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Monthly MAL vol.1

(※本 Monthly MAL vol.1は1/20に発行したものの再掲です。)

はじめまして、MyAnimeList(MAL)の樋口です。このメルマガの編集を担当しています。 東京のMALチームは、私たちが普段行っていることや、アニメ好きの海外ユーザー動向等をみなさんに知ってもらいたい!という気持ちが高まって、2022年からこのMonthly MALというメディアをはじめることにしました。今回は新年、そして初号でもありますので、CEOの溝口から何故Monthly MALを始めるに至ったか、営業企画チームから現在サービス内でおこなっているイベント情報、Growthチームから昨年の人気アニメランキング、聞くに聞けないMALデータの基礎知識をお届けしますので、お付き合いくださいませ!本年もよろしくお願いいたします!

溝口からご挨拶

MyAnimeList CEOの溝口です。

みなさんこんにちは。

気が付いたら2022年が始まって、もう2週間が経ちました。みなさんお元気に寅年を迎えられていますでしょうか。

さて、私のメッセージということで、何を寄せようか悩んだのですが・・・。そもそも、なぜ、このMonthly MALなる企画に取り組むのかを書いてみることにしました。

今、これを読んで下さっている皆さんはMALの存在や、何をやっているかをそれなりにご存知の方が多いのかなと思うのですが、残念ながらまだまだMALの存在は一般的なモノではありません。それはMALのユーザーが99%海外からであり、英語でサービスをやっているから、ではあるんですが・・・。やっぱりアピール不足でしょうと、ある日の会議でメンバーが拳を振り上げ、それなら、我々がやっていることをもっとみなさんに知ってもらうべきとなりまして。結果、このMonthly MALなる企画が始まる事になりました。

せっかくやるからには、たくさんの人に読んで欲しいですし、読んでもらうからには、みなさんのお役にもたちたい。ですから、それ販売できるんじゃないかっていうデータや、ビジネスにできそうなアイディア、この企画でしか話さない事、時にはアニメやマンガなどへのアツい想いなども綴ります。書き手はMALのコアメンバーが持ち回りで担当。それぞれが専門性を持つ、自慢のメンバーによるMonthly MALの始動。乞うご期待です。

そして、みなさんにお願いがあります!

日本が誇るアニメ・マンガを世界中の人にもっと届けていきたい。この文化があることを世界で活躍する日本人の誇りにもっともっとしていきたい。もっともっともっと多くのビジネスチャンスを、この業界に関係する人に作っていきたい。そんな想いで世界中のコミュニティと共に創り上げているMyAnimeList。たくさんの方々にその存在や意義を知って頂きたいと思っています。このMonthly MALの記事で役に立つモノがあったら、SNSなどでシェア頂けると本当に嬉しいですし、記事に対するご意見やお問い合わせなども全力でお待ちしています。ぜひご協力をよろしくお願い致します。

2022年、この業界にとって、皆様にとって素晴らしい年となりますように。私達も全力で駆け抜けていく所存です。本年もよろしくお願い申し上げます。

2022.1.15
MyAnimeList CEO 溝口

MALイベント情報

営業企画チームの岡村です!
今回は私からMyAnimeListで行っているイベント情報をお届けします。

ブルーピリオド国際展示会 モザイクアート完成

2,500を超える作品が、世界中のMALユーザーから投稿されました。
みんなの作品を、ブルーピリオドのキービジュアルに当て込みモザイクアート化しています。こちらの掲示&Tシャツとキャンバスボード化して販売致しますので、皆さん是非購入してくださいね!

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日本財団案件、BLUE HUNTERのアートコンペティション 表彰

ブルーと名の付く作品のアートコンペを2つ並行で行っていますが、こちらは日本財団さんと行っている海洋未来Webtoon『BLUE HUNTER』の表彰式動画の撮影風景です。

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私と、GrowthチームのGinoがパーソナリティとして、簡易ですが、表彰式動画を都内某所で撮影しました。
受賞者さんのビデオメッセージも配信するので、どんな方がMyAnimeListに作品を投稿してくれているのか、直接みられる良い機会なので、是非その部分だけでもチェックしてみてください ↓↓↓
BLUE HUNTER Art Contest Award Ceremony

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MAL EXPO Lite 2022開催します!

