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Coffee Estate

インドでは、コーヒー農園やコーヒー農園にある宿のことを、coffee farmやcoffee plantationと呼ばずcoffee estateと呼ぶのが一般的みたいだ。

看板にもcoffee estateと書いてある。

マイソールからバスで約3時間、クールグエリアに位置するマディケリという町に移動した。

マディケリに近づくにつれ、山の気候になり涼しく 山道を走るバスの窓からはコーヒーの木が見え出した。
やがて山道にはコーヒーの木が一面に見える。 ロブスタと呼ばれる品種の木が山の斜面、森に生い茂っている。

インドと言えば紅茶のイメージだが、コーヒーの生産量も世界で10位以内に入る一大生産地なのだ。

coffee estateを調べると、クールグエリアとチクマガルルと呼ばれるところにあったので、その2箇所に行ってみることにした。

マディケリのバス停に着いた。
インドの移動は難しい。毎回、何からどうしたらいいかわからない。

マディケリの町
丘の町と呼ばれている

バス停で、インターネットの宿の予約サイトから、coffee estateで検索してみる。バス停から15分、気になるところを直感で予約

そして、山の中にあるその場所にどうやって行ったらいいのかわからない。
近くにあった売店の人に聞き、リキシャを呼んでもらう。スムーズにいってよかった!

山道の途中からオフロードに入っていき、リキシャが壊れるんじゃないかと思うほどの急勾配のガタガタ道
振り落とされそうなくらいに揺れながら到着した場所に予約した宿はあった。

この先に建物があるのかと思うくらいのオフロードの先に、立派な建物が現れた

インドに着いてからずっと車やバイクのクラクションの音を聞き続けてたけど、久しぶりに全く聞こえない。聞こえるのは鳥の鳴き声と目の前を流れる川の音のみ

着いたのは夕方だったけれど、オーナーがその足でコーヒーの木が生い茂ってる山を歩いて案内してくれた。

どこまでもコーヒーの森

コーヒー農園というより、野生のコーヒーの木が生い茂っている山だ。
野生のコーヒーの森は、初めて見た。

コーヒーの木はロブスタ種もアラビカ種もあった
ペッパーの木もたくさん
これはカルダモンの木
人よりずっと大きい

今の時期はコーヒーチェリーの収穫はもう終わっていたが、コーヒーの花は時々咲いている

白い花が美しい

甘いジャスミンのような香り。なんとも幸せな気持ちになる香り

ロブスタの花の香りは強い

日が暮れてきて、久しぶりに静かな森の音と共に寝た。


2泊することにしたので、翌日もコーヒーの森を散策しここでゆっくりした。

ずーっと、一面コーヒーの木
1人で歩いていたら、そこにいたインディアンが最後まで案内してくれた
コーヒーの木がある場所は、気候も心地よい
コーヒーの花の美しさと香りにいつまでもここにいたくなる

インドのコーヒー生息地に来るのはほんとにとても大変だったけれど、野生のコーヒーの森に来れてよかった。満足だ。

もう一度と言われたら、一人でインドを移動するのは気力も体力も必死でこれが最初で最後だと思っている。

この先インドのコーヒーを焙煎して、飲む時、この森を思い出すんだと思う。
強い日差しも クラクション音も砂埃も ぎゅうぎゅう詰めでガタガタ揺れる激しいバスも ヒンディー語でわからない言葉も 甘ったるいコーヒーも。

美味しいブラックコーヒーはインドでは飲めない。インディアンはみんな、甘いミルクコーヒーが好きだ。
ブラックコーヒーを頼んでも、砂糖が入ってた。ノンシュガーと頼んだら、煮出したコーヒーが出てきた。

辛くない料理を頼んでも、辛い。
ノンスパイスとお願いしても、スパイシーだ。

なかなか、心が休まらない。
それでも、何かを見て感じたくてきっと私はここに来た。

帰国してから、インドのコーヒーを飲むのが楽しみだ。

朝の光に照らされた山の斜面のコーヒーの木が美しい
朝、川で寛いでたらミルクコーヒーの差し入れが。
甘いけど なんて贅沢な一杯
シェフが作ってくれたご飯
カレー類は、とても辛かった
辛さはミディアムと言っていたけど、やはり激辛
宿のシェフ
辛いのが苦手な私にミルクコーヒーとおやつを出してくれた
美しい花たち
オレンジ色が鮮やか
はじめて見る植物
牛を散歩させていた

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