インスタント老舗の作り方

~売れるより売る仕掛けを考えろシリーズ第七弾~

通常、老舗といえば、それこそ歴史。
でももうひとつの要素として歴史だけでなく、元祖とか本家とか、
その企業や店が特色とするものがあってこそ、老舗と呼ばれるわけで
数年であっても老舗として通用するような企業や店を作ることができます。ただ、その為には、分野や業界で1番手か
2番手ぐらいに起業、創業していることが望ましいですね。
どうせやるなら、最初にやるのが一番よさそうです。

もんては「ナンバー1」より
「日本初!」「一番最初」という言葉は大好きです。
ナンバー1という言葉は、とても魅力的で明確です。
しかし、「世界制覇」という言葉と同じくらい曖昧です。
それは、敵が見えていないからです。
誰が2番でどうやって何で1番になってんだか、
一番になるとそれをキープするのに大変で。。。。

でも一番最初や日本初だと
後がどうなったって 一番最初、日本初!
2番目は どうやったって いつまでたっても どこまでいっても2番目。
一回、誰よりも先にやりさえすれば、それでOK!
世界初でなければ日本初!
日本初がダメなら九州初!
九州初もダメなら鹿児島初!

それに引き換え、ナンバーワンは大変です。
しかもすでに世にある業界や分野に参入してナンバーワンになるのなんて
敵を具体的に想定して、その敵に対して
多様な間接競争を「直接的」に仕掛けなければなりません。
そして、過激な競争の中で努力して
血汗を流せ!涙をふくな! とやっても 
左門や花形が勝っちゃったりするわけで

唯一、飛雄馬が成し遂げたことは大リーグボール1号という魔球を
世界で初めて作って投げたことでした。
大リーグボール1号ですよ、1号!
後の魔球もすごいけど 所詮は、2番目,3番目。。。
めちゃ汗臭い魔球だけど、インパクトはやっぱり大リーグボール1号

「地球は青かった」といったのは誰?宇宙に最初に飛び出したのは?
誰しもが知ってることですよね。ガガーリン。
なんでもんてがロシア人の名前を知ってるのか?

「私はかもめ」と言ったテレシコアもロシア人
何で二人ももんてがロシア人を知っているのか?!
九州の南の端の鹿児島のロシアンパブに通ったこともない少年が
どうしてロシア人の名前を知っていたのか?

それは 二人とも一番最初だったからです。

それに引き換え、2番目に宇宙に出かけたアメリカの宇宙飛行士は? 
と聞かれて すぐに答えられる人は少ない。
そこが一番最初になるほうがいいと思っている一番の理由です。

ナンバーワンは、競争に打ち勝ち結果的に後からついてくるのです。
しかも追随企業の方がリーダー企業よりも
高収益をあげているケースも多く存在します。
だったら 最初に一番をとって後は、逃げの一手。
また別の一番最初を追いかけて・・・。というのが
もんての「先行逃げ切り型商法」の始まりでした。

それで伝統も歴史もないから「インスタント老舗」というわけです。

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