日本人にチップ文化は合うのか？

前回の記事はこちら

海外旅行に行った日本人を困らせることがよくある「チップ文化」。日本人には馴染まないともよく言われますが、今回の記事は、日本にもチップ文化を導入してはどうでしょう、という林伸次さんからの提案です。ぜひお読みください。

なぜ日本にチップ文化がないのか？

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

ブラジルのバイーアという地方で、地元の人たち7、8人でピザ屋さんに入って、ちょっとした食事をしたときのことです。支払いの時に「チップを払うべきかどうか」の話になったんですね。

ブラジルはチップに関してグレーゾーンの国でして、払う人もいれば全く払う必要なんてないって人もいるんです。だから、そのピザ屋さんでの支払いの瞬間、それぞれが「この店のスタッフ、すごく感じ良いから払おうよ」とか、「そういうの必要ないって」とか、色々ともめだして面白い体験でした。

世界の色んな国でチップが必要かどうかを説明している表があったのですが、日本は「チップはいらないし、渡すと失礼になる場合もある」という国になっていました。なるほど。チップを渡しても、「いえいえ。結構です」って断る場合が多そうです。まあ想像つきますよね。

他も調べてみると、「日本ではチップは渡さない方が良い。渡すと失礼になるときもある。どうしても渡したいときは、封筒にいれて、両手をそえて渡すこと」みたいな注意書きみたいなのもあって、でも、基本的には日本人はチップはいらないと思っているって解説しているんです。