脳波で分身ロボットを操る
2022年11月23日(水・祝)
難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘うクリエイター、武藤将胤さん(WITH ALS代表)の誕生日。36歳になった武藤さんは、世界初!脳波で分身ロボットを操作して接客する店舗「01 BRAIN ROBOT STORE」を1日限定オープン。大勢の支援者で賑わった。
入店チケットはクラウドファンディングで販売(終了)。
私も支援者の1人。入店時間を予約して六本木へ。
ウェルカム・ドリンク。FLYの青空と曇をイメージしたカクテルだそう。爽やかで、泡まで美味しかった!
店内にも小さなロボットが!
私も脳波測定に挑戦!
ipadを見詰めると、次々とグッズ画像が現れる。「あ!これ!好き!」と思うと、「興味」の数値がグッと上がる・・・のだが、、、
なんと!ストレス100%!?集中力15%!?さすがにビックリ。
いや、満員の会場での1人参加は結構緊張したのかも。優しいスタッフのお兄さまが「ロボットを操作するには集中力が必要です。しっかり脳波を送らないとロボットは正確に動かないのです」と教えて下さった。なるほど!(私には無理ww)
さぁ、お待ちかね!武藤さんのご登場。
左から、ロボット「OriHime-D」
吉藤オリィさん(株式会社オリィ研究所)
武藤将胤さん
荻野幹人さん(株式会社電通サイエンスジャム)
ALS患者の方が最も恐れている事は、目も動かなくなってしまう「TLS症状(完全閉じ込め状態)」だと言う。武藤さんは、例えTLS状態になったとしても、脳波で自分らしくコミュニケーション出来るよう分身ロボットを操る挑戦をした。世界初の試みはメディアの注目の的。
後ろのモニター画面に武藤さんの脳波が映っている。これを読み取ってロボットが動くシステムらしい。正確にロボットを動かす為に、目をつぶって集中力を高める武藤さん。私のように集中力15%ではダメなのだと知る。
私達全員とジャンケンゲームに挑戦!
しっかり脳波を読み取れないと、チョキを念じてもグゥやパーを出してしまうそうだ。この日の武藤さんはパーフェクト!全て思った通りにロボットを操った。凄い。
このロボットがもっと進化して、ALS患者の方はもちろん、他の病気の方も、寝たきりの方もロボットでコミュニケーションが出来る時代が早く来るといいな。10年寝たきりで、目も開かず話す事も出来なかった義祖母を思い出した。
滞在時間は約1時間。終了後はメディアに囲まれた武藤さんだったが、一瞬、誰も居なくなった頃合いを見て、ご挨拶。
「渋谷のラジオの名倉です」
(おぉぉぉ!!!)
武藤さんの表情から、武藤さんの声が聴こえた気がした。
「お誕生日おめでとうございます!」
「ありがとうございます!」
武藤さんが視線入力で言葉を発した。
「ワクワクしました!とても楽しかったです」
微笑んだ武藤さんが再び言葉を発する。
「また、一緒に、やりましょう!」
これは多分、ラジオ番組の事に違いない。
「はい!ぜひ!またお会いしましょう!」
満面の笑みの武藤さんだった。
渋谷のラジオ「渋谷の星」武藤さんのインタビュー放送はこちら。
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