A with B の考え方


成功の秘訣とは、成功するまで諦めない事である。

稲盛和夫語録にも

「成功するまで諦めない」
成功するかしないかは、
その人のもっている熱意と執念に強く関わっています。
何をやっても成功しない人には熱意と執念が欠けているのです。
体裁のいい理由をつけ、自分を慰め、すぐ諦めてしまうのです。
何かを成し遂げたいときには、
狩猟民族が獲物を捕らえるときのような手法をとることです。
つまり、獲物の足跡を見つけると槍一本をもって何日も何日も追い続け、
どんなに雨風が吹こうと、強敵が現れようと、その住所を見つけ、
つかまえるまでは決して諦めないというようないき方です。
成功するには、目標達成に向かって粘って粘って
最後まで諦めずにやり抜くということが必要です。

と、あるのですがはてまた、一方で 
諦めが肝心」という言葉もあります。

うーむ、困ったものです。
どう考えるか。

どこで諦めるのが良いのか?
見切りをつけたほうがいいのかどうなのか?
悩む事も多くありますよね

ひとつ分かっていることは諦めたらそれまでやったことが
無駄になってしまう場合が多くあることですよね。
それが故に諦めきれないという事もあるわけです。
ただ、諦めきれずに今までの方法でやり遂げられるのかどうか?
これまた、判らない。

じゃあ、いっその事、今までのやり方を全部変えて。全く別な方法で。
って事考えることもよくありますよね。

さて、ここで「A with B の考え方」 という
もんての考え方を書いてみたいと思います。

ご存じの方も多いと思いますが
まず、閾値という言葉を知ってもらいますね

いきち ゐき― 1 【閾値】
(1)一般に反応その他の現象を起こさせるために加えなければならない最小のエネルギーの値。
(2)生体に興奮を引き起こさせるのに必要な最小の刺激の強さの値。刺激閾。しきいち。

簡単に薬の場合で分かりやすく言うならば
病気になった時に薬の効果が出る条件値と考えてください。
1日4錠飲んで2週間飲むように。と処方された薬があります。

①ではその薬を1日8錠飲んで1週間で治ると思いますか?
②逆に1日2錠飲んで4週間飲み続けて治るでしょうか?

実はその薬は3錠で10日間飲まないと効果が表れない薬だったとして
個体差もあるので4錠で14日を飲むように考えられていたとすれば
①の場合でも②の場合でも効果は出ませんし
①の場合などは逆に身体に毒になる場合もありますよね。
その一日3錠で10日以上飲む事が絶対条件
これが閾値の例だと理解してください。

世の中にはこういうケースが多く存在すると感じています。

いくら頑張ってもなかなか成就しない。
キチンと計画を立て実行しても思い通りにいかない。
そういう場合、どうしても自分のやっている方法や考え方に対して
いろんな障害や困難があります。
特に何か新しい事に挑戦している過程では、
反対意見やいろいろな未知の状況が出てくるものです。
そこで諦めて別な方向や別な方法にすすめがちです。
起業しようとしている場合でもそれはたびたびおこります。

例えば、Aの方法からBの方向に方向転換してしまう場合があります。
革新的で新しい価値観を持ったすばらしい仕事は、
裏打ちされた信念でもってつき崩して作ることも必要だと思います。
所謂「信念を貫く」という事だともんては思っています。

AがダメならBにするではなく AがダメならBもやる。
A or B ではなく A with B でやらないといけないと思うのです

Aの方法を止めてBの方法だけに移行するには、
Aの方法ではダメだという事を証明しないと
Bの方法だけにシフトするのは損かもしれません。
Aの方法自体の閾値がどこであるかを考え努力しながらBの方法をプラスして
全体の閾値を低くすることがいいのではないかと考えます。
そうしないとせっかくうまく行きかけていたAの方法で
努力やコストやそれまでの効果を全部捨てることになります。

信念を貫くには大変な勇気が必要です。
革新的で創造的な仕事であればあるほどコツコツと積み上げ、
いかなる反対勢力に対しても辛抱強く進むことも必要だと思います。

Aの方法で効果が現れない場合、
その方法が間違っていないかを十分に吟味し、
Aの方法が間違っていると結論が出ない場合は、
Bの方法に乗り換えるだけでなくBの方法を併用したりするほうが
早道の場合がある事も頭の中にいれて行動してはどうでしょう。

もちろん AとBの組み合わせが悪かったり
コストや手間がかかり過ぎるかどうかは
充分に検討されるべきですけどね。

方法は一つではない。別解を探さないといけません。
その中に組み合わせやWITHという選択肢も残すのは間違いではありません。

別な方法、別な生き方、全く別な考え方に移る前に「別解」の一つとして
今までのやり方において閾値に達していなかったのではないか?
閾値は目の前にあるのかどうか?
どこまでやれば、効果が現れてくるのかどうか?

物事を諦める前にもう一度考えてみる必要もあると思いますし、
今までの方法に加えて何かをすれば、閾値に達するかもしれません。

それまでの方法では出来なくても
それを改善改良すれば、諦めることなく、成功する事ができる。

これがAwithBの考え方で「成功するまで諦めない」のもんての解釈です。

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