
9章 ラーメンは地球を救う?――新宿
あとがきにかえて、ラストトリップ――大崎
石田ゆうすけ
1969年和歌山県生まれ。旅行エッセイスト。大学卒業後、自転車で世界一周を達成し、その体験を綴った初の著書『行かずに死ねるか!』(実業之日本社)がベストセラーに。世界一周自転車ひとり旅シリーズの3部作は中国、台湾、韓国でも翻訳出版され、国内外で累計30万部を超える。現在は旅、自転車、食を中心に執筆活動を行なっている。著作はほかに『洗面器でヤギごはん』(幻冬舎文庫)『大事なことは自転車が教えてくれた: 旅、冒険、出会い、そしてハプニング!』(小学館)など。
Kidle版はこちら
『シェルパ斉藤の親子旅20年物語』著/斉藤政喜
アウトドア誌『BE-PAL』での連載が長年人気の著者による、息子が幼少期から大人になるまでの「親子旅」をまとめた紀行文集。
“子連れアウトドア”のノウハウやアドバイスも満載!
子連れ旅に憧れるお父さんにぜひ読んでもらいたい一冊 。
目次
はじめに
第1章 はじめての親子旅
第2章 九州縦断自転車ツーリング
第3章 ニッポンの山をバックパッキング
第4章 50ccのカブで信州ツーリング
第5章 被災地をつなぐ長い一本道を歩く
第6章 30年目のネパールMTBツーリング
おわりに
斉藤政喜
1961年生まれ。紀行作家。揚子江をゴムボートで下ったことがきっかけで、フリーランスの物書きになる。アウトドア雑誌BE-PALでバックパッキングや自転車、オートバイ、ヒッチハイク、耕運機、犬連れなど、自由な旅の連載を30年以上続けている。1995年に八ヶ岳山麓に移住。踏破した国内外のトレイルは60本以上、泊まった山小屋は130軒以上、テント泊は1000回以上。『行きあたりばっ旅』『世界10大トレイル紀行』『犬連れバックパッカー』『東方見便録』『遊歩見聞録』など、著書多数。
『混迷の国ベネズエラ潜入記』著/北澤豊雄
破綻国家と噂される、南米ベネズエラで見たもの…それは絶望か、それとも希望か。
南米随一の産油国として繁栄していたベネズエラ。しかし、長引く政情不安や経済政策の失敗により、国民は貧困に苦しみ、日常的に犯罪が発生する南米最貧最恐の国になってしまった。
すでに「破綻国家」とも言われているベネズエラの本当の姿を見るために、著者は身の危険に晒されながら三度にわたってこの国に潜入する。果たして、著者は何を目撃するのか。
新進気鋭のノンフィクションライターが挑んだ限界ギリギリの冒険紀行。
目次
●第1章 記者たちと国境へ
●第2章 首都カラカスを歩く
●第3章 三度目のベネズエラ
●第4章 刑務所にいた日本人
●第5章 コロンビアへの脱出
〔付録〕野獣列車を追いかけて
北澤豊雄
1978年長野県生まれ。ノンフィクションライター。帝京大学文学部卒業後、広告制作会社、保険外交員などを経て2007年よりコロンビアを拠点にラテンアメリカ14カ国を取材。「ナンバー」「旅行人」「クーリエ・ジャポン」などに執筆。著書に『ダリエン地峡決死行』(産業編集センター刊)。
『真夏の刺身弁当 旅は道連れ世は情け』著/沢野ひとし
イラストレーター、エッセイストで自由気ままな旅人・沢野ひとしが、これまでの人生であちこち飛びまわってきた旅の数々をじんわりと振り返ったら、本になった。
ひとり旅、山旅、海外長期旅、家族旅……。
そしてそこで出会った忘れがたい人たち。
旅の楽しさとわびしさを、おなじみのリリカルな絵と
独特の筆致で綴った28篇のイラスト×エッセイ。
目次
第1章 旅を知る
第2章 海を越えて
第3章 暮らすように旅する
第4章 旅は道連れ家族連れ
沢野ひとし
1944年名古屋市生まれ。イラストレーター、エッセイスト、絵本作家。児童出版社勤務を経て独立。「本の雑誌」創刊時より表紙・本文イラストを担当する。第22回講談社出版文化賞さしえ賞受賞。著書に『山の時間』(白山書房)、『クロ日記』『北京食堂の夕暮れ』(本の雑誌社)、『ジジイの片づけ』(集英社クリエイティブ)ほか多数。
Kindle版はこちら