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鉄道趣味論

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鉄道をめぐる趣味と、それを発信していく事について雑に考える
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#鉄道写真

鉄道写真趣味と生産性

 仕事としてやる事と、趣味としてやる事は、しばしば相反する物が求められる。

 仕事として行う場合、時間内に多くの作業量をこなせば生産性が上がり、儲けにつながる。生産より安全の方が優先されるというのは置いておいて。

 趣味の場合はそれだけに留まらない、「数字」に表せられない部分を、時には無駄を承知で行うのが趣味だ。

 自分は鉄道写真を趣味にしているけれど、この趣味でも同じ事が言える。

 ぶっ

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リカバリーショット

 今や最も国民的スポーツはゴルフなのだと思う。それ以前は野球が、さらに前は相撲がそこにあったが、今ではすっかり衰退している。

 こう書くと「今も盛ん」と反論する人もいるだろうが、野球や相撲は今も「大人になっても続けられるスポーツ」、「大人になってから始められるスポーツ」だろうか。続けられるのは結局「上手い人」だけである。

 相撲は当然の事として、ユニフォームも着ないで9人居ない即席チームで草野

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「風潮」は大事か?

 たまに「鉄道界隈の風潮」とか言う話を聞く。「こういうのを撮るともてはやされる風潮」とか。私は「界隈」とか「風潮」というのは無視していいと思っている。それより自分の撮りたいものを撮ればいいんじゃないだろうか。
 SLブームの頃に、その「風潮」を無視して、より身近で撮れるEF58とかブルートレインとか撮っていた人もいた。あと旧型国電とか地方私鉄もそうだ。貴重な資料になるのは言うまでもない。

 考え

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厄介な問題

 よくネット上で枕詞として「私は鉄道には詳しくありませんが」とわざわざ書く人がいる。あれは何なんだろうと思う。

 で、もう1つ言うと、こういう人に限って写真の構図も、その辺の独り善がりのマニアよりも、本当に的確なんだよ。

 これ、色々質問したい事があるけれど、「マニアとは関わり合いたくありません」って意味なのかな。
 マニアでも鉄道に詳しくない人は本当にたくさんいるが、そういう人はわざわざ書か

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理屈はよくわかるんだけど

 鉄道関連の撮影会や運転会というやつがある。参加費を払って撮影させてもらう。払ったお金は鉄道会社とか保存活動をしている人の所にいく。理屈はよくわかる。

 南部縦貫とか尾小屋とか、かなり面白い。行ったことはないが片上も面白そうだ。

 ただ、時として「俺、なんでこんな所にいるんだろう」と思ってしまうイベントもある。

 誰が悪いというのではない。大盛況の撮影会だからこそ、「俺が写真を撮って何になる

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