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#113 RIZIN.43 裏話

RIZIN.43の裏話を集めたnoteです。

北海道で初開催されたRIZIN.43から過日経ち、大会前後のいろいろな話が漏れ伝わってきましたので、まとめてみました。


入場者数

RIZIN.43の入場者数は8,510人(主催者発表)。
会場である真駒内セキスイハイムアイスアリーナの収容人数が10,770人であること考えるとフルハウスと言っても過言ではない集客数でした。

格闘技に限らずイベントを開催する場合、東名阪以外の地域では集客に苦戦を強いられますが、北海道初上陸ということもあってか、増席もされたうえでチケットは完売、北海道ツアーも好評だったようです。

深イイ話

RIZIN初参戦となる飯田健夫が、地元・北海道の児童施設の子供を招待するために10席用意するも、より多くの子供たちを招待するために仲間を募集ところ、真っ先に反応したのが、なんと対戦相手の新居すぐる。

しかも、「ファイトマネー全額を振り込んでやる」と宣言。

飯田健夫、新居すぐるの両者は同じ年、同じ月に産まれた高校生の時からの友達同士。そんな2人が心温まることをして、RIZINという大舞台のリングで命をかけて殴り合うとか、こんなドラマのような話が今まであったでしょうか。

そのほかにも、両者の思いに賛同したのが、同大会のメインイベンターの鈴木千裕、関根“シュレック”秀樹、新居すぐるのマッハ道場時代の先輩・中村ジュニアが募金を申し出たり、飯田健夫の個人スポンサーが支援だけではなく、長時間のイベントだからといって子供たちに食べ物と飲み物を準備してくれたとのこと。

最終的に151名分の支援の輪が広がりました。

ちなみに、飯田健夫のところにRIZINのポスターを届けた配達員は偶然にも過去に対戦した選手だったようで、最初は身体つきが変わりすぎてて気がつかなかったようです。

こんな偶然もあるものなんですね。

見どころ満載な大会

7月の超RIZIN.2の話題にかき消され気味でしたが、実はなかなか見どころ満載の大会でした。

YouTube、スカパー無料
→YouTubeでは同時接続33万件、リーチ数200万人、YouTubeライブの世界ランキング一位を記録。
フェザー級タイトルマッチ
→最もあつい階級のタイトルマッチが北の大地で実現。
肘あり梅野、YAVAYだろ
→YAVAYで大ブレイク中の梅野源治のYAVAY試合。
DEEP JEWELS チャンピオン vs. PANCRASE チャンピオン
→団体の垣根を超えた現役チャンピオン同士による女性版THE MATCH。
完全決着続出
→17試合中14試合が完全決着(KOまたは一本)。
 大会終了予定時刻から2時間も前倒しで終了。
BreakingDown出場選手が初出場
→朝倉未来1年チャレンジ1期生であり、BreakingDownに出場経験のある西谷大成がRIZIN初出場。
アリスター・オーフレイム、観戦
→観光目的での来日ですが、今後、本人または息子の参戦があるかも。
サラvs.大沢ケンジのセコンド対決
→往年のあびる優を彷彿とさせるサラから目(耳)が離せません。

クマ騒動

会場がある真駒内公園付近にてヒグマの目撃情報が複数あったため、大会3日前に園内が閉鎖され、一時期大会開催が危ぶまれる騒動となりました。

ヒグマは会場に前乗りした関根“シュレック”秀樹では?シュメトフ兄弟がRIZIN再出場を直訴しに来日しているのでは?と冗談まじりな話で盛り上がりましたが、セキュリティ対策の強化、地元警察とも連携して開催され、何事もなく無事終了しました。

その後、大会終了3日後の6月27日午前9時に全面開園となっています。

ちなみに、大会前日には誰もが知るクマの映画が公開になっています。

体重超過頻発

RIZIN.43ではフェザー級チャンピオンのクレベル・コイケが計量をクリアできず、試合前に王座剥奪。計量オーバーでの王座剝奪はRIZINで初の出来事です。

計量当日はUFCで活躍する平良達郎の対戦相手が1.3kgオーバーの計量失敗で試合中止、ボクシング・井岡一翔の対戦相手が2.9kgオーバーでこちらも試合前に王座が剥奪されるなど、いたる所で負の連鎖が続きます。

そして、RIZINではもう一人、星久保将城が1.6kgオーバーで計量失敗となっています。試合翌日、試合決定から計量オーバーに至った経緯などをツイッターで衝撃告白しました。

しょうき @syouki3150
2023年6月25日午後2:28

そんな星久保将城の入場曲がBon JoviのIt's My Life(これが俺の人生だ!)。なんとも言い得て妙です。

激闘の代償

格闘技はコンタクトスポーツであることから、他のスポーツと比較するとどうしてもケガの発生率が高くなってしまうのは致し方ないとはいえ、今回、極真空手世界一の上田幹雄と対戦した関根“シュレック”秀樹はわずか22秒の試合ながら、眼底骨折、左頬骨陥没骨折、鼻骨骨折のけがを負っています。

#RIZINの漢たち -闘いのあと-

しかしながら、肉食って寝たら治ったらしく、大会終了5日後には練習を再開して、1週間後にはプロレスの試合に出場しています。

関根“シュレック”秀樹が異常なのか、プロレスラーが超人なのか、とにかく、昭和最強!

ドーピング疑惑

並外れたパワーや体つきから木村“フィリップ”ミノルにはかねてから〝ドーピング疑惑〟がささやかれ続けていて、今回、木村“フィリップ”ミノルと対戦したロクク・ダリは「アンチステロイド」とプリントされたシャツを着て入場しました。

榊原信行RIZIN CEOは大会総括でこの件に触れ

・疑いを払拭するためのドーピング検査を行った。
・検査結果が出るまで1か月ほどかかる。
・これまでタイトルマッチやグランプリなどでドーピング検査を行ってきたが、その実施や結果を公表したことはない。
・本人は「ドーピングは一切ない」と話していて、本人の名誉のためにも検査したことを公表した。
・これまで検査結果を一切公表していないが、対応は検討中。発表する可能性もある。

長年、格闘技界でささやかれてきた〝疑惑〟は晴らされるのか、その行方に注目です。

あとがき

RIZIN.43が開催された真駒内セキスイハイムアイスアリーナの住所は北海道札幌市。札幌市の緯度は北緯43度に位置し、開催ナンバー43の語呂合わせで会場を決めたとか、違うとか。

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