地域とは?を考えてみた。
私は理学療法士免許を取得しています。養成校では”地域リハビリテーション”という授業がありました。先にお伝えしておきます。授業をちゃんと聞いていた記憶はありません。
当時は興味関心がなく、寝ていたか他のことをしていたと思います。心からお詫び申し上げます。最初にご縁があり働かせていただいた職場は、〇〇地域リハビリテーションセンターと、施設名に”地域リハビリテーション”とついておりました。
この時にリハビリテーションの前についている”地域”って「何を?」「どの範囲を?」指しているのだろう?と関心を持つようになりました。養成校時代に購入した教科書を漁り、地域リハビリテーションの”地域”について調べてみましたが、当時はどこにも定義は記載されていませんでした。
他にも、地域活性、地域住民、地域主権、など地域がつく言葉は多いですが、一体地域とは何を、どの範囲を指すのでしょうか?
地域のイメージ
私がもし「地域とはどの範囲を指しますか?」と突然きかれたら、自分が住んでいる兵庫県神戸市垂水区〇〇の、”垂水区”や”〇〇”に該当する部分が咄嗟に出てきます。
でも人によっては国や、地方や、県などを想起する人もいると思います。
英語においても地域を表す語は、「area」「field」「district」「zone」 「region」など多岐に渡ります。
areaは国や町にある特定の場所、districtは政府や行政によって人為的に区切られた地域を表すので、私のイメージしている地域というものはareaやdistrictに近いのかもしれません。
ですが地域リハビリテーションの英訳を見てみると"Community Based Rehabilitaton"と訳されています。地域活性に関してもよく”Community development”と訳されています。
私が最初に想起した「area」「district」と「community」は何が違うのでしょうか?
共同体
まずはcommunityの意味を調べてみましょう。
「共同体」「地域社会」「居住地域を同じくし、利害をともにする共同社会」などの定義が出てきました。
何か一気に難しくて頭が混乱しそうですね。ですが先ほどの「area」 「district」と違う点は、何か人との関りの要素が出てきた感じがしますね。
まずは「共同体」という言葉ですが、普段あまり使う言葉ではないですよね。意味を調べてみると、「共同体とは、同じ地域に居住して利害を共にし、政治・経済・風俗などにおいて深く結びついている人々の集まり(社会)のこと」とあります。
私を地域を地理的範囲ではなく、地域社会のニュアンスで捉えていたのかもしれないと気づきました。
主体性
地域コミュニティの定義については多数ありますが、国の定義は示唆に富んでいます。
ここで新たな要素が浮かび上がってきました。地域コミュニティとは先ほどみてきた共同体の「利害を共にする深い人の繋がり」というだけでなく、”生活の場”という地理的要素、”生活目標や問題意識”といった共有の要素、最後に”自主性”といった主体性の要素が加わってくるのかもしれません。
私の捉え方
このように調べていくと地域という言葉は非常に幅広く、そして深い意味がこめられていそうですね。行政的に区切られた範囲・区画として捉える地域が単純かつ明快な捉え方だと思います。
ですが我々が普段使っている”地域”には地理的要素以外にも、様々なそして複雑な要素が込められていそうです。
その複雑な要素を見出すのに、コミュニティについて調べてみました。そこで私が普段地域と使う時の多くの地理的範囲は生活の場のことを指すんだと気づかされました。
そして複雑な要素を集約すると”社会”という言葉に収束されるのでは?と感じるようになりました。
「自分が住んでいる地域を良くしていきたい」
など、我々がよく「地域、地域」という時には、”地域社会”のことを指しているのではないか?
「自分が住んでいる地域”社会”を良くしていきたい」
次回は社会とは?を考えてみたいと思います。
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