MAL初のオンラインEXPOをLight版として2月18日〜26日に実施します。

MALユーザーが参加して楽しめて、MALらしいコンテンツを発信することも出来ます。次回以降でスポンサー収益をガッツリ得られる。そんなイベントの第一歩にしていきます。

2021年を振り返るYear Bookをメインコンテンツとして、ライブコマースなどマネタイズ的に実験的な取り組みを行います。

また、マスコットキャラクターをMALコミュニティに依頼しまして、Sunさんが書いてくれました。最高にかわいいですよね。世界中にいる素晴らしいクリエイターが活躍出来る場所を作りたいと思っています。ファン参加型、クリエイター参加型のイベントで世界を巻き込んでいきます!

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2021年の人気アニメ作品ランキング On MAL

新年おめでとうございます。データ活用チームとしてMALにジョインしている、電通の清水です。

Monthly MALでは、膨大なMALデータの中からコンテンツビジネスに役立つデータをピックアップしてご紹介していきたいと思っています。

1月クールのアニメも徐々にスタートし始めるタイミングではありますが、初回は2021年のテレビアニメ作品について振り返っていきたいと思います。

2021年1月から12月までに放送されたテレビシリーズのアニメを対象に、各作品のメンバー数ランキングBEST50をまとめました。

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※ランキングは2021/12/27時点のものです
※前シーズンから継続している作品も含まれています
※メンバー数は「作品をマイリストに追加」した人の数です
※評価は「作品をリストに追加し、かつ評価した人」の評価数平均です
※評価は8.5以上を赤く表示しています
※マンガについては、マンガ原作だけではなく、コミカライズ作品も含まれます
※2021/12末時点のスコアのため、放送時期が早いもの(2021年の前半に放映があったもの)はメンバー数が多くなる傾向にあります

メンバー数100万を超えた作品は、長期間放送されている「ワンピース」、2020年10月から2クール連続で放送されていた「呪術廻戦」、2013年から断続的に放送され、ついに最終章に突入した「進撃の巨人」、2017年から4年にわたって放送された「ブラッククローバー」と、日本でも盤石な人気を築いている作品が名を連ねています。そうした作品以外にも、2021年には多くの注目作品が登場しました。MALに投稿されたレビューを交えながらTOPICSをご紹介します。

TOPICS 1 
初アニメ化で躍進した「ホリミヤ」「東京リベンジャーズ」「無職転生」

2021年に初めてアニメ化された作品の中で特に多くのメンバーを集めた3作品。国内でのTwitterフォロワー数は「ホリミヤ(15.6万)※」「東京リベンジャーズ(42万)」「無職転生(14.5万)」となっており、(国内Twitterフォロワー数とMALメンバー数を純粋比較することは難しいですが)これらの作品は海外でも大きな人気を集めていることがうかがえます。

※フォロワー数はいずれも2022/1/4時点

「ホリミヤ」は、ロマンティックコメディと大げさな恋愛ドラマの間の一線を越えそうな感じがするのですが、決して越えないのがいいところです(オスカー受賞作『パラサイト』の引用です)。「ホワイトアルバム」のような圧倒的なドラマがある一方で、「ホリミヤ」はドラマティックさとシンプルさのバランスが絶妙なんです。「ホリミヤ」のシンプルさは、他のロマンティックコメディとは一線を画しており、映画化される前から漫画が熱狂的に支持された理由のひとつでもあるんです。

