モンテディオ山形SDGsコーナー体験記 vol.3 4月11日 vs アルビレックス新潟

4月の中旬になってようやく桜が満開に近くなってきました。
こんなにも咲く時期が違うのかと驚きながらも、今年は長く桜を見ることができて何か得をしたような気持になりました。

スタジアムで行われているSDGsコーナーも3回目を迎えました。
今回のユニバーサルスポーツ体験では、フィンランド発祥のモルックというスポーツを体験してきました。
私は初めての体験でしたが、調べてみると日本でも10年位前から普及し始め、最近では有名芸能人がモルック日本代表として世界選手権に出たことで急速に広がりを見せているようです。（協会ホームページはこちら：https://molkky.jp/）

ルールは非常に簡単ですし、何より「障がいのある人もない人も」・「子供から高齢者まで」みんなが一緒に楽しめるというのがとてもいい、まさにユニバーサルスポーツだと感じました。

ユニバーサルスポーツ体験が生んだ新たなつながり

そもそも、モルックをモンテディオのスタジアムで実施することになったのは、まったく偶然のことでした。
第２回目のユニバーサルスポーツ体験（3月28日・ビリッカー）に取材で来られていたライターさんが、「こういう体験会は非常に価値がある、ぜひ色々なスポーツを体験できる場所にしていって欲しい」と共感していただき、モルック普及に尽力されている団体をご紹介いただいたのが始まりでした。

そして、山形県酒田市でモルックの普及をされている代表の方も、「モンテディオ山形のスタジアムでモルックをやることができれば、もっともっと多くの人に知ってもらうことができる」と大変喜んでいただき、時間のない中で準備を進めていただいたのです。

まさに、「ユニバーサルスポーツ体験コーナー」が新たなつながりを生み出した瞬間でした。

そして、当日です。
快晴・桜満開という絶好の外出日和の中、スタジアムに足を運んでくれた多くの方が、
この目新しいスポーツ「モルック」に興味を持って楽しんでいらっしゃいました。

象徴的だったのはアルビレックス新潟・モンテディオ山形それぞれのユニホームを着たサポーター同士が、楽しそうに対戦・勝負している姿でした。サッカーの試合中は真剣勝負ということもあり、時にサポーターの方同士がぶつかってしまうこともあります。
ところが、モルックという互いにとって目新しいスポーツを通じて、ついさっきまで知らない者同士、場合によっては敵同士だった人たちが和気あいあいと楽しんでいるのです。
新しいつながりを生むだけではなく、穏やかな心・楽しむ心を生み出しているように感じました。これこそがスポーツ興行が本来果たしていくべき目に見えない価値ではないかと思ったりもします。

末っ子の弟が2人のお姉ちゃんに勝利

見知らぬ大人同士が楽しんでいる横で、3人の姉弟も初体験で楽しんでいました。
勝負は見事に末っ子の弟が２人のお姉ちゃんに勝って、胸を張っていました。悔しそうな顔をしたお姉ちゃんは、しばらくして再び3人で体験コーナーに戻ってきました。
「今度は私が・・・」といってリベンジ・マッチです。
ところが結果はまたしても、弟の勝ち。
見ている私も思わず、やったー！！と弟とグータッチをしてしまいました

おばあちゃんに負けそうになった私

せっかくだからと、私も何度かトライしてみました。
スタッフが仕事を忘れて楽しむのはいかがなものかと思いつつも、ついつい夢中になってしまいました。
70歳過ぎのおばあちゃんとも勝負してみました。危うく負けそうになりましたが、なんとか面目を保ってホッとしていた時に、おばあちゃんが「こんな風に遊ぶのって、何十年ぶりかしらね・・・」と笑顔で言ってくださいました。
実は私自身も、子供の頃に裏庭や原っぱで近所のおじいちゃん・おばあちゃんたちと遊んでいた頃をふと思い出して懐かしい気持ちになりました。

SDGs体験コーナーにせよ、ユニバーサルスポーツ体験にせよ、サッカー興行者がなぜこんなことするの？と聞かれます。
まだまだ明確な答えは浮かびませんが、この日感じた新たなつながり・優しさや懐かしさを呼び起こしてくれる機会を提供すること自体に価値があるのではないかと思うようになっています。「こんな価値を生み出しています」と大上段に構えるのではなく、参加・体験した人たちがそれぞれ感じる価値でいいのではないかと思うのです。

第3回の総体験者数はSDGsブース・ユニバーサルスポーツ併せて約400人、
来場者総数比7.4％でした。
目標はまず10％を超えること、そして20％へ。より多くの人に参加していただけるよう工夫・改善をしていきます。

この活動を支えていただいている企業様には大変感謝しています。
そして同時にこの輪が広がっていくことを切に願っています。

モンテディオ山形
営業部 神村昌志

●SDGsパートナー

株式会社エコスタイル
株式会社Kanatta
株式会社チェンジ・ザ・ワールド
豊島株式会社
株式会社ポチくる
株式会社笑子
イーレックス株式会社
株式会社ミズサワセミコンダクタ

●ユニバーサルスポーツパートナー

株式会社庄内クリエート工業