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2023の振り返り


1.グラフィックの専門学校

会津大学卒業後に院進せず、日本デザイナー学院というグラフィック専門に入学した。

- 授業

デザイン教育を受ける初めての機会だった。大学ではUI/UXのデジタル系を独学していたが、専門ではグラフィックデザイン科なので広告やポスター、パッケージなどの紙を中心とした制作物に取り組んでいる。

グラフィックデザインを選んだ理由は、デザインをする上での基礎となる分野だからだ。UI/UXは言語化しやすいため独学でなんとかなるが、イラストやエフェクトはそうはいかなかった。私はデザイン系のことは全部できるようになりたいジェネラリスト思考なので、グラフィックの能力が欲しかった。

授業は今まで知識では知っていたものがほとんどだったが、講師の人に教えてもらいながら実際にするというはとても勉強になった。ある程度感覚で覚えないといけないものもあり、能力は向上した思う。

- 課題が多い

高校に近いくらいには課題が多いし休みが少ない。

前期は本当に課題1つ1つに時間をかけすぎて体調を崩した。睡眠時間を十分に取るようにしたら治った。

後期は課題、ポートフォリオ作り(奨学金申し込みに必要だった)、アプリ作り(2月あたりに出ます!)の3つを同時にやっていて死にそうだった。1つ1つの課題を前期よりやり切れていない感覚があり、良くなかった。スピードは上がったが、前期ほど苦手分野に特攻して成長した感覚は少ない。

あとは最近時間がなさすぎて、自分ためたデザインを真似してみるとか、新しいアプリに挑戦してみるなどの、やりたいことを突き詰める時間を取れていないことも問題だと思っている。

- デザイナーの友人ができた

専門がほぼ初めてデザインをする同世代との出会いだった。(厳密には半数以上は高校からの入学なので4歳差である。)

私は人と比較されるのは好きなので、プレゼンや成績という基準で評価される環境はとても楽しかった。私の実力としては実践的な授業は強く(アプリ作りのリーンキャンバスなどに慣れていたおかげ)、絵の具などのアナログ作業が苦手という感じだった。

全体的に見ると上位にいるが、1年の独学期間があったことを考えると低いレベルだと思っている。つまり、私は時間で勝っているだけで才能ではおそらく負ける。

あとは会津大の異常さをより際立って感じた。会津大の人は1つのことが好きで、それを一日中作業したり、話したりしている人が多かった。要は好き度が高すぎて、作業量と優先順位がバグっている。

その人たちといるのが楽しすぎたせいで、若干専門の好き度がそうでもない人たちとのコミュニケーションに今でも慣れない。

また、論理思考に偏っている人が少ないせいで、ディベート大好き人間が少ないのも寂しい。

- 私は理論ゴリ押しがあっている

入学当初はデザインもアイデアも論理で考えるには限界があると感じて感覚を身につけようとしていた。しかし、それらは私には合わず、論理ゴリ押し戦法の方が合っていた。

広告の案を自分で思いつくまでぼーとするよりも、広告系のYouTubeを80本くらい一気に見て、それをノートにまとめて言語化した方がはるかに感覚を掴みやすかった。

2. デザイナーという業界

- 職人気質

思ったよりも職人気質で泥臭いと感じた。UI/UXやプログラミングだと運用前提で効率化をするため、デザインを細部までこだわれない。

例えば文字の組み合わせによって文字の空間を調整することは、ウェブでは手間の多さから行われない。ただ、グラフィックのポスター、冊子ではそれらを全て手作業で直す。

デジタルの世界にいた私には、それしか方法がないと分かりつつも、めちゃくちゃアナログで職人作業に感じた。

- 講師のエンジニア、教授との違い

講師の方は現役のプロデザイナーの方が勤めている。エンジニアと比較すると、「デザイナーはこうあるべき!」のような職業に対するプライドの話をよく聞く気がする。これについてはデザイナーが強いのと同時に、エンジニアが取り扱う内容的に弱い気もしている。

大学の教授との比較だと、専門の講師の方のほうが授業に熱があって実践的なものが多くて楽しい。ただ、現役のデザイナーが多いので、生存バイアスなどのバイアスは逆に強い気がする。

- ビジネス視点がない?

デザイナーに「アーティストと同じですね」と言うとブチギレられそうだが、正直入学当初はそう思った。それほど専門の授業は実際の利益につながるかなどの視点がない。

ただ、厳密にいうとこれは間違いで、短期的な利益を狙うレベルのデザインを対象としていないと言うのがおそらく正しい。大手広告代理店が取り組むCM、広告やリブランディングレベルのことを想定している。なので短期的なビジネスの数字よりはコンセプトやメッセージの方が重要視され、結果アートに近くなる。

これには結構感動した。私は現在の日本のUI/UXに対して、もっと情動を考える必要がる、エモーショナルデザインの考え方が必要だと思っている。分野は違うが、大規模なグラフィックの制作時にはそこが理解されているということが嬉しかった。

3.生活

- 東京

めっちゃ楽しい。

馬鹿でかい広告やオシャレな店がたくさんあるのでデザイナー視点だと飽きない。街ゆく人のファッションを見るだけで結構楽しめる。

あとはAmazonが1日で届くのが便利。

- 趣味

相変わらずVtuberが好き。音楽は4s4kiにハマった。

たまに個展や美術館に行っている。

-SANDBOX、アプリ作り

私自身は何もしていないが、大学の友人繋がりでエンジニア系のコミュニティーSANDBOXとカップル系アプリを制作しているチームにデザイナーとしてジョインした。

どちらのメンバーもめちゃくちゃ優秀でいい人たちばかりだった。特にアプリについては今までで一番自由に世界観ファーストで作らせてもらった。趣味でUI/UXを作るのが最後かもしれないという思いや、メンバーの人たちに恩返しがしたい思いがあるので、2024年もやり切りたい。

4.就活

- UI/UXって楽しいか?

もちろん楽しいのだが、その楽しさを企業で感じられるかというと微妙だと思う。私は0→1のフェーズの自分だけの新しいアイデアを考えて、見栄えも作るのが好きだった。

しかし、企業では既存の大きなプロダクトとそのデザインシステムがあるため、やるのはほぼ99→100になる。アイデアにしても、私が好きな、人の直感的に楽しめる新しい体験をやろうとしている企業は日本にはほぼない。

あとはUI/UXデザイナーのキャリアについても不安がある。UI/UXデザイナーが強くなろうとすると、エンジニアに近づくパターンが多い。

ただ、私はエンジニアの制限や手間から逃れて、見栄えやユーザーにとっての機能にこだわりたいからデザイナーになろうと決意した。

デザインエンジニア自体は否定しないが、デザイナーはユーザーを1番に考えるのが大前提で、エンジニアにとって開発しやすいUIを作ることではないと思っている。そのため企業でデザインエンジニアの地位の方が高くなるのは納得しつつも、それは私の理想の体制ではない。

- じゃ、もうグラフィックデザイナーになるか

ってのが今ここ。また手のひらドリルかよ?と思われそうだが、「デザインしたい→UI/UXとグラフィックどっちもやってみてグラフィックの方が良かった」という流れなので、一応したいことを絞り込めているとも言える。

5.2024の目標

  • 今デザインしているアプリを成功させる

  • グラフィックの目に手を合わせる

  • 就活を終わらせる


では、2024年もよろしくお願いします!

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