ほろ酔い夜桜

今日は久々に会った友達と
夜桜見物してきたお話。

こんばんは。ものかきです。
こちらでは少し久しぶりですね。

実はもう一つ、声劇台本用のnoteを作り
そっちを更新したり、副業に勤しんだりと
何かとばたばたしていました。

生活的に結構ギリギリな所にいるんですが
近頃はやけくそパワーが働いてる気がします。

いいんだか悪いんだか。

鬱鬱期から、ある種の自暴自期？
まぁなるようにしかならないでしょう。

さて、話がそれたけど
今回は久々に会った友達と夜桜見物した話。

その子とは学生時代に知り合って
友達歴は二桁を超えます。もうそんなかぁ。

会う間隔は本当にまばらで
学生時代、趣味が被ってる時は毎週会ってたし
お互いに連絡しても一方通行で止まったり、
もしくは一ヶ月後に返信なんてのも良くある。

向こうも持病持ちで、生活は大変なんですが。
「普通は無理だから」と良い感じに諦めてる。
気にしいな私とは真逆のような人。

ちなみに
私は昔、煙草を吸ってたんですが
酒代に回したいからやめたんです。
彼女は逆に煙草吸いたいから酒は頻度を減らしてて
「なんかそこも逆よね」って、笑っちゃいました。

それなりの喧嘩もしました、二度くらい。
趣味の方向性が違って「もういいよ！」って感じ。それで一年位会わなくても、またふらっと
「今日遊ぶ？」「いくべ！」
って感じで会うんです。本当に不思議。
そんな友達がいることに感謝です。

私が以前、道端で過呼吸を起こしたときに
そばにいてくれたのがその子でした。
以来『人に会いたくない！』気持ちが強過ぎて
連絡が来ても中々返事が出来ずにいました。

その子といると、自分のペースで歩ける。
行き先を決めず、会話の中身もなく
「あの花何かねー？」って何も気にせず言える。
歩きながら見つけたものを口に出すのが好き。
返事も説明も特に求めてないんだけどね。
人といると中々できないけど。

でも彼女は、足を止めるでもなく
ぽんやり「何かねー」って返してくれる。
何だか久しぶりに、ほっと出来る時間でした。

「連絡返せなくてごめん」と言ったら
「全然いいよ〜」とあっけらかんと笑って
「暫くこもりたいんだろうなと思って、連絡来るまで待ってた」

って。凄く嬉しかった。
信じて待っててくれたんだと思うと安心しました。
いつでも連絡していいんだと思えた。

その子とは知り合った時からたまにお花見をしてて
今回も「会いたいな」と思った理由が桜の開花。
花見行くなら誰だろう？って考えたとき
その子の顔がぱっと浮かんだんです。

「今日仕事帰りに花見いかない？」
「おっけ〜！」

そんなゆるいやり取りで。
花見会場に行くでもなく、ふらりと歩いて
満足してやすい居酒屋でゲームしながら飲んで
二駅分ぐらいをのんびり歩く。

ほろ酔いで歩く夜桜通りは
滲むような優しい灯りに照らされていました。

また半年、一年と会わなくても
きっとお互いに社会の隅っこでもがいてる。
そう漠然と思えるってすごいことだなって。

なんか、やっと
少し心を許せる人ができたのかも。

そのこの嫌いな所も、良い所も知ってる。
ずっと一緒にいたらまた喧嘩も多分する。
だから今くらいの距離が丁度いいのかも。

でもまた会いたい。ううん、きっと会う。
また来年も、一緒に桜がみたい。

そんな事の為に、頑張ってもいいのかな。

いいのかも？

少しだけそんなふうに思えた、春の夜でした。