「ままならない」のその先で
こんにちは、モンブランひとみです。
今回は自己紹介も兼ねて、ここ数年で私の身上に起きた話をしようと思います。
人生は「ままならない」ことが沢山起こるけれど、その意味はなんとでも変えられるという話です。「人生の意味は自分次第でどうにでもなる」ということ。
・自分の人生は不幸が多いと思っている人
・幸せになりたいのになぜか幸せになれない人
・毎日なんとなく過ぎているようで焦っている人
・今まさに辛い現状に苦しんでいる人
そんな方の参考になれば幸いです。
人生は「ままならない」ことの連続です。
特に育児なんてままならないことしかない。
自分の力ではどうにもならないことを、どう捉えてどう活かしていくか。ちょっと一緒に考えてみませんか?
ここ3年ちょっとで私の身に起きたこと
嘘のような本当の話。
この数年で私の身に起こったことをポップに言うと
「不妊・切迫・火事・病気」です。
(「地震雷火事親父」のノリで)
6年前に結婚し、当初から子供を望んでいたけれど、なかなか叶わず。結婚から2年たった頃に不妊症が発覚。
当時保健師として働いていたけれど不妊治療との両立が難しく、退職しました。
しかし退職と同時に妊娠が発覚。ずっと望んでいたマタニティライフ。ヨガなんかやりたいなぁなんて思っていたら、妊娠22週で切迫流産の診断。そこから臨月を迎えるまでの約3か月間、安静を強いられました。
外出もできず、家にいる間ずっとベッドやソファに横になり、ひたすら地球と平行になる日々。夢見たキラキラマタニティライフは露と消え、最終的には妊娠35週から2週間入院となりました。
無事に切迫流早産を乗り越えた後に、元気な男の子を出産。初めての育児は大変だけど、我が子はかわいく、とても幸せな日々でした。
妊娠中に大きな公園の近くに引っ越していた我が家。
子供と散歩しながら「あぁやっとここまでこれた。なんて幸せなんだろう。」と幸せを噛みしめていました。
しかし子供が生後6か月を迎えた頃、事態は急変。
日中子供と二人で昼寝をしていたら、パチパチという音と焦げ臭さで目が覚める。
何事かと思って窓を見ると、すぐ隣の建物が燃えている。火事でした。
風が強い日で、黒煙で時々前が見えなくなる中、子供を抱えて自宅を離れました。
普段は静かな住宅街にたくさんの消防車が集まり、部屋着のままで逃げ出してきた私と子供をたくさんの人が遠巻きに見ていたあの状況は今でも現実感がありません。
結局自宅も一部延焼し、その瞬間から住む家を失くしました。
寝て起きたら火事に遭っていたショックで、「寝たら死んでしまうんじゃないか」という不安で頭がいっぱいになり、しばらく心のバランスを崩しました。いわゆるPTSDです。
でも新しい引っ越し先を見つけ、その家で平和に暮らす中で心の傷は少しずつ癒えていき、再び平穏な生活が戻りました。
子供が1歳になった時、子供は保育園に入園。私は看護師として仕事復帰しました。
が、そんな生活は長く続かず、子供が風邪をひいて登園できないことが続きました。
入園から2か月目、40℃を超える高熱が長く続き、入院に。あと少し遅ければ…という事態にまで発展してしまったのです。
検査をしたところ、子供に免疫疾患があることが判明しました。
結局保育園は退園し、私も仕事を半年で退職。
その後自宅保育を続ける中で、子供の行動のこだわりや常同行為が気になり、療育センターを受診し発達障害の診断に至りました。
それが、ここ3年ちょっとの間に私の身に起こったこと。
自分の努力などではどうにもならない「ままならない出来事」が詰まった数年でした。
果たして本当に不幸なのか?
