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【音楽のススメ】#3 きのこ帝国

今回は久しぶりに音楽紹介をしていきたいと思います。この【音楽のススメ】というマガジンは僕のブログの中では1番アクセス数が多いです。自分の好きなアーティストをたくさんの人に知ってもらえるのは嬉しいので、今回も張り切って書いていきたいと思います!


今回紹介するアーティストは"きのこ帝国"です。



現在は活動休止しているきのこ帝国ですが、僕自身は毎日のように聴いているアーティストです。今回は「きのこ帝国の魅力」と「おすすめの曲紹介」の2つに分けて、きのこ帝国の良さについて語っていきたいと思います。




1. きのこ帝国の魅力

①曲の豊富なバリエーション
きのこ帝国の曲はなんと言ってもバリエーションが凄いです。めちゃくちゃざっくりと表すと、初期の曲は暗い曲が多く、後期の曲は明るい曲が多い印象です。「暗い」「明るい」というのはあまりにも稚拙な表現ですが、その2つの表現の中にも、「愛」「憎しみ」「励まし」といった色々な形容があります。暗い曲も明るい曲も本当に素晴らしい曲が多く、そしてその振れ幅がとても大きいのがきのこ帝国の魅力の1つです。


②ストレートな歌詞
歌詞を書いているのはボーカルの佐藤千亜妃さん(現在はソロで活動しています!)なのですが、彼女が書く詞は本当にストレートなものが多いです。彼女が経験した感情や出来事がその詞によってヒシヒシと伝わってきます。先ほど述べたように、きのこ帝国の曲はバリエーションが広い上に、そのギャップが大きいのですが、それは歌詞にも顕著に現れています。暗い曲、明るい曲で同じ人が書いたとは思えないようなギャップがあります。しかし、ストレートな表現がそのギャップを埋めていて、2種類どちらの曲を聞いても「あ、これは佐藤さんにしか書けないな」と納得してしまいます。そのくらい感情や経験を言葉に表現するのが上手なアーティストだと思います。


③お洒落っけ漂うサウンド
この後何曲か紹介するつもりですが、きのこ帝国の曲は本当にオシャレな曲が多いです。「エモい」って言葉ありますよね?僕自身、この「エモい」という言葉があまり好きではなく、なんとしてでも使わないようにしているのですが、きのこ帝国はそんな僕がそれでも「エモい!」と表現したくなる唯一のアーティストです。エモさとお洒落っけが結び付くかどうかは分かりませんが、なぜか聴いていると自分がお洒落になったような気がして、優越感に浸れます(笑)。この後紹介する曲の歌詞にも出てきますが、深夜に散歩しながら聴きたいような曲が多いです。



2. きのこ帝国の曲紹介

紹介したい曲がたくさんあるので、#1で古川本舗さんを紹介した時と同様(記事はこちら→【音楽のススメ】#1 古川本舗)、オススメの曲と僕が好きな曲の2つに分けて紹介していきたいと思います。今回は欲張って、オススメの曲を4曲、好きな曲を4曲紹介させていただきます!

<速報>なんと!!!この記事を仕上げているたった今!!前回紹介させてもらった古川本舗さんと今回紹介するきのこ帝国のボーカル佐藤千亜妃さんの合作が公開されました!!!何という偶然!!!!2人とも大好きだから嬉しすぎます!!幸せすぎる!!!!

《yol feat. 佐藤千亜妃 / 古川本舗》



すいません、取り乱してしました。。。
曲紹介に戻ります!


①オススメの曲4選

クロノスタシス
(アルバム『フェイクワールドワンダーランド』に収録, Apple Music)

僕がきのこ帝国にハマるきっかけとなった曲です。きのこ帝国を知っている人であれば、「きのこ帝国といったらコレ!」って感じでしょうね。現在上映されている「花束みたいな恋をした」という映画の中でも登場しています。魅力のところでも紹介したように、この曲はもうお洒落っけが半端ないです。この曲を聴きながら、深夜3時にコンビニに向かって歩いている時の優越感...!!(残念ながら、僕自身はお酒があまり飲めないので缶ビールは買えませんが(笑))
きのこ帝国をあんまり知らないけど、聴いてみたい!という方はこの曲から入るのがオススメです!


猫とアレルギー
(アルバム『猫とアレルギー』に収録, AppleMusic)

この曲は先ほどの『クロノスタシス 』とは違って、お洒落っけはあまり感じませんが、優しさが半端ないです。個人的には歌詞がめちゃくちゃ好きです。

あと7日間で世界が終わるなら 
なんて
あんなどうしようもない例え話
他の誰にもしないでいて
これからもずっと

この部分がたまらなく好きなんですよね。。そもそも『猫とアレルギー』っていうタイトルをつけるセンス最高すぎませんか!?「アレルギーでもあなたは優しく撫でた」という絶妙な愛情表現。優しさと愛情が伝わってくる素敵な曲です。


海と花束
(アルバム『ロンググッドバイ』に収録, AppleMusic)

