鳥山明のメカについて

 鳥山明の絵の上手さの基礎は模写というか「似顔絵」にあるんじゃないかと、個人的には思っている。そこから勝手に、「Dr.スランプ」の山吹先生はマリリン・モンローだろうとか、タロウ、ピースケ兄弟の父親(空豆クリキントン)はクリント・イーストウッドだろうとか、千兵衛さんはどうだろう? 石立鉄男あたりかなと思った事もあった。

 悪の科学者のマシリトや、タコ焼きを売ってるさくまあきらもまたしかり。

 メカの、現実のあるいは映画等に登場する機械からのデフォルメやアレンジも、この考えが適用出来そうだ。あ、アニメーターの大塚康生も上手かったな。

 鳥山明の場合、「Dr.スランプ」でスバル360に足を生やして「宇宙船」にしたり。

  個人的に一番好きな鳥山明のメカは、ブビビンマンの乗ってきた宇宙船である。宇宙船というより飛行機みたいだが、千兵衛さんから「このエンジン、タバコ屋で百円で買ったのか?」と言われている。この後部胴体が使い捨てライターそっくりなのであった。

 どこかスーパーマンの悪役っぽい宇宙の三悪人の登場回では、「流行りのモビルスーツ」をアレンジした「リブギゴ」 が登場する。当時はドム系かなと思って見ていた。

 あ、宇宙犬ウンチの回で出てくるアダムスキー型円盤が、「非常にわざとらしい形をしたUFO」とコメントされているのは笑ったなあ。

 宇宙人のタマちゃんの乗ってきた宇宙船のスクラップから、千兵衛さんが反重力機関をリバースエンジニアリングしてみせる話も好きだった。これはニコチャン大王帰国のきっかけにもなる。

 空豆タロウがその前から反重力バイクっぽいのに乗っていたりするが。

 アラレちゃん達がテレビで「戦闘メカザブングル」を観ている回もあった。鳥山明はこういう、ウォーカーマシン的なロボットが好きなんだろうという事は何度もあった。

 あ、「ドラゴンボール」でレッドリボン軍がフライングプラットフォームっぽいのを運用しているのも良いな。

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