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アメリカで博士課程に進学することになりました

今日は博士課程を志してから進学を決定するまでの流れを書いていこうと思います。専攻は修士時代と同じくコミュニケーション学です。志望校の決め方なども少し書いていきます。

2023年の年明けから修士論文を必死に書いていく中で「研究する」ということの面白さに気づき、博士課程進学を志すようになりました。論文の執筆がひと段落した2023年6月ごろから本格的に情報収集に乗り出すことにしました。

志望校の決め方について

一般的には「どの教授の研究室に行きたいか」「大学のネームバリュー」などが判断材料になるかと思いますが、私の場合は「自宅から通えるか」という一点のみでした。これは完全に家庭の事情によるものです。自分のキャリアを考えつつも家庭を引っ掻き回しすぎないようにするのが私の第一優先でした。アメリカでの博士課程は通常は10校ほど出願するそうですが、私の場合は4校が限界で、しかもこんな具合でした↓ (  )は自宅からの片道通学時間です。

1.コミュニケーション学 博士課程 (自転車で15分)
2.コミュニケーション学 博士課程 (自家用車で15分、バスで1時間)
3.社会学 博士課程 (特急列車と普通列車を乗り継いで3時間)
4.社会学 博士課程 (特急列車と普通列車を乗り継いで3時間)

結論としては、1.の大学院に通うことになりました。

資料集めと準備

修士課程の出願を経験しているので特段真新しいものはありませんでしたが少し詳しく書いていきます。

志望理由書

志望理由書を書くにあたっては修士論文を書き上げたこと自体がかなりトレーニングになったと思います。自分が考えていること、課題だと思っていることを言語化することができて、修士出願時と比べるとかなりスムーズに書けました。ネイティブチェックも受けましたが、英語の表現を修正する程度で、何度も練り直して…みたいな経験はしませんでした。

ライティングサンプル

修士時代にクラスで書いたライティング課題を提出しました。英語の表現を見直した程度でこちらも特に大幅な推敲などはしていません。

過去に通った大学の成績証明書

私は学士を日本国内の大学で取りましたが、修士出願時に提出した書類をPDFに保存していたのでそれをアップロードして終わりました。取得年月日は2019年でしたが、特に問題ありませんでした。修士時代のものは所属先だった大学のウェブポータルから簡単にダウンロードできたので特に問題ありませんでした。

英語力証明書

英語以外で高等教育を受けて学位を取得している出願者の場合、IELTSやTOEFLでアカデミック英語力の証明をする必要があります。博士課程出願時はアメリカで修士号を取得していたため、英語力証明は免除されました。出願校の規定によるので、出願の際はガイドラインをしっかり確認する必要があります。

GRE

最近はGREを出願要件から外す学校が増えてきましたが(特に文系)、私が出願した大学はGREが出願要件に含まれていました。インターネットベースで300スコア以上取る必要がありました。
私はGREの勉強が一番大変でした。過去問+Magooshで対策をしました。6月から勉強を始めて9月末に受験しましたがその時は300を上回ることはできませんでした。1ヶ月後の10月末に再受験、無事に300を上回ることができました。
勉強法について書いてあるウェブサイトはたくさんあるので詳細は割愛しますが、ひたすら過去問をやっていました。これは言い訳ですが、自分自身の仕事と家庭の事情、そして私自身が体調を長く崩していたため、勉強に集中することができなかったのも再受験が必要だった理由だと思います。

合格発表から進学決断まで

出願は2023年末〜2024年始に集中していました。結果は大体2024.2ごろからポツポツ届いていたと思います。この時も体調を崩していたのであまり覚えていません…
幸運にも合格通知をいただいたのですが、財政支援額が期待外れで進学するかどうかは2週間ほど悩みました。家族とも相談しましたが、「悩む理由がお金だけなら進学した方がいい」と背中を押してもらい、進学を決めました。進学先は州立大学で学費は州民向けが適用されるので払えない額ではないのと、家族も私も仕事を掛け持ちしており今日明日に困る状態ではないため、とりあえず進学することにします。
これから先、金銭的、そして体調的(ここが一番不安)、または家庭の事情で通学スタイルがフルタイムからパートタイムになるかもしれないし、休学することもあるかもしれませんが、早く卒業することには拘らず、時間がかかっても博士号を取得することを目標にしてゆっくり頑張ろうと思います。


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