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【2023年版】モノタロウが新卒社員に贈った本6冊

※本記事の内容は取材時のものであり、組織名や役職等は取材時点のものを掲載しております。

みなさんが新社会人に読むべき本を薦めるとしたら、何を選ぶでしょうか?

モノタロウでは毎年、新卒社員の入社初日に、本を配布しています。

代表の鈴木は4月の入社式で、「知らない何かに対する好奇心と、自発的に行動を起こしてその知識を吸収して自分のものにするということは、これからどんな形でキャリアを積んで行くにしても非常に重要となる」と新入社員に伝えました。
モノタロウでは、仕事に限らず、自分から何か知識を吸収しようとする習慣を身に付けることはとても大事だという考えのもと、リーダー層が本を選定し、良いと思った本をみなさんに配布しています。

また、新卒社員に配布する本に限らず、モノタロウには図書の貸出制度があり、主に部門長らが実際に読んでぜひ他の社員にも読んでほしいと感じた本を推薦図書として本棚に置いています。業務に必要な内容だけでなく、視野を広げたり新たな知識を得たりすることができる書籍が多くあり、社員はそれらを自由に借りて読むことができます。他にも、毎月全社員に支給される自己研鑽手当を使って、自分が気になるビジネス書や専門書を購入する社員も多く、日々自ら知識を吸収できるような環境が整っています。

2021年にも【初公開!】モノタロウが新卒社員に贈った本6冊のブログ記事を出しましたが、同じ書籍を渡すのではなく、毎年内容を検討し直して書籍を選んでいます。
今回のブログでは、今年(2023年)の新入社員に贈った6冊をご紹介させていただきます。

経営管理部門長の甲田によると、新卒社員に贈る本は、社会人としてこれから着々と実力を高めていく上で知っておくべきことという視点で、その中でも、①普段からの心掛けや生き方を考える上で役立つものと、②仕事をしていく上で基礎となる知識や考え方を提供してくれるものを選んでいるそうです。
この記事を読んで、気になる本があれば是非お読みいただき、日々の生活や仕事に活かしていただければと思います。

1冊目:『やり抜く力 GRIT(グリット)』(アンジェラ・ダックワース 著)

新卒のみなさんに限らず他の社員にも紹介している本です。仕事において、非常に大事な「やり抜く力」(持続的な情熱と粘り強さ)について、根拠となる論文や研究結果、成功者へのインタビューに基づいて書かれています。どんな立場や出身であれ、成功はIQの高さにはありません。困難な状況でも、目標の達成に向けて考え、動き続けてやりきることで結果に繋がりますし、力をつけ成長していくことができます。仕事に限らず、あらゆる場面で大切な姿勢です。社会人の第一歩として、まず読んでいただきたい本です。

2冊目:『父が娘に語る経済の話』(ヤニス・バルファキス 著)

次にご紹介するのは、経済のメカニズムについて分かり易く記述している本になります。
世界が、経済がどのように回っているのかを理解することは、ビジネスパーソンとして必要不可欠です。
経済と言うと難しく感じがちですが、タイトルの通り理解しやすい構成で、難しい専門用語を使わずに、身近な例を出しながら経済について分かりやすく解説されています。
ただ読むだけでなく、それぞれが書かれている内容について考える機会にしていただきたいと思います。

3冊目:『ハイパワー・マーケティング』(ジェイ・エイブラハム 著)

マーケティングの教科書のような本で、ダイレクトマーケティングに関する具体的な施策からマインドセットまで網羅されており、どのような場合に何のためにどう使うかが説明されているため、この一冊でマーケティングについて学ぶことができます。
当社で仕事をするにあたり、モノをどうやって売るのか、そのためにどのようにデータを活用するのかという視点はとても重要であり、新卒社員には毎年1冊マーケティングに関する本をお渡ししています。どの部門の業務でも、活かせる内容です。

4冊目:『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』(エリヤフ・ゴールドラット 著)

4冊目は、「問題解決に挑む際はボトルネックに着目すべきである」という、ビジネスパーソンが意識してほしいことをストーリー仕立てで分かりやすく説明した本です。
工場の生産現場を舞台にした小説になっており、一見ECビジネスには関係ないように感じますが、物流やサプライチェーンだけでなく、どのような仕事の場面においても、また、仕事以外においても、様々な問題において根本的な課題を特定し、解決方法を考えることは重要です。
本来のゴール(目的)は何で、そのゴールを達成するためのボトルネックとなっているものは何か、そのボトルネックをどのように捉えて対処していくのか、この本の物語を通して学ぶことができます。

5冊目:『ミドリムシ博士の超・起業思考 ユーグレナ最強の研究者が語る世界の変え方』(鈴木健吾 著)

なぜいきなりミドリムシ?と思われたかもしれませんが、この本はミドリムシを活用して、ヘルスケア事業やエネルギー・環境事業を展開しているバイオベンチャーの研究者である著者の経験から、学術的内容(研究や技術)をどのように社会に役立つものにしたのか、そのノウハウについて書かれた一冊です。
ユーグレナの社会実装という着想に辿りついた経緯、ビジネス理論も考慮したその方針、その過程での取り組みなどが記載されており、若手が社会人として様々な取り組みをしていく上で参考になる本です。
常に意思を持って勉強し、そこで得た知識を使ってどのように事業に変えていけば良いのか、社会に実装していけばいいのかということに加えて、仕事の進め方やキャリアを考える際の思考法やロジカルシンキングの土台となる手法などビジネスの基礎となる内容も多く紹介されています。

6冊目:『さすが!と言われる ビジネスマナー 完全版』(高橋書店編集部 編集)

こちらは、社会人の基本の一冊として毎年配布しているビジネスマナーの本です。

様々な場面でのビジネスマナーが図解付きで詳しく解説されており、新社会人はもちろん、ビジネスパーソンの基本を身に付けたい人にもオススメの一冊です。
モノタロウの行動規範の1つに「他者への敬意」がありますが、周囲と信頼関係を築き、仕事で結果を出していくためのベースとしてマナーを身に付けてもらいたいと考えています。
以上、2023年度新卒社員に配布した書籍6冊をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

新卒社員の方には入社当日に記録シートを配布し、自分にとって重要だと感じたポイントや、書籍を通じて得た学びの振り返りをまとめていただくなど、より理解を深めるための取組みも行っています。

本を読むことで、新しい知識を得たり視座を高めることができます。そうすると、新たなアイデアも出やすくなるため、自分自身の抱えている課題についての改善のヒントが見つかりやすくなったり、仕事の生産性向上にも繋がります。

この記事で紹介した本は、事前の知識なしでも読みやすい本なので、本を読む習慣がない方、ビジネス書をあまり読まない方も手に取っていただければと思います。
今回はモノタロウが新卒社員に贈った本の紹介でしたが、それに限らず「何か新しい本を読んでみたいな」と思っている方がいらっしゃいましたら、是非参考にしていただけると嬉しいです!

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