めちゃくちゃにカッコいい曲です。これもきのこ帝国の曲の中では有名な方だと思います。僕はきのこ帝国のライブに1回だけ行ったことがあるのですが、この曲が流れた瞬間の衝撃は未だに鮮明に脳内に残っています。それぐらいパワフル、かつ美しく、清々しい曲です。僕自身のこの曲の一番好きなところは、イントロなんですよね。最初に「カッカッカッ」と音が3音鳴ってからの迫力あるギターのサウンド。ここの部分だけをもう何回繰り返して聴いてきたことか...。あとは、これもタイトルの話になるのですが、『海と花束』って表現、とても美しくないですか?その情景の浮かべ方は人それぞれでしょうが、日常ではあまり結びつかないであろう2つの自然物を綺麗にマッチングされているのが素晴らしいと思います。


夜が明けたら
(アルバム『渦になる』に収録, AppleMusic)

この曲は上の3つと違って、暗い雰囲気が漂う曲です。きのこ帝国の曲の中では特別に有名ってわけでもないと思いますが、魅力のところで書いたように振れ幅を味わって欲しいので、紹介させていただきます。こちらの曲も歌詞がとても好きです。「あいつが泣いていた夜 あの子は笑っていたよ」とか「今まで傷つけた分だけ いつかの誰かを救えるわけがない」とか、言葉や表現がめちゃくちゃタイプです。怒り、憎しみは大なり小なり普段生きる上で多くの人が経験する感情だと思うのですが、そういうのって表現するの難しいし、何となく憚られるじゃないですか。だけど、佐藤さんはそういう感情を言葉にするのがめちゃくちゃ上手なんです。本当に聴いていて清々しいし、カッコいいし、最高です。



②個人的に好きな曲TOP4

以下は、僕自身が好きな曲4選です。これらの曲は残念ながらYouTubeで公式に公開されている曲ではないので、AppleMusicへのリンクと個人的推しポイントだけ載せておくことにします。上の曲を聴いて、少しでも気に入ってもらえた方がいれば、良かったら聴いてみてください!


1位 パラノイドパレード
(アルバム『ロンググッドバイ』に収録)

はい、もう言います!!エモい!!!!!エモすぎる!!!この曲をエモいと言わずして、何をエモいというのか!!(あくまでも個人的な感想です。)
ってぐらいの曲です。この曲は「真夜中の交差点 迷子の行列 風が吹いたら 夏が始まる」というフレーズの時に後ろで流れている音がめちゃくちゃ好きです。それ以外の部分も、歌詞ももちろんですが、サウンドが本当に好みです。『クロノスタシス 』と同様、夏の深夜に外に出て聴きたい曲です。



2位 ラストデイ
(アルバム『フェイクワールドワンダーランド』に収録)

この曲はお洒落さはそこまでですが、物凄く綺麗な曲です。以前、別の記事でも一部紹介させていただいたのですが、歌詞がとても良いです。その記事とあえて違うところを切り抜きますが、「ゆっくりと日が昇り 君と見た世界の始まりを 今は、1人見ながら あの頃の僕らに話しかける」というフレーズは切なさが溢れてて素敵です。いつかこの曲を好きな人の隣で聴きながら年を越したいという密かな願望もあります。どうでもいい話ですが、カラオケに行ったら絶対に歌う曲です。




3位 WHIRLPOOL
(アルバム『渦になる』に収録, AppleMusic)

この曲に関しても、先ほど言及した記事で紹介させていただいたのですが、「仰いだ青い空が青過ぎて」というフレーズがめちゃくちゃ良いんですよ。なんというか、文字で書くとそこまでなのかもしれないけど、音で聴くとめちゃくちゃ気持ちいいです。曲全体を見ると、歌詞に関してはこのフレーズが何回も繰り返されるのですが、それに飽きないほどの語呂の良さ。サウンドも暗いとも明るいとも言えない、何か少し不思議な感じがします。心地よい中毒性がある曲だと思います。




4位 風化する教室
(アルバム『eureka』に収録)


「記憶は思い通り風化する」というフレーズが印象的なこの曲。この曲もどちらかというと、暗い曲に分類されると思うのですが、その中に「ララララ」という綺麗な口遊みが入ることによってめちゃくちゃ良い違和感ができてるんですよね。「教室」というモチーフは間接的に学生時代に表すものだと思いますが、そういうかつての記憶の曖昧さを現実的に捉えているところに魅力を感じます。余談ですが、歌詞に何回か出てくる「窓際」という言葉に何か情緒的なものを感じます。いずれ、「窓際」というタイトルで何かしらの記事を書こうと前から思っていたのですが、そう思うようになったきっかけもこの曲が大きいです。



3. 最後に

いかがでしたでしょうか?きのこ帝国の曲はとにかくバリエーションが凄いです。そして、そのバリエーションを彩る言葉も美しくストレートなものが多いので、何回聴いても心が浄化されます。やはり僕の薄っぺらい語彙力では魅力を上手く伝えられた気がしませんが(なおかつ、古川さんとのコラボが公開されてから怒涛の勢いとテンションで書いたので表現が稚拙になっていますが)、この記事を見てきのこ帝国を聴いてみたいと思った方が1人でもいれば幸いです。きのこ帝国にもっと詳しい人からすると、今回書いたコメントと違うことを思う方もいらっしゃると思うので、そういう方はどこかでこれとは違ったコメントや感想を発信していただけたら嬉しいです。何はともあれ、今回紹介した曲以外にも素晴らしい曲がたくさんあるので、是非興味を持った方がいたら、探索してみて下さい!




【音楽のススメ】他の記事はこちら
#1 →古川本舗
#2 →2020年私の音楽TOP10


Twitter:檸(@nei_monologue)

 

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