でも私は不幸自慢をしたいのではなくて、今の私は案外とケロッとしているよということが伝えたい。
こうやって明るく話せるようなるまでの過程は、色んな状況・多くの人に通じると感じています。
これらを笑って話せるようになったきっかけは、物事の見方を変えてからです。
起こった『事実』は変えられないけれど
事実の『受け止め方』はいくらでも変えられる
同じ出来事でも、見方によって違う側面が見えることがありますよね。
ここでは見方を変えることを「めがねを掛け替える」ことに見立てて、同じ出来事でも解釈が変わることをお伝えします。
①悲劇のヒロインめがね
②人生の経験値めがね
こんな2つのめがねを用意してみました。
見え方がどんな風に変わるのか、みてみましょう。
①悲劇のヒロインめがね
ありとあらゆる不幸とも呼べる体験の中で、私は毎度落ち込み、心もボロボロになり、泣いてばかりいる時期がありました。
しかもそう話すと、家族や友人からとても心配されます。(そりゃそうだ)
その頃の私は『悲劇のヒロインめがね』を掛けていました。
「悲劇のヒロインである可哀そうな私」というストーリーの中で生きていると、とても楽なんですよね。
「可哀そうな私」は人に同情されるし、同情して優しくしてもらうと気持ちがいい。
不幸マウンティングをとれば人からの注目を集められるし、話題の中心になることで承認欲求を満たすことができる。
さらに悲劇のヒロインでいれば前向きにならなくても良い。
悲劇のヒロインは簡単に人から優しくしてもらえて、現実に対処しなくてもよい免罪符をもらえるという絶大なメリットがあります。
だけど楽な思考には副作用もあって。
『悲劇のヒロインめがね』をかけていると何故か
次から次へと不幸な出来事に見舞われるんです。
なぜなら
深層心理では「不幸でいた方が楽」「不幸でいたい」
と思っているから。
じゃあそういう人の周りでは本当に不幸なことだけが起こっているのかというと、違います。
本当は不幸な出来事と同じだけに幸せを実感できる出来事も起こっているんです。
だけど『悲劇のヒロインめがね』は透明ではなく、幸せが見えなくなる特殊なサングラス。
幸せな出来事が目に入らなくなる。
目の前にあるのに見えなくなる。
そんなめがねを掛け続けるとどうなるか。
人生が発展しない。
幸せを実感できない。
不幸から抜け出せない。
そんな人生、嫌ですよね。
②人生の経験値めがね
ではもっと建設的な物事のとらえ方をしてみたらどうなるでしょう。
次は『人生の経験値めがね』を掛けてみましょう。
起こった事実を「人生経験」として捉えてみる。
例えば不妊や切迫という経験は辛いけれど、似た経験をしている人の気持ちがわかるようになる。
人生の視野が広がるとも言えます。
また、どん底ともいえる辛い時期を乗り越えたことで、「今後何があっても大丈夫」と自信を持てるようにもなります。
さらに幸せの感度が高くなったことは大きな成果でした。
幸せを感じる閾値が低くなったとも言えます。
火事は怖かったし、住む家を失くしてしまったことは悲しかったけれど、それでも生きていられることの有難さを感じるようになりました。
辛い時期を支えてくれた人への感謝もわきました。
当たり前に思っていたことの有難みを実感できるようになるんです。
辛かった事実を「人生の経験」と捉えてみると、
結果的に人生の幸福度が上がるんです。
人生の意味付け
同じ事実でも捉え方によって解釈は180度変わり、
その後の人生を前向きにするのか・後ろ向きにするのかも変わることがわかります。
そんな人生を自分は歩みたいのか。
どんなストーリーを描きたいのか。
それによって不幸話にも、経験値にもなります。
心理学では「物事を見るめがね」のことを「認知」といいます。
認知には人それぞれに癖があって、癖は意識しないと治りません。
自分はどんな認知の癖を持っているのか。
それを知ることが前向きで幸せな人生を歩むための第一歩になります。
以上のように、自分じゃどうにもできない範疇で問題は起こるけれど、『問題が起こった意味』は後からいくらでも変えられます。
一度地に着くから飛び越えられる
今でこそこうやって偉そうに経験値だなんて言えているけれど…
私はしょっちゅう悲劇のヒロインに陥ってきたし、その都度ぴえんぴえん言って色んな人に話を聞いてもらい、よしよしと慰めてもらってきました。
苦しさの真っ只中には「これも人生の経験だぜイエア!」なんて思えません。
一度沈みきらないと浮かばないこともまた事実です。
数々のままならない体験を、『人生の血肉』としてたくましく語れているのは、当時地の底に着いていた私を支えてくれた人たちのお陰です。
だから、今まさに辛い経験真っ只中、人生のままならなさを体感している人は、まずは大きな声で泣いて欲しい。
傷ついている自分をしっかり認めて、許してあげて、抱きしめてあげて欲しい。
傷ついた事実をとことん受け止めることから全ては始まります。
誰かに聞いてもらうことも、自分一人で泣く時間も、どちらも必要です。
一番効くのは時間薬
最後に大切なことをお伝えします。
苦しい出来事を乗り越えるには時間薬が一番効きます。
時間薬は絶対に誰にでも効く万能薬です。
効果が出るまでの時間は人によって違いますが、
どんな出来事も必ず時間が解決してくれます。
その時間をじっと過ごすことが辛いことは痛いほどわかります。
つい悲劇のヒロインになって不幸の蜜を吸い続けようとしてしまう。
だけど出口は必ずあります。
暗いトンネルを抜けた先で、起こった事実をどう受け止めるかというのが今回のお話。
どんな人生を歩きたいのか
どんなストーリーにしたいのか
人生の意味はいつでも自分で決められるし、
いつでも書き換えができます。
辛く、苦しく、ままならない事実の先で
あなたはどんな人生を描きますか?
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