「ホリミヤ」の高評価者レビュー(評価:8 by Twumi)より

私も含め、大多数の人は、異世界ブームに飽き、やがて衰退し、新しいものが台頭してくると予想しているようです。しかし、もしすべての異世界ものが『無職転生』のようなクオリティであったなら、私は間違いなくこのジャンルを支持し、別の態度をとったでしょう。このアニメの細部と丁寧さは明白であり、作品は見る喜びを与えてくれる。この作品は一貫して楽しませて、ストーリーやキャラクターに夢中になっていた。しっかりとしたプレゼンテーションも、この番組の楽しさを後押ししてくれました。この作品を次のレベルに引き上げるような「大きな」瞬間はまだないにしても、与えられたものに満足し、次の作品を楽しみにしています。

「無職転生」の高評価者レビュー(評価:8 by HellLyter)より

TOPICS 2 
アニメオリジナル/アニメ先行作品で好反応「ワンダーエッグプライオリティ」「Vivy」「Takt.Op」

オリジナルアニメ/アニメ先行作品で30万メンバー超えとなった3作品。「ワンダーエッグプライオリティ」は56万人と、人気シリーズもの作品に並ぶ規模になりました。評価の面では「Vivy」が高く評価され、8.5に迫るスコアを記録しました。

作画は映画並みのクオリティで、テレビアニメという感じは全くなく、どのシーンもアニメ映画のような仕上がりです。背景画のトレースワークも素晴らしく、ジブリ映画のような色彩豊かな料理など、TVアニメとしては衝撃的なほど、すべてのシーンに愛とこだわりが感じられます。雨の中を歩く音や野に咲く花など、場面転換の背景のほとんどは、4Kパソコンの壁紙としても十分通用するほどで、本シリーズの美術がいかに緻密であるかは計り知れない。象徴的な描写は「ピングドラム」や「まどマギ」を彷彿とさせ、アクションは「モブサイコ」並みに緻密なキャラクターデザインにも関わらず、流麗な動きで描かれています。個性的な敵、優れた戦闘振り付け、主要な攻撃時のカットなど、「ワンダーエッグプライオリティ」には最近のアニメの中でも最高のアクションシーンがあるかもしれません。

「ワンダーエッグプライオリティ」の高評価者レビュー(評価:9 by ACasualViewer)より

Vivyは壮大なシリーズです。アクション、スムーズなアニメーション、しっかりとしたキャラクター設定、素晴らしいサウンドトラック、そしてグリュイエールチーズより穴が多いかもしれないストーリー、しかし、そんなことは気にしません。タイムトラベルの誤解や決まり文句が多くても、楽しくて、とても驚かされます。私はこのシリーズが大好きです。しかし、プロットを考えすぎてしまうと、このシリーズの楽しさ、物語の背景にある美しさ、そしてヴィヴィにまつわるすべての謎が失われてしまうのです。少なからず視聴者の中では、AIがどこからともなく世界を救う責任を負うことや、このシリーズにおけるタイムトラベルの考え方に、ばかばかしさを感じる人がいるかもしれません。こうした発想が嫌いな人は、このシリーズは好みではないでしょう。

「Vivy」の高評価者レビュー(評価:9by Pipe)より

TOPICS 3
評価の高さが光る「フルーツバスケット」「無職転生」「ジョジョ」「リゼロ」

評価が8.5を超える高評価作品はBEST50のうち7作品。メンバー数BEST3の作品のほかに、4作品が該当します。中でも「フルーツバスケット」は評価9を超えており、BEST50全作品の中でもTOPのスコアで着地しました。先にご紹介した通り「無職転生」は新作としてのメンバー数も多く、2021年の新作としては非常に良い成果を残したといえそうです。

この作品は、有名や天才と称されるアニメーターを抱えるスタジオによってアニメ化されたわけではありません。ですから、本当に重要なシーンを除いては、素晴らしいアニメーションを期待しないでください。フルーツバスケットが本当に輝いているのは、彩色と特殊効果です。素晴らしい彩色のおかげで、フィルターをかけずにスクリーンショットを撮って壁紙にできるシーンがたくさんありますし、重要なシーンにはすべてそれがあります。ただ、特殊効果は変身シーンで使われることが多く、その量も少ないので、それほど目にすることはないでしょう。一方、音質はあらゆる面で完璧です。声優陣の演技はさすがに素晴らしいですし、サウンドトラックも素晴らしいです。フルーツバスケットは、「四月は君の嘘」のOSTを作曲した人が作曲者ですが、このシリーズでも素晴らしい仕事をしました。

