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柔道の永山選手の試合は誰が悪いのか?

僕はオリンピックの好きな競技は柔道なのだが、今回割と序盤で問題になっている試合が発生した。

それは準々決勝の永山竜樹選手とスペインのガルリゴス選手の試合だった。

あるタイミングで「止め」の声がかかったが、6秒ほどガルリゴス選手が止めず永山選手が締め落とされて一本となった。このとき永山選手は審判の声が聞こえて力を抜いてしまい、その間に締められたらしい。

その後のガルリゴス選手のインタビューでは「止め」が聞こえなかったと言っている。

これは複数問題点がある。それを整理していきたい。

まず、一番ダメだったのは審判だ。
「止め」をかけて選手がプレーを止めていなかったら注意が必要だ。場合によっては反則がつくかもしれない。絞め技はちゃんと決まれば3秒で落ちる。要するに気絶する。その後無防備に数秒締め上げられるというのはかなり危ない行為になる。

そして、次にダメだったのは永山選手だ。
「止め」がかかっても相手が力を抜いていないなら力を抜いてはいけない。スポーツである以上ルールで守られているのは当然なのだが、格闘技や武道である以上、そこで気を抜くことは許されない。相手が聞こえていない、止めない可能性は常に考えなくてはいけない。僕も空手の選手だった頃「止め」がかかっても続ける選手というのがいた。めちゃくちゃ腹立ったがそういうやつは一定数いるし、粛々と対処するしかできることはない。間違っても気を抜いてはいけない。

ガルリゴス選手については「止め」が聞こえなかったとのことだが、これはあると思う。もちろん「止め」が聞こえていたが聞こえていないフリをしている可能性は否めないが、これを証明することは不可能だ。「止め」が聞こえない以上、競技を続けた。これは至って普通のことなのだ。

その中で審判が一本を出し、ガルリゴス選手を勝利としたというのならガルリゴス選手は普通に勝利をもらって問題はない。

なので、僕はガルリゴス選手は問題ないと考えている。問題があるのは審判、強いて言えば永山選手もと言った具合だ。

永山選手のすごいところはここからだ。
ここから気持ちを切り替えて3位決定戦で勝利し、銅メダルを手に入れた。
これは凄すぎる。そんなことがあってから気持ちをもう一度戻すなど至難の業だ。

おそらくその試合を落としていなければ、優勝もあるほどの選手だっただろう。しかし、勝負の世界にたらればはないのだ。

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