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10年勤めた大手自動車部品メーカーを離れEC物流へ!異業種への転職で感じていた不安が、入社後は安心感へ。

※本記事の内容は取材時のものであり、組織名や役職等は取材時点のものを掲載しております。

今回は、尼崎ディストリビューションセンターで工程管理マネジャーをされている山田さんへのインタビュー記事です。転職のきっかけや入社前後のギャップ、コロナ渦での大きな需要変動を乗り越えたエピソード、仕事のやりがいなどをお伺いしました。

山田さん
物流部門 尼崎ディストリビューションセンター 出荷グループ
大学卒業後、大手自動車部品メーカーで10年間生産管理を経験。2020年にモノタロウへ中途入社。在庫管理グループで倉庫内の在庫適正化をリード、現在は出荷グループのチームリーダーとしてピッキング工程のマネージャーを務める。

生産管理以外の分野にチャレンジしたい

ー前職でのお仕事内容を教えてください。
以前は新卒入社した自動車部品メーカーに生産管理として勤めていました。業務内容は主に中長期計画の作成、その計画の製造への指示、計画の改善、量産品や新製品の生産ライン立ち上げなどです。10年間のキャリアの内、3年間はアメリカへ駐在し、現地の拠点で生産管理、生産スケジュールのチェックやトラブル発生時の挽回など全体のマネジメントにも関わりました。

ー転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか。
前職で生産管理を10年経験し、おそらくこの先も自分は生産管理を任されるだろうが、果たしてそれで良いのだろうか、という漠然とした迷いがありました。アメリカ駐在時は様々な部門の方と関わる機会があり、その中で生産管理以外の分野にもチャレンジしてみたいという思いが芽生え、転職を考え始めました。ちょうど子供が小学校に上がるタイミングも重なり、当時住んでいた愛知で子育てをするか、私と妻の出身の大阪で子育てをするかを検討し、愛知を離れ関西の企業へ転職することを決めました。

ー当社以外だとどのような会社を見られていましたか。
新しい分野にチャレンジしたいという気持ちがあったので、物流やテーマパークなど、志望業界は絞っていませんでした。そんな中、転職エージェントから、「関西に本社があり、今すごい勢いで成長している会社がある」と紹介を受けたのが、モノタロウでした。
自分の企業選択の軸に、成長企業で幅広い業務にあたりたいという気持ちがあったこと、工程管理の経験も活かせるということから、モノタロウの選考に参加することに決めました。

異業種、会社規模を大きく変えての転職で感じたのは、ギャップではなく安心感

ー規模の大きなメーカーから当社へと、規模・業種を大きく変えてのご転職でしたが、入社前後のギャップはありましたか。
自分のこれまでの経験が活きるかどうかを重視して転職先を選びましたが、それでも入社前の不安はそれなりにありましたね。しかし実際に入社して感じたのはギャップではなく、安心感でした。モノが流れて、現場で働いてくれている方がいて、現場の困りごとをヒアリングし解決していく、というのは製造業も物流業も同じです。前職で培った現場全体を見渡し、広い視野を持って総合的に判断し行動するスキルは、モノタロウに転職した後も発揮できています。

また、ワークライフバランスの部分でのギャップもなかったです。今回の転職では家族の存在も大きかったですが、結果、前職と変わらず有給休暇も取れていますし、残業時間も物流部門での平均残業時間は20時間ほどで平日の子供との時間も取れています。上の子供の入学式と下の子供の入園式が同じ年だったのですが、2日続けて有給を取得し、どちらの式も出席できたのは良かったです。お盆や年末年始についてもメンバー間でローテーションを組み、長期休暇も取れています

ーモノタロウに入社されてから今までの取り組みについて教えてください。
入社してからは在庫管理グループに配属となりました。当社は兵庫県尼崎ディストリビューションセンターだけでも20万種類を超える商品を在庫しており、限られた倉庫のスペースを最大限に活用することがグループのミッションです。商品の保管場所を「ロケ」と呼びますが、売れ行きに対してロケが小さいと何度も補充しなくてはならず、またその逆だとスペースの無駄になります。当時売れ行きに対してロケが小さく、何度も補充がかかり問題となっていましたので、ロケを含めた現場環境の改善を進めていきました。

在庫管理グループでの積極的な改善への取組みを評価いただき、現在所属する出荷グループへ異動、現在はピッキング工程のマネージャーとして、部下の育成や労務管理、月・年単位でのプランニングを行っています。プランニングの仕事では、サプライチェーンマネジメント部門が出す受注の予測データを受けて、中長期での物量の予測をします。私はメインの物流センターである尼崎ディストリビューションセンター、茨城県笠間ディストリビューションセンターの出荷プランニングを担っています。

▼商品がピッキングされマテハン機器で運ばれ出荷されていく(尼崎ディストリビューションセンター)

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コロナウィルス感染拡大での需要増。そのとき物流の現場では

