レインダンス

生き方がわからないから全てをかなぐり捨てようと、自暴自棄の夜は楽しそうに続いて
ぼくにはなにもない。
カーテンの内側、光は遊べない、
心はズレてどこか遠くへ。

一番苦しい四面楚歌、孤立無援
雨は降らない、乾いた暗い部屋
泥々の風船が好き放題に舞う


『君には特別何もしてあげられないけれど
あたたかい関心を向けることは、できるよ』
そう言って君は、
雨降りの視界の外でゆっくり、
何回も頷いてくれた。

一番欲しかった言葉かもしれないな
苦しい笑顔が崩れるくらいの
崩れるくらいの雨が降る

胸につかえていた何かを
解かしてくれた言葉の魔法

雨の日ざあざあ落ちる雫
傘を捨ててさあ一緒に踊ろう
今のぼくにできる『ありがとう』の伝えかた
軽やかなステップを君と踏むこと

雨の日ざあざあ落ちる雫
傘を捨ててさあ一緒に踊ろう
今のぼくにできる『ありがとう』の伝えかた
軽やかなステップを君と踏むこと

苦しい笑顔が崩れるくらいの
崩れるくらいの雨が降る


#詩 #ことば #雨 #瞼