MVを自主制作しました!
先月初旬に地元で撮影したミュージックビデオ(MV)が完成したので公開しました!今回は、そのMV制作について書いてみようと思います。
というわけで、まずは見ていただきましょう😁
huka
ni do ne
制作について
制作してくれたのは、大学時代からの友人たちが卒業後に結成したRobo-Kobo。自主制作の映像制作チームとして2006年から活動していたものの、メンバーそれぞれに本業があるので、ここ10年くらいは休眠状態だったそう。けど、久々に何か作ろうかと言う話が出て、かつて音楽を提供したことのある僕にMVを作らせてくれないかとお話が来たのでした。
大学時代、一緒に遊びながら音楽や映像を作ってた友人なので、一も二もなく快諾したんですが、さすがに一から楽曲制作をしている余裕はなかったので、すでにリリースしている曲の中から選んでもらいました。そこで彼らが選んだのが、アルバム『Decaying Flowers』(2019)に収録した「huka」でした。
「huka」は「腐夏」の意。ローマ字表記をヘボン式ではなく訓令式にしたのは、その方が字面が良かったから(笑)。夏の残滓を慈しむように作ったこの曲は、フィールドレコーディングを多用した1曲。一応、ピアノも弾いてるけど、あくまでそれは伴奏というイメージ。この曲をどう映像化してくれるかが楽しみでした。
仕上がりはご覧のように不思議な世界観を持つものに♪ ピアノ演奏のシーンで登場する近代フランスの田舎風な不思議空間は、僕の地元で発見したハウス・スタジオ。建物自体すべてDIY、調度品は海外から本物のビンテージを買い付けてくるという、オーナーさんの趣味全開のスタジオです。有名な映画やドラマ、アーティストのMVなんかでも使われてる場所です。屋外のカットもすべて地元(茨城県南某所)。スタジオ含め、すべて自宅から車で15分圏内という手近さ(笑)。
撮影自体はホントに突貫でした。スタジオを正式に決めたのも本番3日前😆僕以外の撮影クルーは都内方面に住んでるので、前日から前乗りして、撮影開始は早朝5時。猛暑続きの中、屋外やエアコンのない室内(実は付いてたことが終盤で発覚w)での撮影は過酷でしたね。大学時代の自主制作のようにお金をかけずにやろうということにしたので、メイクも入れなければ、美容室にも行ってない(というか行く時間なかった💦)。衣装も自前。なので、レコーダーを持って歩き回る姿は、ほぼ僕の普段の生態です🤣もちろん演出が入ってるので、実際の行動とは違いますが。
「ni do ne」に関しては、時間が少し余ったから他の曲も撮ろうということになり、ディレクターがそれを見越して候補に入れてたこの曲をチョイス。その名の通り、抗い難い「二度寝」の魅力を表した曲なんですが、最後に寝落ちの音として入れた1音は、ピアノのペダルを使って鳴らす特殊奏法でして。本来ならソステヌート・ペダルが必要なので、一般的なアップライトピアノでは再現不可能なんですが、そのへんはMVのファンタジーということで💦MVの最後には奏法を解説した動画を紹介してるので、どうやって音を出してるか気になる方は是非♪
そんなこんなできっかり12時間のロケで撮影は終了。普段、撮られ慣れてないし、暑さもあってぐったりでしたが、学生時代の気分を思い出せて楽しかったですね。仕事でやるといろいろとしがらみも出てくるから、純粋に楽しむのって難しい。なので、こういった機会はとても大切だなと、改めて実感した制作となりました。