「フルーツバスケット」の高評価者レビュー(評価:10 by SenbeiPan)より

TOPICS 4 
各クールベスト「呪術」「ヒロアカ」「転スラ」「古見さん」

各クールにおけるベスト(通年作品を除く)では、1-3月クールで「呪術」、4-6月クールで「ヒロアカ」、7-9月クールで「転スラ」、10-12月クール「古見さん」となりました。2クール目以降の作品が多い中、新規作品の「古見さん」がランクイン。放送終了直後のタイミングですが、メンバー数も44万と高い数字で着地しています。

古見さんの設定は、アニメに新しいものを提供するものではないが、ストーリーとキャラクターは見事に融合され、果てしない魅力を持つ感動的な番組となった。このシリーズは、その価値を最大限に生かし、ティーンエイジャーが抱える社会不安の受け皿としてふさわしい、新鮮で現代的な心理的問題を提示することに成功した。現代のティーンエイジャーは、かつての祖父母のように山や川や海を旅する必要はないものの、現在の高校での問題や悩みは、そうした昔の旅の話と同じように、いやそれ以上に、自分の人生に有害なものなのである。その結果、「古美術さん」は、圧倒的な詩的なアクションと笑顔が絶えない魅惑的な瞬間で、これまで以上に多くの人の心をつかむ可能性を持っているのです。

「古見さん」の高評価者レビュー(評価:10 by End)より

いかがでしたでしょうか?

国内の反応と概ね近しい傾向はありつつも、想像とは異なる位置にいる作品もあったのではないでしょうか。レビューも少しだけ紹介させていただきましたが、MALには熱量の高いレビューが多数投稿されていますので、ぜひ気になる作品のページをチェックしてみてください。

聞くに聞けないMALデータ

Monthly MALの初号ということで、改めてMALの保有するデータについてQ&A形式でご紹介いたします。
(MALについてまだ詳細ご存じない社内の皆様にも、ぜひご紹介下さい!)

Q.MALにはどんなデータがあるの?
A.日本のアニメ作品/マンガ作品のデータベースと、ユーザーの視聴記録データ、レビューデータ、サービス内のユーザー行動データがあります。

Q.MALの基本的な楽しみ方は?
A.自分だけのアニメリストを作ることができます。
見た作品を評価したり、見たい作品を探し、PVを見てリストに加えることはもちろん、感想を投稿/参照しあったり、コミュニティでお喋りすることもできます。
そのほかにも募集型企画や、電子書籍のストアなど、アニメやマンガを楽しむ様々な機能が用意されています。

Q.どのくらいのユーザーが利用しているの?
A.月間1,800万人程度のユーザーが利用しています。PVでは月間2億7,000万ページのアクセスがあります。
※2021/5時点

Q.どんなユーザー構成なの?
A.国別ではTOP5は、米国(27.98%)、インドネシア(7.6%)、フィリピン(6.7%)、英国(4.1%)、カナダ(4.5%)。男女比は、男:女=7:3。
年齢は18-24で56.6%。34歳までで87.4%に達します。デバイス比率は、モバイル:PC=6:4。
※2021/4時点、アプリを含めるとモバイルの割合が大きくなります

Q.どのくらいのユーザーがリストに作品を登録しているの?
A.1作品でもリストに登録しているユーザーは約552万人、100作品以上登録しているユーザーは約117万人です。
※2021/12時点

Q.今後のMALデータ活用イメージは?
A.現在、MALデータ活用チームではデータ基盤の構築、AIエンジンを活用したデータ分析を行っています。
これらデータは、MALのサービスグロースはもちろん、MALのステークホルダーの皆様にご活用いただけるデータになると考えておりますので、このMonthly MALを通じて、少しずつ発信していきます!

第1号をお読みいただきありがとうございました。 また来月お目にかかれるのを楽しみにしています!

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