みんな、どこに行ったのか?

 SF作家の山本弘さんが、本を読む人が少数派で、身近にいないという事を書いておられる。作品の中でも書いておられた。

 以前、山本さんは小学生だか中学生だかの頃に、学校の図書室でSFの入門本を借りる順番待ちが、すごく長かった事を書いていた。

 まるで違う世界のような話で、学校を出た先の現実世界はあまりに広いという事なのか。

 実は、自分も「世間」での、「本を読む人の少なさ」を感じる事が多々ある。
 そして小学校にいた頃は、結構本を読む人がいた事も感じていた。

 自分が小学生だった頃、「読書の時間」というのがあった。とにかく漫画以外なら読んでいいというものだった。
 自分とかはコロタン文庫の鉄道本を読んでいたけれど、こういう時、図書室で子供向けの「海底2万マイル」とか借りてきて読んでいる女子がいたのである。

 このクラスでこういう例があるんだから、世間はもっと本を読んでいるだろうと、自分は思ってしまったのだ。

 知り合いに聞くと、今も子供は結構ラノベとか読んでいるよと言うのだが、それもまた少数派なんだろうか。
 そうでないとしたら、学校を出たあと、どこに行ってしまうのだろうか。

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