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自分のことは自分が1番分かっていたい

私について聞かれたとき、ENFPだよ~という言葉で集約してしまうことがしばしばある。


私、という人間はこの世界で唯一の存在のはずなのに、他人と比較してどうかという物差しでしか自分を表すことができない。


人を優しいとか明るいとか、そんなありふれた言葉でしか表現できないことに違和感を持った。


私は私でしかないと分かっているけれど、私でしかない理由を言語化することはできない、みたいな。



私の好きな人間のタイプを少し言語化してみようと思った。

明るくて優しくて聞き上手で、清潔感があって可愛らしくて、知的好奇心があってでも適当で、視野が広くて寛容で、繊細で物事の解像度が高くて、私はあなたことが必要なんだよと伝えてくれるひと、が好きだと思った。


それらに全て当てはまっていれば誰でも好きになれるのかと言われたら、きっとそうではない。

あくまで、自分が関わってきた人間の特徴をかき集めて、自分の中で好きか嫌いかに分類しただけである。


私はまだ18歳と9ヶ月の命だから、知らないことの方が明らかに多い。そんな私が何かのことを好きとか嫌いとか言うにはきっと浅すぎる。



経験してみないと分からないと誰かが言っていたが、実際に経験した状況や感じたこと、見た物聞いたものは違う。


だって、"あなたが"経験したことだから。


先人が放つ言葉も、彼の経験をもってして表した言葉であり、私は同じ経験をしてなければ、彼の生きたようにも生きていない。

だから、経験によってより多くのことを分かるためには、それまで積み重ねてきた自分の世界がないと本当に意味がないのだと思う。


めちゃくちゃ分かりやすい例を挙げると、

"学校"という言葉を聞いてすぐに連想されるのは、あなたが過ごした学校生活。大人数でわいわいしてたかもしれないし、不登校だったかもしれない。ある人にとっては楽しかったかもしれない。でもある人にとっては苦痛だったかもしれない。


それでも"学校"と聞いて、みんながみんな同じものを想像している気になってはいないだろうか、と思ったんだ。


そう考えてみると、どれだけのことを経験しても結局真相に辿り着くことはできないのに、この世界で生きていく意味って何だろうって。


私は、自分の言葉で、自分にしか分からない言葉で、この世界を噛み砕いて生きたいと思ったんだ。


誰かに話すための人生じゃないし、誰かと比べるために経験するわけじゃない。


世界のことは、歴史学や物理学なんかで理解しようとしてみるのもいい。

でも、自分のことは自分が1番分かっていたい。


何を見て何を聞いて、どう感じてどうしたいのか。

自分の言葉で言語化していくことで、もっと自分のことを知りたい、自分だけの世界を創りたい。


他人からどう見られていてもいいんだよ。
本当の自分は、自分だけ知ってればいいよ。



私が生きる意味も、私が私である意味も、

自分だけの世界を生きたいと思ったから。

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