合気道は使えるけど落とし穴がある

最近格闘技YouTuberと合気道家のコラボが流行ですね。
みなさんに合気道のことを知ってもらえるのは非常に嬉しいことです。

しかし、誤解しないでほしいのは、

合気道理論は使えるけど実際は使えない

ということです。
どういうことでしょうか。

合気道の理論を使うためには力を抜く(脱力)が大事だからです。

あなたは怖い人に絡まれたり、緊急事態の時に咄嗟に力を抜くことができますか?
僕はそこそこできる自信がありますが、普通はできません。

これが合気道の落とし穴です❗️

さらに落とし穴が続きます。
心を落ち着けるために精神の在り方が大事なのですが、
結果精神論が大事になり、宗教的になって本質を見失うのです。

武道の師範は弟子のためを思ってか思わずか、大事なこととして精神のあり方を教えるのですが、それは散々鍛えた後の話で、序盤でする話ではないのです。

また落とし穴が続くのは武道の師範は教えることに関しては素人ということです。

そのひとがどのタイミングで何を欲しているかでは無く、自分が大事と思ったポイントを教えるのです。当然それは噛み合っていないので効果はありません。

そして習う側にも思考の落とし穴があります。一般的な武道と違って学問の要素の多い合気道は何年やっても成果が出ないということはザラにあるのです。

よくある質問で「何年修行したら先生のように触れただけでひとを飛ばせますか?」とか「何段になればその技ができますか?」というような質問があります。

例えばフルコン空手なら、有段者になれば喧嘩で素人に遅れを取ることはまずないでしょう。しかし、合気道なら有段者だからといって素人に遅れを取らないなどということはありません。

つまりよくある質問は合気道では無意味で、理論が理解できたら今日にもできるし、理解できなければ一生できない。

このように合気道は落とし穴が何個もある。
それは古武術や武道的身体の使い方を学ぶ上で致命傷になりかねない落とし穴が多々あります。

合気道やその他日本の武道、中国武術など理論は本当に凄いものです。
現代科学ではまだわかっていないものも多くあります。
ただ、順序や習うひと学び方を間違えると落とし穴にほぼ間違い無くハマります。

そしてその答えは誰も教えてはくれません。

合気道は哲学です❗️

常に本当に正しいのかそれはどういった理由でそうなっているのかというのを常に考え続けなければならないのです。

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