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合気道は武道なのか?

「合気道は武道なのか?」
という記事を見た。
ざっくりいうと合気道は武道ではない。
なぜなら暴漢に襲われたり、
喧嘩の時に勝てないからだ。
ということだった。

その記事を見る限りや、その記事に寄せられたコメントを見る限り、
「空手は武道だ」とか、
「私が習っていた植芝盛平の弟子が
戦後の合気道は合気道ダンスだと言っていた。」とか、
「地下格闘技やってるチンピラが来たらチビって逃げ出すくせに」とか、
「合気道はレベルの低い関節技だ。」とか、
「塩田剛三は強かったから認める」とか、
それはそれはひどい言われようでした。

それらに共通しているのは喧嘩や総合格闘技で勝てない

というものだ。
まずこのラインがかなり頭が悪い。
総合格闘技は総合格闘技というルールで戦っているのであり、
他の格闘技の人はどの部門の人が来ても負けることはあるし、
例えば逆に総合格闘技の人が伝統空手のルールで、
と言われて勝てる試合なんてない。

では喧嘩についても話していこう。
合気道では喧嘩に勝てないというならば、
合気道以外の他の格闘技をしていて喧嘩で勝てるのか?
という問題だ。
僕の経験上正直喧嘩は気合いだ。
先手を取った方が有利だし、
空手やボクシングの経験者だという人が喧嘩で不覚をとる
などという話はよくあることだ。
そして、剣道や合気道の方が
相手が武器を想定している体捌きができる
喧嘩であるならば、相手は複数、武器を所持は想定しないといけない。

つまり合気道が武道であるかどうかと、
喧嘩が勝てるかとか暴漢に襲われて
対応できるかにはかなり大きな隔たりがある。

空手だろうが柔道だろうが合気道だろうが、
できる人はできるし、できない人はできないのだ。

問題はやっている武道ではなくて、
ひとの問題なのだ❗️

そして、根本的な話をすると、
武道は身を守るためのものだ。
生きるための術なのだ。

みなさんは警察で殉職率の高いひとというのを
ご存じだろうか?
それは

柔道家だ🥋

警察の柔道とはレベルが高い。
三段ぐらいの実力はゴロゴロいると思っていい。
それぐらいレベルの高い人が、
暴漢に返り討ちに遭う確率が高いのだ。
その理由は、

刃物に刺されるから🔪🩸

だそうだ。
競技柔道のように投げて押さえ込んだところを
刺されることが多いそうだ。

腕に覚えがあって、
いくら強くても、
刺されて死んだら武道の意味をなさない。

ひとを守るために死ぬとかは美談かもしれないが、
自分が死んだら守る人がいなくなることも考えなくてはならない。

自分の非力を認め、
逃げるということも
生きる上では大事なのだ。

もし合気道家が暴漢にあってチビって逃げたとして、
立ち向かって死ぬよりは生きていた方が勝ちだと僕は思う。

僕は合気道も少し齧っていた。
多分3級ぐらいだと思うのだが、
空手だろうが柔道だろうが
3級の人にはほぼ勝てると思うし、
喧嘩や素人が刃物を持っているぐらいは
対応ができる自信はある。
(刃物は実際は対峙したことがない)

そして、最終的に武道や武術は何をやっても
結論は同じになると僕は考えている。
身体の使い方を学ぶのであって、
身体自体がOSで武道や武術はソフトなのだ。
身体の使い方さえ学べば、
あとは好きなソフトを入れたらいいのだ。
ウインドウズでもマックでもいいし、
それを動かすソフトも自分の好きなものを入れたらいいのだ。
それは空手家もしれないし、柔道もしれないし、
合気道かもしれない。

僕の結論としては
どれも武道だし、
レベルもひとそれぞれで、
どの武道をしていても
できるやつはできるし、
できないやつはできないのだ。

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