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8月15日で戦後79年

もう戦後79年になったんですね。体感として知っているひとがもうだいぶいなくなったように思います。戦後の辛い時期を生きてきた人もだいぶ減ってきました。

僕は治療をしながら戦前戦中戦後を生きてきた方の話を聞くようにしている。トラウマになって話したくないというひとにはあったことはありません。割とそのあたりの話を嫌うひとは少ないように思います。今じゃ考えられない常識を教えてもらい、時代的背景なども見えてきます。僕ができるのはそのあたりの話を次の世代に残すことかなと思います。

僕は姿勢がどやこやいう歯科医師の友人がいて、そのひとと話をするのが非常におもしろい。

その中でおもしろかったのは戦前には米俵運び競走なるものがあったということだ。それは米俵を持って10mぐらいを走る競技のようだが、それを女学生時代にしていたというのだ。女学生とは今でいう女子高生だ。米俵は60kgある。今の女子高生で60kg担ぐことのできるひとがどれほどいるだろうか?それをみんな行っていたのだ。引きづってでも言いそうだが、基本は担ぐようだ。
小学生でも半俵は担いでいたというのだ。身体の大きい子は小学生でも1俵担いでいたという。
これは軍事訓練も兼ねていて、非戦闘員が負傷者を移動させるための訓練になっていたそうだ。

今じゃ考えられないことだが、当時はそれが常識で、戦うひとが戦いやすいように非戦闘員が負傷者を移動させるというのが当たり前だったのだ。

今は平和になったし、言いたいことが言える世の中になった。その下にはそういった苦労をしたひとがいるということを学ぶべきだと僕は思う。
そういった意味でも僕は靖国の英霊たちに敬意を示すし、それに対し不敬な人間はどんなに偉いひとだろうと軽蔑する。

もうそろそろ戦争の体験話は聞けなくなる。今、実際戦争に行ったことのあるひとは自衛隊か傭兵ぐらいだろう。非戦闘員の国民がどんな思いで、どんな目にあったかは今しか聞くことができないのだ。

今一度現代の有り難みを身に染みて感じてみる日だと僕は思う。

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