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光の道

あなたは手帳をお持ちですか?
あなたは日記を書きますか?

私の答えは「NO」です。

年が明けて、最初の放送は1月5日だった。放送局のスタッフと新年の挨拶を交わすと「番組紹介を録音して頂けませんか?自己紹介に今年の抱負も添えて下さい。完パケにして、お好きな楽曲とともに放送しますよ」と提案された。断る理由もなかったので「宅録してファイルでお送りします」と答えた。

番組紹介は簡単だ。しかし、今年の抱負ねぇ・・・毎年、抱負を設定して生きない私にとっては悩ましいテーマだった。しかもコロナ禍で何が出来よう?・・・頭を抱え・・・ふと、パーソナリティ仲間から届いた一文を思い出す。


「ひとみさんには『日めくり』しかないのね」


それは年末の事だ。彼女が他局の番組で、手帳や日記について熱く語っていた。放送後に「ごめん、私は手帳も持たないし、日記も書かないので・・・」と伝えたら少し驚いた様子で、この返信が届いたのだ。

「ひとみさんには『日めくり』しかないのね」

そう、日めくりは、どんなにめくっても未来の日付しか出て来ない。過去の日付はどこにもない。つまり、私には過去をひっくり返して見る習慣がないのだ。あの時どんな事があったか、誰と何をしたか、何を言い、何を言われたかなど一切見返さない。

見返さない理由は唯一つ。過去を思い出すのが辛いからだ。辛い出来事しかないからだ。もちろん、過去があるから今があり、未来がある。人との出会いの延長線上に今の自分がいる。過去の上に成り立つ人生だから、過去は大切だろうと人は言う。そんな事は百も承知。だが、思い出したくないものを敢えて思い出せば、ストレスになる。強いストレスは身体の不調を招く。そこまでして辛い時代を無理に思い出す必要はないと私は考える。それならば、過去はもう振り返らずに、光の道を、前だけを真っ直ぐに見つめて生きていたいと思う。

そんな事を自己紹介がてら宅録し、ファイルを送った3日後。結局、2度ほどOAされたようだ。番組名「渋谷とあなた」で。アーカイブはない。生放送ONLYだった。

そこで選曲、だが・・・当初、Billyを選ぶつもりは全くなかった。しかし、幾ら何でも自治体がスポンサーで、より良い暮らしを提供する番組紹介なのに「では聴いて下さい!『Lowlife』(最低の生活)」なんて掛けられないでしょう!?(笑)しかも「F○ck」って!?あーた、クビよ!クビ!(苦笑)

本当に送りたかったのはこちら♪


実際にお送りしたのはこちら


いよいよストレスが溜まって、ほとほと疲れた時は、ヘッドホンに、ちょっと大き目のボリュームで hard rock を聴く私。あ〜スッキリした〜!さ、寝ようぜ(笑)


【cover photo】
「光の道」沖縄ブセナビーチ
   photographer Hitomi 

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