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出版で会社のステージを1UPする。

おはようございます。
今朝のテーマは「出版で会社のステージを1UPする」です。
「出版で」とありますが、この部分ちょっと誤解する方がいるので今朝はある会社の事例を紹介することにします。

1UP作戦の核は本ではない

私がよく出版の活用事例で紹介するコインランドリーFCの話。
その会社、当時はFC本部としては業界で5番目以下の小さな本部でした。
コインランドリーは本部がフランチャイジーを募集して、地元の個人オーナーが店の開店資金を調達します。つまり、チェーンを拡大するのに最も必要なものは新規オーナーの獲得です。
それまでコインランドリー業界ではオーナー募集は雑誌が中心でした。
フランチャイズビジネスをしたい人たちが読む雑誌に広告を出すのです。
しかしこの会社は後発です。大手が広告を出せばそちらに問い合わせが行き、差は開く一方……。そこでオーナー募集をセミナー集客に転換することに。この集客の際の信用力UPツールとして本を出したのです。
そして本を出す際、この会社の社長は「コインランドリービジネスの本」ではなく「コインランドリー投資の本」として出したのですが、実はこれ、絶妙にうまい。
「コインランドリー投資の本」は初めて出された本だったから、この社長は「コインランドリー投資の第一人者」を名乗れることに。
誰もそのテーマで本を出していなかったから。

打った手は本を含めて5つ!

しかし、このFC本部は本やセミナーだけに頼ったわけではありません。
①出版
②セミナー
③HPに動画を大量投下
④メディアプロモーション
⑤顧客の組織化
の5つの取り組みを並行して展開しました。
目的は事業の拡大です。1つや2つの点で展開しても実現できません。複合的に展開したのです。結果は3年で売上が6億円から30億円に。いまもチェーンは拡大しています。

結論! 本だけ出しても意味はない

今朝いちばん伝えたいことは「本だけ出しても会社は成長しない」ということ。自費出版の営業マンは「本を出すとブランディングに役立つ」と言います。間違ってはいませんが、ブランディングで事業は伸びません。もちろんブランディングによって会社の核がつくられて成長しますという理屈はわかりますが、本を出してブランディングした会社がどこも成長しているかというとそんなことはないわけで、けっこう怪しい言葉なわけです。ブランディングって。
本を出すなら他の手もいっしょに考えて複合的に取り組むべきで、総予算をいくらに設定して、売上をどこまで伸ばすのかをプランニングしてから。
仮に企業の目的が採用力UPなら本を出しても就活生が気づかず、読みもしないならそれは無駄な費用です。
むしろ会社の目的を考えれば本なんて無意味な場合のほうが多いんです。

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