入院生活(とある1日)

ちょっと思い出しながら書いてみる。

「21時なんで消灯しま～す。」と言い終わるか終わらないかの内に病室の照明が消される。
このナースはまだ親切な部類に入るかな。
無言でイキナリ照明消すナースも居るし。
それにナースによって時間もまちまち。
計った様に21時ジャストだったり、まだ20時50分くらいだったり、21時をかなり過ぎてからだったり。

いずれにせよ、いくら身体が弱ってるとは言え子供じゃないんだからそんな時間に眠れるもんだろうか？
する事も無いし行くとこも無いから眠ると変な時間に目が覚める。
だからイヤフォン付けてYouTube見てたりする。
(下手に癌闘病の末に旅立ってしまわれた人の動画をうっかり観てしまったりすると頭が興奮して眠れなくなったりね )

夜中に必ず決まった時間に奇声に近い声で寝言を叫ぶ人が居る。
「〇〇さ～ん！そっちじゃないですよ！もう！どこ行くんですか？」と喚くナースの声がする。
病人の身体に取り付けられた機器類がたまに不吉なアラートを鳴らす。
それらが聞こえる度に目が覚める。
更に私は職業病なのか高齢者の咳込みやベッド柵の不自然な音が聞こえても同じく目が覚める。
毎晩毎晩中途覚醒祭。

朝6時、眠かろうがどっか痛かろうが体調悪かろうが何の考慮も無く照明が煌々と点く。
それで寝てられるくらいなら中途覚醒なんかしない。
動けない人達には顔を拭くおしぼりが配られる。
よたよたながらも動ける人認定されてる私は貰えない。
故によたよた顔洗いに行く。
戻る頃にナースがバイタル測定に来る。
「よく眠れました？」と言われてたまに殺意が湧く時も有る。

そしてお茶と朝食が配られる。
ほんとに美味しくないんだけどそれしか食べる物が無いから無理矢理食べて、よたよたと歯磨きしに行き、トイレを経由して部屋に戻る。
髪をとかしたりして整容してると医師の回診の時間になる。
が、必ず何時来るとは決まってないので前後30分の幅を持たせて座って待つ。
別に寝転んで待っててもいいんだけどまだ腹の傷が痛んで腕の力だけでジタバタと起き上がる様を見せたくなくて結構体力使いながら座ってる。

回診が終わると順次PTがリハビリの声掛けに来る。
動ける人認定を受けてるんでよたよたとリハビリ室に向かう。
腹の傷は痛いし筋肉落ちて脚に力が入らんし結構キツいがやはり職業柄廃用症候群の実例をたくさん見てきたので。
言われるままにリハビリに励む。
曜日によってはこの後に入浴が有る。
やはりやはり動ける人認定されている私は浴室に案内されるだけで何の介助もしてもらえず放置される。
数日に１回の貴重な入浴なので少々しんどくても頑張って入る。
娑婆に居れば毎日が当たり前の入浴が数日に１回しか出来ないお陰で肌荒れはするし髪は傷むしこれは私にはかなりのストレスになった。

そしてふうふう言いながら部屋に戻ると朝食以上に美味しくなくておまけに冷めた昼食が配られている。とにかく食べて下膳されて20分くらいするとナースがシーツ交換やら体調伺いやらにやって来る。
それが終わると今度はOTがリハビリに呼びに来る。

時々廊下で迷子になってるばあちゃんを部屋におくったりしながらリハビリ室に向かう。

この続きはまた後日に。(*￣▽￣)ﾉ~~ ﾏﾀﾈｰ♪