缶コーヒーの印象はもっと違うものだったはずだ

 その昔、ダイドーのCMで、コーヒー豆の入った袋を頭に載せた農園の人達の姿を映し出し、♪ジャ〜マ〜イカン ジャ〜マ〜イカン という歌が流れるものがあった。楽しそうに見えた。バカな友人と、枕を頭に載せて真似した事もあった。

 これなどエキゾチックなものだが、その後、ポッカで柴田恭兵が出てくるものがあった。缶コーヒーにはカッコいい印象もあった。
 あと、ネスカフェが缶コーヒーを出した後、明石家さんまが出てくるものがあった。サンタマルタとかモンテアルバンとかよく分からない言葉を使っていた。缶コーヒーは別世界から来るものだった。

 よくよく考えると20年以上前で絶望する。

 何が言いたいかと言うと、個人的には缶コーヒーのCMには、今現在ここにある「現実」が透けて見えるものなど見たくないという事だ。

 労働を頑張ろうとかいうメッセージはいらない。頑張りたくない。忘れたい。大きなお世話だ。


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