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#25 生産上の課題

有機農家の調査において、回答者は潜在的な課題のリストから最も大きな生産課題を特定するよう求められました。それぞれの課題に対して、5段階のスケール(「課題ではない」(1)から「非常に大きな課題」(5)まで)で評価しました。生産課題は、重要な課題と評価した回答者の割合を計算して、最も高いものから最も低いものまで降順にリストアップしました。生産課題の完全なランキングリストは、下に示されています。
有機農家は、幅広い生産課題に直面していますが、このレポートでは、調査で有機農家が特定した最も重要な5つの生産課題に焦点を当てています。

  1. 雑草の制御

  2. 生産費用の管理

  3. 十分な収量の維持

  4. 土壌肥沃度と作物栄養の管理

  5. 害虫の制御

これらの上位5つの生産課題のランキングの詳細は、SupplementsのFigure S9に記載されています。
2015年のNORA調査(2016年のNORAレポートの基盤となった)では、回答者は研究の高い優先度として土壌健康を評価し、その後に雑草管理、肥料管理、有機食品の栄養価と品質、害虫管理が続きました。このレポートと2016年のNORAレポートの主な違いの1つは、2015年の調査では生産課題の優先度を評価するよう回答者に求めたことであり、最新の調査と同様に、生産と非生産のトピックを問題ごとに分けていなかったことです。

それにもかかわらず、雑草の制御、肥料と栄養の管理、害虫の制御は、最も重要な問題の上位5つに残り、今後の研究投資の主要な優先事項となります。

生産課題:重大な課題と評価した回答者の割合リスト

  • 雑草の管理(N=536):67%

  • 生産コストの管理(N=454):59%

  • 十分な収量の維持(N=375):48%

  • 土壌の肥沃度と作物栄養の管理(N=336):43%

  • 昆虫害の制御(N=325):41%

  • 適切な有機農作物品種と種子の選定(N=280):38%

  • 病気圧力の制御(N=279):36%

  • 気候変動への適応(N=259):36%

  • 農場のシステム管理(N=228):33%

  • 土壌健康への耕起の悪影響の最小化(N=225):31%

  • 土壌構造の最適化、土壌侵食や劣化の回避(N=228):30%

  • 多年生植物とパーマカルチャーデザインの統合(N=126):28%

  • 干ばつ管理(N=191):26%

  • 動物生産と健康の管理(N=85):26%

  • 牧草地と牧草地管理(N=87):24%

  • 種子生産/種子保存(N=116):24%

  • 落葉植物と緑肥の利用(N=155):22%

  • 収穫後処理方法(N=146):21%

  • 農業の生物多様性の向上(N=136):19%

  • 灌漑と水の利用(N=109):19%

  • 受粉者および受粉者の生息地の管理(N=130):19%

  • 作物輪作の管理(N=124):19%

  • 水資源へのアクセス(N=108):17%


今日はここまでです。
ありがとうございました。


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