発想法:オズボーンのチェックリスト

~売れるより売る仕掛けを考えろシリーズ第三弾~

商売をするのに一番大切な事は、知識じゃないし、
持続性やモチベーションでもないと思っている。
もちろんそれらも大切なものではあるのだけど
プライオリティとしての一番はやはり商品やサービスである。

そして 自分の考えるターゲットに対して
他に真似が出来ないぐらいのキラーアプリケーションを用意して
顧客独占を出来るような仕組みを考える事だと思って生きてきた。

肝心な事は、そのアイデアやサービスとセグメントが
他にないものまで考えださないといけないということだと思うが
これまた そこが難しい事でもある。

ただ、特に勘違いされがちなのは、
アイデア単品だとすぐ真似されてしまうという事だと思う。
それを解決する為の発想法が必要になる。

よく使われるのが ブレーストーミングの方法で
有名なオズボーンのアイデアの為のチェックリストがある。

オズボーンのチェックリストは 発想法の一つとして 系統化された。
アイデア発想をサポートするための9つの視点を提示してくれる。
具体的には、以下の9つの方法である。

Other uses/別用途

転用:
他の用途で使えないか?
他に利用したらどうか
今のままで新しい使い道はないか
少し変えて他の使い道はないか

Adapt/適合

応用:
他からまねできるものはないか?
他にこのようなものがあるか?
過去に匹敵したものは何か?
アイデアを借りたらどうか
これに似たものはないか
他に似たアイデアはないか

Modify/変更

変更:意味、色、様式、型などを変えてみてはどうか?
色、音、匂い、意味、動き、形など、新しいアングルはないか?

Magnify/拡大

拡大:大きくしてみたらどうか?
大きさ、時間、頻度、高さ、長さ、強さを拡大できるか?
何か加えたらどうか
もっと回数を多くしたらどうか

Minify/縮小

縮小:小さくしてみたらどうか?
より小さくできるか?携帯化できるか?短くできるか?省略できるか?軽くできるか?

Substitute/代用

代用:他の物で代わりにならないか?
他の材料、 他の過程、他の場所、他のアプローチ、 他の声の調子、他の誰か、異なった成分など、他の何かに代用できないか?

Rearrange/再配列

置換:要素や配置、順序をいれかえてみてはどうか?
要素、成分、部品、パターン、配列、レイアウト、位置、ペース、スケジュールを変えられないか?原因と結果を替えられないか?

Reverse/逆転

逆転:発想を逆にしてみたらどうか?
逆にできないか? 正反対にできないか? 後方に移せないか? 役割を逆にできないか?ターンできないか?反対側を向けられないか?マイナスをプラスにできないか?
立場を変えたらどうか

Combine/結合

結合:組み合わせてみたらどうか?
目的や考えを結合できないか?一単位を複数にできないか?組み合せられないか?

もんてが良く使う発想法は
その中でも「Reverse/逆転」と「Adapt/適合、応用」である。
特に 逆転の発想法は「あまのじゃく発想」といっている。

そこで発想した事を 同時にうまくいくかどうかを
チェックして いけそうなアイデアだけ残す。
残したアイデアを 上記のほかのチェックにかけるというやり方をする。

さらにそれを ベストイマジナブル(顧客の最も理想とする状況や状態)に照らし合わせる。
そして「 Combine/結合」すなわち付加価値として
他の要素を組み合わせて考えてみる。
それが過剰でコストがどれぐらいかかって効果が
どれだけあるかを検証していく。

決して過剰でもなく オーバークォリティではないポイントまで落とし込み、
ジャストなところまで決めたところで顧客の客のベストイマジナブル(商品や購入方法、アフターやCRM的にもっとも顧客が理想とする事)が完成した時、そのビジネスモデルは、動き出すと考えている。

その結果、人々の困り事を探し出し、それを解決し、
システム化した時に顧客独占が起こる。

アマゾンやi-phone、i-pad、,Facebookやミクシー、ゴパン、
ヒット商品というものは、みんなほとんどがそうだ。
セグメントとフィルタリングで顧客独占を狙っている 。

顧客独占を目指す事は、全然悪い事ではない。
それどころか顧客側からは賞賛される場合が多い。

今までの商売で 十分に先行者利益の恩恵を受けて今まで生きてきたもんてが
語るのだから そこそこ信じてもらって結構w
外れてはいないですよ。

アイデアも大切だけど、後生大事にしていても
世に送り出さねばただの妄想。
もし、考えついても 自分だけでは出来ない時には、
よきチャネルパートナー、サプライチェーンらを探し
共感と目的の共有と 適正な利益の分配をすれば、
新商品やビジネスモデルの出来上がりと言う事になる。

テレビなんかでも同じである。

最初は、白黒だった。
カラーにしたら、もっと売れた。
リモコンが加わったらもっと売れた。
液晶にして 薄型に「形」を変えたらまた売れた。
ネットをくっつけて 双方向になってきている。
そして とうとう立体テレビだ

今あるものに、何かを”加える”。
今あるものの”形”を変える。
今あるものの”色”を変える。
今あるものと、今あるものを”くっつける”。

こんな感じで考えると、「売れる商品」って、
以外に簡単なアイデアで開発されている。
そのための技術開発力は別にしてね。

結局、アイデアは出来るかどうかを
その場で考えるのではなくシンプルに考えた後で
それが可能かどうかを判断すればいいのである。
シンプルに考えれば、問題ない。難しく考える必要もない。

誰も知らないような商品をと無理して考える必要もない。
誰も見たことのない商品も最初から考えてもそりゃ難しいww。

存在する業態や出回っている商品、今やっているサービスに
何かを加えたり、形を変えたり、小さくしてみたり、
大きくしてみたり、逆転してみたり、他の業態の商品と合体させたりするだけで、
今やっている仕事の商品やサービスがもっともっと面白く新しいものになったりする。

ただし、思いつきだけのアイデアがでた状態で 勝負に出てはいけない。
検討と検証と分析が 必要である事は言うまでもない。

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