パリをはなれる前に。

現在は、現地時刻の朝4時過ぎです。あと1時間後にはパリを離れます。

この旅行の総括をするには、まだ咀嚼できていないことが多すぎるのですが、それでも最終日の新鮮な状態でパリについて書いておこうと思い、noteにしたためることにします。

まず、自分にとって初めての海外旅行は、「バラ色の日々」という感じではなかったです。(大変だったこと、最初は楽しいと感じられなかったことについて、noteに書くべきか迷ったのですが、美化してもしょうがないので白状しました。)
空港内の手続も全くわからない、お金の払い方も分からないし、トイレも上手いタイミングで行くコツが分からない。
添乗員さんつきのツアーで行ったものの、僕自身の最大の欠点である「集団行動があまり得意ではない」という特性が出てしまい(実際に来るまで忘れていました)、頼りになるというよりは、むしろ我慢の面の方が大きかったです。(もちろん、それでも添乗員さんは優しかったです。)

なので、最初の2日間は、楽しいよりも大変が大きかったです。
オンフルールやモンサンミッシェル、ヴェルサイユ宮殿などをバスで周って行く感じだったのですが、予定があることの窮屈さといったものをベースに全く知らない環境に適応できず、なかなか大変でした。
特にヴェルサイユ宮殿に向かう前にサービスエリアで食べた牛ステーキがあたってしまい、バスの中の時間は壮絶でした笑。最終的に事なきを得たのですが、人生最大の危機のレベルでした。

ですが、3日目と4日目、パリでの自由行動日になると景色が一変します。

最初のルーブル美術館についていうと、あの時代の絵画に造詣があるわけではないこと、そして、あまり豪華絢爛なものが自分の美観にマッチしないのもあり、そんなには楽しめませんでした。
ただ、その後から自分で調べ、発見したポンピドゥー・センターという現代アートの美術館に自分一人で歩いていき、右往左往しながらもチケットを購入し、作品を観ているうちに強烈な楽しさが全身を突き抜けました。

そこからの時間は本当に最高で、目に飛び込んでくる街並みの素晴らしさ、店員さんとも挨拶をし合う文化などに心が動かされました。
地下鉄にも乗れるようになると、もう縦横無尽にパリが楽しめるようになり、本屋や映画館などに行くようになりました。観光スポットというものを巡るよりも、自分という人間は日常生活に関心があるということが分かったのも発見でした。

フランス語について言えば、最終日の夜は、これまでしていた簡単な挨拶(ボンジュール、メルシー、オヴォワ―:さようなら)だけでなく、「会計をお願いします」「別会計にできますか?」などもフランス語で話し、通じた上にフランス語を褒めてもらえて、本当に嬉しかったです。
※別会計が出てきたのは、ツアーで知り合った同じ世代の男性とご飯に行ったからです。

ごめんなさい、つらつら書いているうちに、どんどん長くなってますね。
とりあえず、最後に覚書的に、今回の初海外、初パリで感じたことを箇条書きにしておきます。

・世界は、そんなに変わらない。(文化や習慣は大きく異なるが、むしろ同じ人間だと感じる方が多かったです。)
・人間はきっと、空気と食べ物があればどこでも生きていける。
・人生に必要なのは、「思い切り」と「勘違い」なのかもしれない。
・言語の勉強は、間違いなく自分の世界を押し広げることになる。
・自由な表現は、自由という概念からすら自由であろうとするとても困難な営みであり、そこに面白さがありそう。
・観光地巡りには、向き不向きがある。
・添乗員さん付きツアーには、向き不向きがある。
・薬系の持ち物は、できるだけあったほうがいい。特に目薬と胃薬。
・どこにでも、やさしい人とやさしくない人はいる。
・映画には圧倒的な力があり、人間を描くことに成功すれば軽々と国境を超える。(フランス人に囲まれ、日本映画(万引き家族)を観た感想)
・パリは街並み自体が、最高にオシャレで、カッコいい。
・本屋さんの香りと本屋さんにいる人の表情は、世界共通っぽい。
・一定期間住んでみないと見えないことも沢山ありそう。

ちょっと真面目なものから、くだらない?ものまでありますが、これでも絞りました。この中のいくつかについては、また別途ピックアップして書いていこうと思っています。

少し浮足立っているのが、自分のnoteをみてもわかるくらいに浮足立っていた日々でした。当初の苦痛を抜け、高揚感に達した後は、確実に自分の中の心の重さがぐんと軽くなりました。
日本で今回の経験を丁寧に咀嚼して、いろんなことに活かしていきます。

写真、本当にいっぱい撮ったので、またアップします。
とりあえず、何枚かだけ。
それじゃあ、また。


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