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インド食器屋のインド料理旅

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食器買い付けの旅や国内の専門店巡りで出会った美味しいインド料理やインドの食文化を、「アジアハンター」の店主・小林真樹さんがエッセイふうにご紹介します。
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#南インド

ビリヤニ【4】(南インド) 短粒米のビリヤニ

北インドからはじまったビリヤニ話は、今度は一気に南インドに飛ぶ。かつて私は無意識のうちに…

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ビリヤニ【5】(南インド) もう一つのビリヤニ文化

日本でも朝昼晩でそれぞれ食べるものが異なるように、タミルでも、とりわけベジ(菜食)食堂で…

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ビリヤニ【6】(南インド) ビリヤニのありよう

数日間という短い滞在だったが、かつて1度だけ中東のドバイに行ったことがある。ドバイに立ち…

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ターリー【1】 インド食器仕入れ話

この連載のタイトル通り、私はインド食器業という特殊な業務をなりわいとしていて、基本的にイ…

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ミールス【1】 バナナ葉皿の北限

昼の混みあう大衆食堂。人垣をかき分けてクーポンを買い(昔ながらのインドの大衆食堂はクーポ…

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ドーサ【1】 南インドの米事情

「本格的な南インド料理とは?」と問われて、ミールスと共にドーサを挙げる人は多いだろう。例…

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ドーサ【3】 ドーサを求めてドサ回り

ドーサという言葉自体は古代タミルで書かれたサンガム文献にも登場した古いものであり、南インドを広く象徴する食べものであるが、より近視眼的に見ていくと、地域によって実にさまざまなドーサが存在することがわかる。今回は南インド各地の飲食店で食べられる、地域性豊かなドーサを紹介していきたい。 地域別のざっくりとした特徴としては、分厚い鉄板で大きく焼くのがタミル式。中にジャガイモのマサーラーが入ったマサーラー・ドーサが有名だが、具のないドーサに豆汁のサンバルをかけたり、内臓煮込みとドー