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どうしてプログラマーになったの? [プログラマーになったきっかけ]

少々私事ですが、monkeyがプログラマーになった経緯を。

monkeyがプログラマーになったのは、1998年ITバブルに乗っかったのがきっかけ。当時は本当に人材不足で「やる気のある人は未経験者でもOK」の求人広告に応募しました。
「プログラマー」という言葉の響きがかっこいいと思ったのです。これまた恐ろしく簡単な算数のテストと面接を受けて、めでたく採用。
しかし、採用後に地獄が待っていました。2冊のC言語、1冊のC++言語の本を渡され、「はい、これ勉強してね。2ヶ月後にテストでアプリ作ってもらうから。」とニッコリ笑顔。

HEX、DB、CPU、RAM/ROM、シンタックス、メモリー管理、ポインター等、全ての言葉が宇宙語で何がなんだかわからない上に、近々アプリを作らなければならない恐怖心に囚われて、現実逃避で睡魔が襲う。全てがわからない状態で、時間だけが過ぎていく。
仕事をしていく上で幾度となく「私には出来ないのではないか」という不安になることはあるけれど、この時ほど「わからない」ということが怖いと思ったことはない。

この会社は2年程度で退職してしまったけれど、当時あまりにも顔面蒼白の状態で働いていた私を見兼ねて、副社長が「10年ぐらいやったら、何となく分かるようになるから大丈夫だよ。」と完全に他人事のアドバイスをくれる。
「要するに、10年ぐらいはただのペーペーってこと?」と、うなだれるmonkey。
ただ、「まあ、とりあえず10年はやってみるか」と、覚悟をしたのは、今でも覚えています。

最初から強い意志を持って「プログラマー」になったわけではなく、
楽しく、飽きずに(飽きっぽい性格なもので)続けて生きていける職業が良いなと思っていたこと。そして「私が死ぬまでに廃れることのない産業」といった保守的な(いや、だって人は生きていかなきゃいけないし。)気持ちもあっての職業選択でした。
「学生は勉強するのにお金を払わなければならないのに、技術者は会社からお金を貰いながら勉強が出来るというのも、すごく良いな!」と現金な性格にもあっていたのかもしれない。

物事の取っ掛かりなんて、意外と単純で不純な動機だったりするものです。ただ、20年を過ぎた今でも、データエンジニア及びプログラマーという職業を続けいていることを考えると「意外と自分に合っていたのかな」と思っています。