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腐植について

腐植資材を使う事が増えてきたので改めて腐植について調べてみました。

腐植とは有機物の残りのカス

まず土に含まれる4つの混合物は何でしょうか?

1、造岩鉱物(1次鉱物)
2、粘土鉱物(2次鉱物)
3、腐植
4、生物

になります。

今回はこの中の「腐植」について調べていきたいと思います。

 「土が黒いと良い土だ」みたいな言葉を聞いたことがある人もいると思います。この土の黒さは「腐植」の含み具合によって左右されるものです。落ち葉や堆肥を土に与えると微生物によって分解されます。その過程で再び合成されて、土に固有の有機物ができます。この腐食は大変複雑な高分子化合物でもあります。

腐植を化学処理によって分けると
腐植酸:アルカリで溶けて、酸で沈殿する
フルボ酸:アルカリにも酸にも溶ける、
ヒューミン:アルカリに溶けない
 多くの腐植酸資材は腐植酸をベースにしています。土壌の物理特性の改善や保肥力を向上させるなど一定の効果が得られることが知られています。また注目すべきはフルボ酸で、フルボ酸は天然腐植物質のみに含まれます。土壌微生物の増殖や植物の活性化に役立ちます。

腐植の機能についてみていきましょう。

腐食の機能
①保肥力を高める:腐食はマイナスの電荷を帯びており陽イオンを吸着する。
②pHの緩衝能力:腐食が水素イオンを取り込んだり、放出したりして土壌の急激なpHの変化を緩和してくれる。
③無機栄養分の保持:腐食は長い時間をかけてゆっくりと分解されて向き栄養分を放出していく。
④重金属の有害物質の吸着:腐食はキレート作用を持っており銅やカドミウムなどを吸着する。吸着された重金属は植物に吸収されにくくなる。

腐植の維持に大切な堆肥
 CECの維持・向上には堆肥の投入が大切。目安としては1~2tの良質な堆肥を入れていくことが大事になります。

イネ科植物での土壌形成プロセス
植生がイネ科植物の場合は、プロセスが若干異なります。ススキなどのイネ科植物は、カリウムに加え、ケイ素を旺盛に吸収します。ケイ素とアルミニウムでアルミノケイ酸(粘土)が形成されますが、ケイ素が植物に吸収されると結合できないアルミニウムが土壌中に遊離します。これが有機物の分解しやすい部分に結合し、アルミニウムが盾となり微生物による分解を阻害します。ー阿江 教治:土づくりのススメ - 深掘!土づくり考


土作りにおいての腐食について考えなおしていると最近現代農業でも特集されているキレート鉄が腐食生成に関係している事が新たな発見がありました。

腐植を適切に畑に散布して土づくりしていきたいですね。

ありがとうございました。

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