ーコロナウィルス感染拡大の影響での需要変動がありましたが、どのような状況だったか教えてください。
もともと需要変動は大きい現場なのですが、新型コロナウィルスの感染が拡大してからはその変化が非常に大きく、その調整に苦労しました。わかりやすいのがマスクや防護服で、コロナウィルス感染拡大の影響により爆発的に注文が増え、その対応に追われ昨年の4月頃ははかなり切迫した状況でした。
当社はBtoBの通販会社ですので、製造業をはじめとするお客様が必要とする多くの商品を取り扱っています。当社からの商品のお届けが遅れればお客様の事業運営が滞ってしまう可能性があります。いわばインフラ的な役割も担っていると自負しており、責任を感じています。

増加受注分は、メインの物流拠点である尼崎ディストリビューションセンター・笠間ディストリビューションセンターのほか、外部倉庫も含めた全国の物流拠点を活用して対応しました。特に需要の高いものについてはお客様への利便性を考え尼崎や笠間での在庫にする、外部の倉庫から直接出荷業務を行う、など、目まぐるしく状況が変わる中で出荷対応を行っていきました。
現在も緊急事態宣言が発令されるとマスクなどの衛生用品をお求めになる個人のお客様からの注文が増える傾向がある為、緊急事態宣言が決まったら物量予測を修正するなど、世の中の流れを見て細かな修正を行っています。

工程管理マネージャーの仕事の難しさとは

大きく二つあります。一つめは、需要変動に対しフレキシブルな対応が現場に求められること。前職のようなメーカーだと納品先が完成車メーカーになるので、計画が大きく変動することは滅多にありませんが、モノタロウは納品先がエンドユーザーである為、日毎でも変動があります。
尼崎ディストリビューションセンターのピッキング工程では多い時だと150人程が動くので、急な需要増によるオペレーション変更で現場が混乱しないように、早く正確に、今起こっていることを現場へ伝えていきます。
現場のスタッフ、部下や同僚、他部署のメンバーや他のディストリビューションセンターで働く人たちも巻き込み、ひとつのゴールを達成できたときは大きなやりがいを感じますね。

もう一つはプランニングの仕事です。データマーケティング部門が計画している販促スケジュールを見ながら、物量の変化を予測しています。プランニングは前職と比較してもより俯瞰的に、幅広い視点でデータを集め考えることを求められます。それによって予測が外れることが少なくなります。これまで知らなかったマーケティングの領域をプランニングに組み込むことで、自身のスキルアップにも繋がっています。
今後は、CMを放送するエリアによって、物量は関西の尼崎と関東の笠間でどのように変わるのか、CMのプロモーションが物量に与える影響も見ていきたいと考えています。

モノタロウでの仕事の面白さとは

モノタロウにはデータを元に改善し続けていく文化があり、データで示すことができれば思ったことは、だいたい何でもやらせてもらえます。個人的な意見として、歴史が長い会社になればなるほど、改善への考え方や手法が確立されがちで、自分でやりたいことがあったとしても許可が下りにくいです。モノタロウにはそういった面がなく、前例に囚われずチャレンジしてみることが会社全体で推奨されており、そういった環境で仕事ができるのは面白く、好きなところです。私ももうじき入社して1年半が経ちますが、いくつやったか思い出せないほどに改善の事例があり、現在も自ら企画した勉強会を月1回行っています。現場改善のスキル・経験を積みたい方には良い環境です。

また、スピード感があるのもモノタロウの面白いところ。何か改善したいなと思ってもメーカーだとまず稟議を通さなくてはならず、製造・品質など関係者との調整に2ヶ月~3ヶ月はかかります。しかし、モノタロウは早いと稟議は1週間で通ってしまいます。合理的な納得感があるものなら「さぁやりましょう」となる、このスピード感が面白いです。

自社物流の仕組み×IT=オンリーワンの強さ

▼茨城県笠間ディストリビューションセンター

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ーモノタロウで実現したいことを教えてください。
物流の世界に来たからには、モノタロウの物流を他の会社が学びにくるような存在を目指したいです。モノタロウはECサイトから物流などの基幹システムをほぼすべて内製しており、システム面では他者に負けない強みがあります。システム面での武器に、より高度化された自社物流の仕組みやオペレーションが合わされば、オンリーワンの強さになるはずです。「モノタロウの物流ってすごいな」と言われるまでに成長させるのが、私が抱いている目標です。

ー応募者の方へのメッセージをお願いします。
モノタロウはカジュアルに改善を繰り返していける環境があるから、実践を通じて様々なことにチャレンジできますし、成果も残せて自信がつきます。
加えて、モノタロウにいる方々は皆「人柄が良い」です。現場では安全や品質が一番のスローガンになることが多いですが、モノタロウでは「他者への敬意」という企業の行動規範が現場でも一番大切にされているように感じます。そのような環境に加え、サービスや規模がどんどん拡大し、自分自身も成長できる。そんな成長を楽しめるモノタロウで一緒に働く仲間を、お待ちしています!