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社会とは?を考えてみた。

本日は前回の続きです。

前回の投稿で我々が「地域」という言葉を使う時、多くは「地域社会」の意味合いがあるのではないか?という仮説立案までいたしました。

今日は「社会」について考えてみます。

「社会」も、当たり前のように使われる言葉ですね。

”社会を良くしたい”
”出生率の低下は社会問題だ”

などなど、よく聞いたり使う言葉かと思います。

こう見ると社会=国?

と捉えても良いのかと思い、ますます困惑してきます。

国と社会の違い

国とは、

一定の領土とそこに居住する人々からなり、統治組織をもつ政治的共同体。主権・領土・人民がその3要素とされる。

社会とは、

人間の共同生活の総称。ある共通項によってくくられ、他から区別される人々の集まり。

これらの意味合いがあります。

ここから国家という構成単位の中に、複数の社会というものが存在しているということが読み取れそうです。ですが社会の定義にある、ある共通項とは何でしょうか?

社会の語源

社会の語源を調べると、とても興味深いことが分かりました。

社会という言葉はもともと日本語にはなく、明治になって作られた造語みたいです。英語のsocietyを翻訳するときに「社会」という言葉を造ったとのことですが、もともと社会という言葉がなかったということは、日本人の意識の中に社会という概念がなかったと考えられます。

では、societyを調べてみましょう。

英語のsocietyという言葉は、フランス語のsocieteという概念が英語の中に入ってきたみたいです。そしてフランス語のsocieteはラテン語のsocietasを語源とし、仲間・共同・連合などという、比較的狭い空間の中での仲間を表す意味合いがありました。

このsocietyの概念が明治に日本に入ってきた時、どのように訳すのか大変悩んだそうです。当初はsocietyの訳語として「仲間」とか「交際」という言葉があてられていたとのことです。しかし西欧のsocietyの狭い空間の中での仲間という概念は、17・18世紀の市民革命を通じて「市民社会=civil society」という概念が作り出されました。

civil societyの概念はネットで調べてください。笑

明治時代、日本に入ってきたsocietyの概念は、civil societyという意味でのsocietyであることから、「仲間」とか「交際」という言葉は適切でなく、日本語では的確に表現できる言葉がないとして、「社会」という言葉が作られたそうです。

地域社会

ここでようやく地域社会に話を戻します。

何度も同じことを言って申し訳ないですが、「地域」「社会」とはよく使い聞き馴染みのある言葉だと思います。当たり前すぎて深く考える機会はないですが、実に様々な要素の意味が込められている言葉なんだと改めて気づきました。

地域は行政的に定められた区域・区画といった地理的な意味合いがありますが、私たちが日常的に使う「地域」にはコミュニティーの要素が入っていそうです。そこで前回の投稿でコミュニティーについても考えましたが、コミュニティーの複雑な要素は社会という言葉に収束するのではないかと仮説が浮上し、今回は社会について考えていきました。

社会とは、”人間の共同生活の総称。ある共通項によってくくられ、他から区別される人々の集まり”でした。ある共通項について少し見えてきかもしれません。

・地理的要因
・政治
・経済
・文化

などが今回調べたことで見つけることができ、私なりの地域社会の定義がぼんやり姿を表してきました。

地域社会とは、生活の場において利害を共にし、政治・経済・文化等で深く結びついているとお互いに感じる人の集まり。

最初地域とは”行政的に定められた区画”と定義していましたが、”生活の場”という表現が私にはとてもしっくりきました。そして主観の要素を入れてみました。

私で言うと、兵庫県神戸市垂水区○○に住んでいますが、
○○の部分が地域社会と感じる人もいるでしょうし、
垂水区全体で捉える人もいるでしょう。

ちなみに私は垂水区が地域社会の範囲に該当します。神戸市まで広域になると地域社会の感覚がなくなります。

皆さんはいかがでしょうか?

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