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#3メルカリで絶対に買ってはいけないもの⁉️を、私はあえて買ってみた。

靴である。

イタリア製のインポート革ブーツを4100円で買った。

あらかじめ言っておくが、メルカリで靴を買うのはおすすめしない。というか断固反対である。

理由は靴底。靴底というのは、靴本体と圧着するため、靴用の特殊な糊を使っており、これは時間と共に必ず劣化する。劣化するとソール(靴底)は剥げる。ゴムやポリはモロモロボロボロ崩れ落ち、悲惨なことになる。靴は全く履かずに放置すれば大体4〜5年でダメになると言われている。

だから、

二度言うが、メルカリで靴を買ってはいけない。

メルカリの出品は、その商品を買ってから、使わずに長い間クローゼットに仕舞い込んでいました、などというのが当たり前の世界である。3年や4年ならまだいい方だろう。

たとえば私が昔メルカリで購入したバッグ。※画像は同じタイプの別のものです

一度も触らず15年、いや20年は経ってると思わしきものであった。父が欲しがったボストンバッグを調べて代購したのである。総革の英国製。

これが届いたら、デザイン古っ!て感じでね…。革も乾いてカサカサだった。さらに致命的なことに底板がない。ブランドタグなどの同梱品も欠けていた。

恐らく出品者はこのバッグから底板やブランドタグを剥がして、他のバッグにつけたのだろう。もしくは欠陥品をメーカーから安く譲り受けたのかもしれない。とにかく残った裸の鞄だけをメルカリで「新品未使用です」と出品したってわけ。(しかし後述するが、私はこの買い物に不思議と悔いはない。)

しかも商品説明にそのこと(長期保管の長さなど)は大抵書かれていない。だから、内部やソールが劣化していても、見た目からきれいな状態だと思い込んで購入し、履いて歩いてから「あら壊れた」( ^ω^ )…「騙された!」となるわけである。

騙されていない。メルカリで靴を買った方が悪いのだ。

今回の商品も買ってから5.6年は経っているということで、高確率でソールは劣化しているだろう。買わないのが吉である。

しかし、私は、

あえて買った。


理由はいくつか。

一つ目は、海外のブランド靴ならアウトソール(靴本体)に良い革を使っているだろうと思ったから。

劣化して表皮が剥げる、みたいなこと、合皮ならあるけど、本革ではあんまない。

二番目に、単純にソール(靴底)は張り替えてもいい。と思ったから。

ソール張り替えはネットで頼むとして、商品代を足しても二万。二万なら新品のブーツが買えるが、3年くらい使い込むことを考えれば、トータルで悪くない。

三番目に、パチンコにガチャに付随するようなワクワク感覚である。

これ。
パチンコにいけば負けるのはわかる。ガチャを引けばドブなのはわかる。だから、靴も劣化してるのもわかる。でも、ワンチャンである。もしかしたら当たるかもしれない、使えるかもしれない。そしたらなんかラッキーだなあ🥳でもそんなはずないか…などと、実際の商品が到着するまで、当たりかな、ハズレかな、当たったらいいな、等とウキウキ期待する楽しさ。ウキウキやガッカリはプライスレスである。

さて、話は前後しますが、先ほどのボストンバッグの話です。

詐欺だと泣き寝入りする前にようく調べてみたら、新品で買えば鞄ひとつ10万くらいするようなメーカーで、まず革の質がべらぼうによかった。細かいところの縫製もよかった。チャックの金具にオリジナル刻印が入ってて、カッケー!
私の持ってるいままでの全てのバッグなど、比べ物にならないくらい、

「出来がいい」。

雰囲気がある。
こんなだけど、時代が時代ならお殿様でした、、というような、佇まいに見える。

だからまずは直してみた。幸いショルダー紐はついている。見よう見まねで、プラ板で底板を作って、布を縫って覆った。ラナパー(革用のワックスクリーム)を買って革を磨き、防水スプレーをかけて…直して直して、直して、そしたら、使えるようになった!

この件からわたしは一つ学んだ。まず、量販店で安く買えるようなものは直せない。なるべく新しいものを買って、きれいなうちに使うのがベストだろう。
だが、専門店で高くつくものは、直せる。メーカーも所有者がいずれは直して使う前提で作ってあるのだ。だから古くても、手間と総合代金とのバランスが良ければ大丈夫。

で、本題に入ろう。

2日後、丁寧に梱包されて届いた、くだんのブーツである。

🥺ドキドキ…

開封するとこれ。

えー、ブランドは知識がないので、詳しくは知りませんでしたが、定価3〜4万くらいだろうか。レザーだし、たぶん、けっこう良いもののには間違いない。

さて、こいつは…内部が溶けてるか…靴底が割れているか…チャックが壊れてるか…

ぜんぶ調べてやる〜!🤗

ということで、結果を言いますと、

全然大丈夫でした。

全然余裕。

え?思うくらい、あっけない勝利でした。
革は良い状態だったし、ソールは剥がれませんでした。確かに踵の薄いゴム部分は劣化変色してるいるのですが、わたしには気にならない程度。
実際に履いてみて気になったのは若干キツいことと、チャックが硬いこと。

しかしこれも問題なし。

キツいのは試着せずに買った靴によくあるサイズ問題である。正直あと0.5センチ大きかったらな、というサイズ感ではあった。
だが問題ない。それは革だから。革は履いてれば湿気で伸びて足に合ってくる仕様なのだ。( ^ω^ )履き込みが足りないだけ。

チャックが硬い、これも問題なし。蝋燭を買ってきて、チャックに塗り塗りすればよいのだ。手元にあるラナパーがミツロウのワックスだから、これも潤滑油として効くかもしらない。ためしに塗ってみてもいい。

さて、さすがに革が乾いているだろうからレザーをラナパーでぬりぬり。ちょっと色が落ち着いて、細かい傷は跡形もなく消えた。ラナパーをチャックに塗り込んだら、上げ下げもスムーズになった。

ラナパーぬりぬり。

あとはミスターミニットに持っていって、つま先に裏張りしてもらう。( ^ω^ )それで耐久性が上がるのだ。

ただ、念のためひたすら歩いて、ソールが壊れないか耐久テストするつもり。次の休みの日に念のためサンダル持っていき、歩いてみる。
もし壊れたらソールの様子を見て、ゴムの壊れなら修理屋に、交換が必要ならネット通販で工場行きである。でも靴底を手でぎゅうぎゅうに引っ張っても破れなかったから、これも大丈夫な気がする。

というわけで、
絶対にメルカリで買ってはいけないものをメルカリで買ってみたら、大勝利だったお話しです。_φ(・_・


ありがとうございました。

注意
世の中にはこれは直せません、というようなものもあります。例えば靴も、3回以上は靴底を取り替えることはできません。革も使い込めば破れます。
また、革の状態もある程度の審美眼が必要ですし、直してもイメージと違った、という事もあります。
すべては自己判断でどうぞお願いします。

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