ゴアでの出会い
ゴアで2泊した。
今は夜行バスでムンバイに向かっている。
寝台シートで、15時間。インドはほんとに広い
今回ゴアに寄った目的は、昨年長野の友人宅に行った際、たまたま遊びに来ていた友人の友人が私の近況を知ってくれていて、ゴアに友人が行っているから紹介すると繋げてくれた。
つまり、初めましての日本の方。
ご縁とはやっぱりおもしろい。
移動が多く難しく、日本人にも全く出会わないインドでは何かと心細く不安がずっと付きまとう
紹介してもらった "かずくん" を訪ねてゴアに寄ってみることにした。
チクマガルルからゴアまでもどうやって行こうと思っていたけれど、振り返るとこの数日は親切な皆さんのおかげで楽しく安心して、無事辿り着けた。本当にありがたいしかない。
まず、チクマガルルからゴアまではチクマガルルの宿からバス乗り場までリキシャで行き、そこからマンガロールという町までバスで4時間
マンガロール市内を移動して夜行バスに乗り、翌朝ゴアに到着
という工程だったのだけど、この行き方を教えてくれたのは2年ほど前に奄美大島に行くフェリーの上で出会ったインド人の友人で。
(彼は当時日本を自転車で回っていて、今は東京で働いていて日本語が話せるようになっていた)
インドの移動の仕方をメールで聞いてみたら、丁寧に教えてくれた。
そしてチクマガルルで泊まっていた宿の人に話したら、色々調べて夜行バスのチケットを予約してくれ、リキシャを手配してリキシャの方にマンガロール行きのバスに私を乗せるようお願いまでしてくれた。
もう、みんなほんとに親切すぎて感謝しかない。
その後リキシャのおじさんがバスが来るまで一緒にいてくれて、時間があったのでお茶をし、バスが停まったらすごい人だかりでみんな押し寄せるようにバスに飛び乗るところを誰よりも早く乗ってくれて、リキシャのおじさんが私の席を確保してくれていた。
(しかも乗りやすい前方の席…)
そしてなんと周辺の人に私がマンガロールで降りるという話までしてくれ、もう本当に至れり尽くせりで乗車。
たまたま相席したインドの子や近くのシートの子達は6人組の大学生で、春休みの旅行でマンガロールに行くという。
人懐こい彼らと仲良くなり、運転手が料金を回収しに来たら、彼らが私の分もプレゼントだとバス代を払ってくれた。(なんてこと!)
色々話し、暑い車内で長距離移動で疲れた私たちは途中から眠りに落ちた。
田舎の山道を抜け、賑やかな音に目を覚ましたらバンガロールの町に到着していた。
彼らと記念に写真を撮って別れようとしたら、この後の夜行バスのチケットを見せて、と言ってくれ チケットを見せたら乗るまでの4時間、予定はないから一緒に過ごしてバス乗り場まで連れて行ってくれると言ってくれている。
なんて優しい子たちなんだろう。
彼らのおかげで初めて食べるインドのスナック、パニプリというものを食べれて、バナナの葉っぱの上で手で食べるローカルなビリヤニ屋さんにも連れて行ってくれた。
夜行バス乗り場は歩いて30分ほど行った暗いところにあり、これ1人だったら大変だっただろうなぁと思い またしてもありがたい出会いだった。
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夜行バスは寝台シートだったけれどエアコンなしでシーツも少しじめっとしていた。
ここまで無事に来れて贅沢は言えないけれど、疲れてたのか横になった瞬間に寝てしまった。
そして、翌朝ドライバーさんに起こされて目が覚める。もう誰もいない。
ここまで爆睡できる自分にびっくりしつつ、ここはどこだと思いながら下車
かずくんがいると聞いていた近くで降りれると思っていたのだけど、地図を調べたらまだ40分はかかる…
タクシーの客引きがあったけれど、値段を聞けばなかなか高い。しぶっていると、目的地が近い旅行者2名と出会いシェアして行けることに。
そしてタクシーでまた爆睡。目的地で起こされる(笑)
宿に着くと、ドミトリー部屋にいた感じのいいインド人の女の子2人に話しかけられた。
彼女たちの名前はアイシュとデビャ。
幼馴染で旅行に来てるという。
かずくんは、連絡をしたらバイクで迎えに来てくれた。
聞けば、ゴアが好きでもう4ヶ月、家もバイクも借りて暮らしているという。
その日はかずくんがバイクでツーリングに連れて行ってくれて、チャイを飲みに行ったり 夜のパーティーやマーケットを案内してくれた。
かずくんが仲良くしているという、ゴアに暮らしたり長期滞在してる日本人のメンバーにも会わせてくれた。
皆さんバイクを借りて長期間ゴアにいる人たちばかり。
インドで暮らしたり インドのボコボコの道で牛がそこら中にいたりする場所をバイクで走るなんて私にはハードルが高すぎるので、逞しい人が多いなと尊敬
ゴアでは毎晩のようにビーチで賑やかな音のかかるダンスパーティーが開かれていて、私は賑やかな場所はあまり得意ではないけれど 1人では行くことのない場所だったのでディープなゴアの時間を味わった。いい体験でした。
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昨日は宿に戻ると、アイシュとデビャに誘ってもらい、ビーチに夕陽を見に行くことに。
ゴアの海はちょっと濁っているけれど、沢山の人たちがビーチで遊び 私は目の前に広がる海がアラビア海なんだと思うと不思議な気持ちになった
デビャはジェットスキーに参加しに行き、アイシュと私は海の見えるカフェに行った。
ゆっくり英語で話してくれるアイシュと色々話し、何度もThank youという私に、アイシュはDon't say thank you. My pleasure と、何度も言ってくれた。
カフェもご馳走すると言ってくれたアイシュに、遠慮したけれどMy pleasure と伝えてくれて。
また、Thank youという私にアイシュは笑いながら、ありがとうと言わないで、My pleasureと伝えてくれた。
今日はチェックアウトの日。
アイシュとデビャはゴアの中で30分離れたアランボルという町に移動してそこで泊まるという。
すごくいいところだと話してくれたので、かずくんとバイクで彼女たちのところに行くことにした。
かずくんはもう何度も行ってるらしく、地図も見ず一気に到着。
30分移動しただけなのに、感覚的に私はとてもアランボルという町を気に入ってしまった。
賑やかすぎず、ビーチも静かめで、インドに来て初めて冷えたクラフトビールを飲めた!
(インドのビールは冷えてないこともあり、よく置いてあるインドのビールはあっさりした味わい)
そしてネパール人が作っているというケーキ屋が甘すぎず、ブラックのアイスコーヒーがあり、インドに来て初めて美味しいコーヒを飲めた。
心地よい人や場所や美味しい食べ物は、一気に自分を満たしてくれる。いい時間だったなぁ。
優しい人たちや時間が 強く生きるエネルギーになる。
私も誰かにとってのそう、あれたらいいなぁ。
どこにいるかより誰といるか 誰とその時間を過ごしたかが大きい
アイシュとデビャは、日本のおすすめの本や音楽を教えてくれた。どれも知らず、日本のおすすめのものをメモする私に笑い合った。
かずくんが、夜行バスの乗り場まで送ってくれた。
みんな、どうもありがとう!
ゴアに行ってよかった。
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