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新しい官能表現を考える会 #2

回の検証語句

無題


「い、いえ、今日は取材にきただけですので」
 口では余裕を滲ませたつもりだが、脳の奥からじっとりと染み出てくる情欲、その熱さはどうだ。普段の仕事なら虚偽報道とそしられるレベルかもしれない。
「そう……でも、もうそういうわけにはいかないんじゃない?」
 スラックスの上から陰茎の裏をなぞる女の爪に僕は反論できない。いや、それどころか、彼女の狭い中をなんとかなるとばかりに自身が分け入っていく感触を想像することが止められなくなっている。
 気が付けば僕の男根はまるで手を挙げているかのように、すっくと屹立していたらしい。目の前で一台のタクシーが静かに停まった。

結論

 仮説の通り、上記の三語は一切の違和感なく官能表現として機能した。引き続き調査を続ける。

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