見出し画像

“プレゼントを壊す”ということ

こんにちは、もの干し竿です。

先日ココナラにて、自創作漫画の、二次創作小説を作成して頂きました!いい機会をくれた、ココナラクーポンありがとう。今回は、その作品について感想を書いていきます。

1.小説の登場人物

 今回作成して頂いたのは、web連載中の漫画「ピクニャー部隊」の主人公、クイロスの子供の頃のお話をお願いしました。

簡単にキャラクター説明

クイロス | 本作の主人公。孤児になったところを、ピクニャー部隊に保護されてから、ピクニャー部隊の隊員たちにお世話になって生きてきた。

ノシュア | クイロスの世話役を命じられた騎士。ほかの隊員とは違い、特別な称号「シュバリエ」の地位を与えられた一人。冷徹で他者を寄せ付けない性格。クイロスと過ごすうちに、人としての感情が豊かになっていく。

 二次創作小説をお願いするにあたり、この二人を選んだのは、私の作品の中で一番関係性がハッキリしていて、二次創作しやすそうだと思ったからです。ただ、ノシュアが自分の考えをほとんど言わない人で、漫画の中でも描かない部分だったので、正直ノシュアのキャラクターを掴んで頂くのは難しいだろうなと思っていました。完成した作品を見て本当に驚きました。。。

 だって「拝啓、僕のサンタクロース」「僕でいられる場所」「絶対、ねない!」の3つの漫画と、簡単なノシュアのバックボーンをお伝えしただけでこの小説を書いて頂いたんですから。…いや、簡単じゃないか…結構オタク丸出しで熱く語ってしまったかもしれない…抑えたけど…

 闇属性の大人が、光属性の子供に向ける、クソデカ感情がお好きでしたら刺さると思います。是非ご覧ください…!

2.感想“プレゼントを壊す”ということ

 読んで頂けましたか…読み切り作品として、とてもまとまっていて、素敵な小説じゃないですか。ノシュアの重すぎる想いが、むりもうすき尊すぎて拳で机を打ちました。作者目線で、この小説の何がよかったのが書きます。

プレゼントを壊そうとした、ノシュア

 素敵なところは多々ありましたが、一番は、作りかけたクイロスへの誕生日プレゼントを、ノシュアが壊そうとしたことです。

ノシュアは自分の手をじっと見つめていたが、しばらくして立ち上がると、作りかけのスノードームを手に取った。それを壊して、そのままどこかに捨ててしまおうと思ったのだが・・・-

 自分のような汚れた人間が作ったものを、クイロスが持つのはふさわしくない、と思い、捨てるだけでいいのに、わざわざ壊す考えに至るノシュア。

 ノシュアが作りかけたスノードームは、真心でできてたと思うんです。
今まで、そんなもの(心)を持っていたせいで、傷つけられ、それを殺す壊すことで生きてきたノシュアだったので、再び真心でできたスノードームを壊そうとした時、すごく胸がつまりました。

 さらにそれを、クイロスの目が届かない「どこか」へ捨てようとする。 ノシュアにとってクイロスがどれほど大切な存在なのか、そしてノシュアが今までどうやって生きてきたのか分かる1文でした。

 真心で出来たスノードームを自らの手で、また壊そうとしたノシュアでしたが、今度はクイロスがちゃんと止めて、一緒にスノードームを完成させました。

 「もう壊さなくていい、殺さなくていいんだよ」と、クイロスと過ごすことで、また一つ何かを許されたような気持になったんじゃないかと思いました。そんな想いがあって、つけさせていただいたサブタイでした▼

もう一つの誕生日2

これ(小説)、私が書いたんじゃないんですよ、すごすぎませんか…

 ノシュアはとても難しいキャラクターなんです。ノシュアを理解し、それを崩さずに伝えるのは至難です。

セリフはおろか、モノローグでもベラベラ自分のことを話すタイプではなく、漫画で描く時、とても苦労しています。私だって、ノシュアの重い想いをつらつら描きたい!でも、しゃべると「誰お前?」になってしまう…!このバランスが…!

 今回、小説という形で、私が描きたかった、見たかったノシュアが見られた気がして感動しました。モノローグでも、セリフでもない、でもノシュアの考えは伝わってくる!これ!!!なんて形容するのか分からないけど、それ!!

こんなに難しいキャラクターなのに、小説に違和感を感じませんでした。すごい…。

3.作成して頂いたココナラ商品紹介

今回、小説を作成して頂いた、猫子ゆづき様

 失礼ながら…猫子さんがどんな小説を書かれるのか分からず、商品紹介の猫耳キャラクターの印象だけで、依頼させて頂きました。

このイラストのような、柔らかくて優しい小説を書かれる方かなっていう。期待通り、それ以上の作品にして頂き、感謝しています。

小説もお上手なんですが、すごいのは、作品を読み取る力

 今回作って頂いた小説を読んだ時、自分が作った小説のような感覚がありました。作風が!似ている!たぶん、これは勘違いではなく、私の作品に寄せて小説を書いてくださったんじゃないかと思います。

 ご本人がブログで、なるべく自分の作風は出さずに依頼者様の作品に合わせて書いている、というような事をおっしゃっていたのですが、本当にそう…!また、こちらがお伝えした通りのキャラクターの範囲内で、丁寧に心情の移りを書き上げてくださったのが、プロだな…!という感じがしました。

3.終わりに

感想・小説を読んでくださってありがとうございます。

今丁度、クイロスとノシュアの完結編となる「夜の静寂を渡り」という漫画を作成しています。よければ是非、そちらものぞいて頂けると嬉しいです。クソデカ感情をせつせつと描いています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?