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部署での違いはある?ふたりの新卒エンジニアへのインタビュー(スキル/社風編)

※本記事の内容は取材時のものであり、組織名や役職等は取材時点のものを掲載しております。

こちらの記事は<部署での違いはある?ふたりの新卒エンジニアへのインタビュー(業務内容編)>の続編となります。
業務内容編ではそれぞれの異なる部門でエンジニアとして勤務されている菊川さん・舛田さんにそれぞれの部門の仕事の違いや就職活動や配属決定に至るまでの経緯についてインタビューしましたが、今回はそれぞれの部門の雰囲気や他部署との関わり方、スキル習得について共通点も交えながらお話いただきます。

写真左:舛田さん
IT部門 サービスインフラAグループ所属
現在は、MonotaRO.comや基幹システムなどのサーバー、ネットワーク運用・構築などITインフラを中心に担当

写真右:菊川さん
ECSE部門 EC開発Aグループ所属
現在は、Next.jsとGraphQLを利用したフロントエンドシステムのMonotaRO.comへの展開を担当。

―配属当初から今までどのような流れで現在の業務に取り組まれてこられましたか?
菊川:入社1年目の年末までは、研修〜業務開始期間でした。具体的には、
・4月〜全体研修
・7月〜OJT(職場での実践を通じて業務知識を身につける育成手法)・アプリ開発研修
・12月〜徐々にチームの業務開始
という流れです。
入社1年目の年明け以降になってくると、
まず、上司にサポートをいただきながら買ったものリストの改善効果検証のための試作開発を担当し、
その4ヵ月後位からは、ほぼ自走で当社サイトの改善開発/サイトシステムで使われているソフトウェアのバージョンアップ対応などを担当しています。

舛田:私も12月までは菊川さんと同じ流れだったかと記憶しています。
1年目の年明け以降になってくると、諸々状況に応じた多岐に渡るタスクが下りてくるという感じでした。具体的には、まずはインフラ面での運用やそれに関わる各種相談に対応したりして少しずつ慣れていったような感じです。
配属されてすぐは何していいのか分からなかったときもありましたが、今ではチームのやっている業務を理解できて、改善やコミュニケーションの取り方について自身で考えて発言できるようになったと感じています。

―業務に必要な知識やスキルの習得について、どのような知識をどうやって身に着けてこられたのかについて教えてください。
菊川:私の場合は以下のような様々な方法でキャッチアップを進めました。
・個人開発
・フレームワークやライブラリの公式docを読む
・同期と輪読会(同期と2人でパートを分けて輪読する)
・社内LT(ライトニングトーク)大会
ManabiConと呼ばれる社内カンファレンス
・社内の貸出本
・コードレビューで先輩社員のコードを読む
・アプリ開発研修
・Google Cloud Skills Boostの受講補助
個人的には技術面がまだまだ足りていないと感じたため、自主的に勉強を進めていた形です。
その中でも「社内LT大会」や「ManabiConと呼ばれる社内カンファレンス」は社内のエンジニア部門ならではの勉強会の取り組みで、社内の有志が自身の取り組みを自由に話し、それを聞くことで自部門だけではなくエンジニア組織全体での取り組みを知ることができました。

舛田:自身の業務がインフラ寄りなのでそれに関わるインプットを行っています。
具体的には、個人でAWSやGCPのクラウドを触ったり、先輩におすすめされた本を読んだり、といったところでしょうか。でもやはり、文章だけでのインプットよりも業務でのアウトプットが一番自分の身についている気がするので、具体的な手順はわからないけど「道筋は多分こんな感じ」が想像できるような、やったことのないタスクは積極的に手を上げるようにしています。

モノタロウの業務ではマストな他部署連携

―業務を行う上で、他部署とどのくらい連携を取られることがあるのですか?
菊川:他部署と連携せずに進められる業務がないくらい連携が求められると思います。
通常の開発などは個人で完結することがほとんどですが、CXマネジメント部門に変更確認や時間の合意を取ったりすることもありますし、仕様決定や新しい機能をリリースする際はバックエンド側との調整が必要になることが多いです。
また今期担当しているシステムのバージョンアップ対応では、舛田さんも関わるインフラサイドの方と連携して進める必要があります。

