鉄道雑誌は残るのか?

 ツイッターの方で、鉄道雑誌の売上のピークは90年代で、00年代後半からの「第三次鉄道ブーム」で厳しくなってという話が回ってきた。これに公開は早いかなという情報がくっついてきたんだが。

 この「第三次鉄道ブーム」の実態は、私はマニヤは平常運転(国鉄車両が無くなるなら活動は活発になるし、「昔はいなかった」新幹線ファンはその前から増え始めていた)で結局は「鉄道タレント」のブームだったぐらいにしか思っていない。

 雑誌はかつては画質その他の点で、ネットに対して優位に立っていたし、アーカイブ性とか、「自分に特に関心のない記事が見られる」点でまだ価値は失っていないと思う。

「鉄道ファン」誌が電子データとして公開しているというのは、思いきった事だと思う。おかげで「はくつる運転開始から」説が根強い「ブルートレイン」という言葉が、ファン誌創刊号(当然運転開始前)で説明無しに使われていたという状況が解ったり、これからも色々変わってくる事があるだろう。どなたかおっしゃっていたが、あとは採算の問題か。

 ファン誌とともに書店に置いてある事の多いジャーナル誌は「ブーム」を考えているんだろうなというのは伝わってくる(これは「旅と鉄道」ではもっと感じる)。でも久しぶりに見たら、どうも昔の「鼻につく嫌な感じ」がきれいさっぱり無くなっているのが気になる。

 鉄道ピクトリアルはしばらくはこんな感じで続くのだろうが、長期的には若手がどう育つかにかかっているという意見の人がおられた。

 創刊当初(若者向けは先行して「レールガイ」「マイレイル」があるのだが)、あるいは「トワイライトゾーン」が活発な頃は一番好きな雑誌だった「レイルマガジン」は、少し動きがありそうだ。「RMライブラリー」は続けて欲しい。

「鉄道ダイヤ情報」はどうだろう。撮影地についても若い人はネットで事足りるだろうし。もちろん「電源がいらない」のは便利なんだけど。

「とれいん」は、逆に簡単には無くならない雑誌だろう。思想的に色々好き嫌いがあると思うが、今までだって「なかなか見付からない」と言われる部数で生き残っているのだし、「三人以上で鉄道模型を競作した記事なら載せますよ」と向こうから声をかけてくる、世にも希な商業雑誌だ。普通同人誌のノリだろう。

 最近「鉄道模型趣味」に面白い読み物記事が復活しているので、注目している。

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