合気道で腕相撲
武術研究家のモノノフです。この休みに知人にあうことがありまして、学生の頃から知っている知人で男同士なので、ひょんなことから腕相撲をしようということになりました。学生の頃は数度勝ったことがありましたが、彼は鍼灸師と柔道整復師の資格を持って自分の医院をしているので、もう仕事が筋トレのようなわけです。
もう久しく僕は勝っていません。相手は親指だけで腕立てができる猛者です。僕には到底無理。
しかし、数年振りのノリなので、『これは合気を使ったら勝てるのでは?』という欲が出てしまいました。
この手のトリック腕相撲は立ってした方が効果的なのですが、普通のルールのように肘を机についてすることになりました。
お互い手を洗い消毒をし、マスクもしつつ、合図は知人からもらうようにしました。
レディ!
正直この段階でほぼ勝負ありました。僕の予想通りなら僕の勝ちです。
ゴー!
次の瞬間に僕は45°以上倒しきれているので、ここから返すのは相当な力の差が必要です。僕より知人が圧倒的に筋力はありますが、流石に身体が倒れた状態から返すほどではありません。
もう僕の勝ちです。
「レディ」の段階に仕掛けがなされていて、0コンマ何秒かですが、相手は力が入りません。「ゴー!」の時にも違う仕掛けがされていて、それらの仕掛けが終わった時には相手の身体が倒れているということです。
やっていることは正直タネのあるマジックと一緒です。知っているか知っていないかなのです。この2つの仕掛けはセンスが良ければ口頭の説明だけでできるほど簡単です。
この感じはすごく合気的です。
僕の理論が正しかった一つの例です。負けた彼が身体を倒された時に言った言葉も印象的でした。咄嗟だったとは思うのですが、
「重ッッッ!!!」
って言っていました。「強い」とか「無理」とか「キツイ」じゃなくて「重ッッッ!!!」って言ったのは表現として正しかったかもしれません。
今度は普通の相撲や柔道なんかにも空気投げの理論などを駆使して挑戦したいと思っています。
モノノフ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?