他部署と連携することで得られる学びは多く、例えばデータサイエンスの部分と関わるとデータサイエンティストがどんなことをしているのか知ることができます。
そのほかにもデータを用いた視点の違い、データの作成の仕方などを知ることで知見の広がりを感じます。

舛田:私の場合は、Slackが使えないようになると、全く仕事にならないぐらい、他部署との連携・連絡があります(笑)
テック部門全体と連携を取ることが多いですが、その中でも関わりが多いのはECSE部門で、SRE、ソフトウェアデリバリー等を管轄しているEC開発Cチームがサイトの安定稼働などの面連携が必要なため特に関わることが多いと感じます。

他部署だからといってコミュニケーションを取りにくいと感じることはなく、Slack上で他のチームのやり取りを確認することもできるので、そこで見た内容も活用することができますし、
個人的には、何でも質問しやすいのは新卒ならではの特権だと思うので、それを使って積極的に質問しています。
コミュニケーションを円滑に進めるために意識していることとしては、依頼者側が「どういう意図でこちら側に依頼してきたのか、相手の考えを理解することが大事だ」と考えるようにしています。

菊川:舛田さんの仰る、「相手の考えを理解すること」については私も意識していますね。
私は逆で依頼する立場が多いので、IT部門に依頼する側のときには、受け手に理解してもらえるようにどう伝えるのか、を意識しています。

ーちなみに、ECSE部門の場合はプロデューサー(※)から依頼が来ることも多いと思いますがエンジニア目線からも提案を行うケースはあるのでしょうか?

※プロデューサー:サービスの価値を最大化するために、ニーズの分析、プロジェクト要件の管理、企画などを行う社内の役割。


菊川:エンジニア視点での提案も勿論ありますね。開発コストや仕様に関してはエンジニアの方が知識があるので、こちらから意見をお伝えすると聞いてもらえることが多いです。
具体的なプロセス改善についてはまだ提案できていないのですが、提案してみたら実現できそうな環境ではあると思います。それぞれの立場の専門性を持ち寄って、一つのサービスを作り上げているようなイメージです。

「他者への敬意」はどの部署でも共通?

―所属されているグループの雰囲気について伺いたいです。同僚や上司の方などどのような方がいらっしゃいますか。
菊川:優しい方が多いです。
どうしても自分では解決できない問題があった際に質問すれば画面共有しながら説明していただけることが多く、時間を使わせてしまって申し訳ないと思いつつもとてもありがたいです。
そのほかにも、実装方針などで複数案があり個人での判断が難しい場面でも上司の方に相談すれば、理由も含めて意見を頂けるので技術者として成長につながります。

舛田:私も菊川さんと全くの同意見です(笑)

―中途入社の方が多い中で、新卒社員として中途社員と役割等で差を感じられたことはありますか。
菊川:新卒と中途で区別されている感じはあまりなく、本人の性格や調整力・技術力、得意な技術領域などを勘案して適切なタスクを割り当てられているように感じます。
社会人経験の差に起因する部分もあると思いますが、中途の方は技術力・業務力が高い方が多いので同じ社員として働く中でたくさんの刺激を頂けていると感じます。

舛田:僕は配属されて1年でようやく仕事になってきた感じがあるのですが、中途で入ってこられる方は、やはり「the 即・戦・力」だと感じます。
私が関わるインフラの領域では、中途入社の先輩方はLinuxについてはこの人に聞いたらいい、データベースについてはこの人、ネットワークは この人って感じで、個々で強い分野をお持ちの方が多く、ものすごく頼もしいです。

菊川さん同様に新卒・中途関係で業務において区別されている感じはなく、やりたい人が積極的に手を上げることができる環境は整っていると感じます。
新卒だと最初はわからないことが普通だと思うので特に恐れることなく、わからないところに飛び込むぐらいの感じで大小問わず案件には挙手してます。実際に先輩方もサポートしてくれますね。

-新卒・中途問わず、チャレンジできる環境があるというのはモノタロウの行動規範である主体性や他者への敬意が正に体現されているということですね。お話しいただきありがとうございました!