見出し画像

丹波黒枝豆のバリューストリームマップ

"Value stream maps aren't always necessary,but they're helpful.For most farms, simple maps with basic information are enough to give farmers a bird's-eye view of how value flows in their operations."
-Ben Hartman

前回、リーン生産方式を農家に適応させる方法を紹介しました。
今回はそのリーン生産方式で使われるバリューストリームマップというものを紹介していきます。

黒枝豆のバリューストリームマップ

前回は播種から入金までの一連の流れがバリューストリームマップという風に紹介しました。

では実際に私の黒枝豆バリューストリームマップを紹介したいと思います。

100㎡の畝に黒枝豆を栽培した場合の
計画から圃場片付けまでの工程を書き出して、
内容、使う資材とコスト、その作業に必要な時間を書きます。

1) 計画 ・畑の選定、土壌診断(15分)
2 )畑準備 ・額縁明渠、暗渠、獣害対策など(30分)
3 )タネを注文 (5分、300円)
4 )元肥  堆肥散布(30分、堆肥350円)
5 )畝立て ロータリー耕、マルチャー畝成形機を使って畝立て(40分、1000円)
6)播種 (20分)
7)移植 株間40㎝、移植機で移植(5分)  
8) 除草 畝間除草に畝立て後2週間毎に3回入る(100分)
9) 追肥 8月中旬開花期後、自家製堆肥(10分、50円)
10 )収穫 (120分)
11 )脱莢 (300分)
12) 選別(2800分)
13) 袋詰め (800分、200円)
14 )出荷 運送業者に電話(5分)
15 )入金 (5分)
16)圃場片付け マルチ剥ぎ(30分、200円)

この作業のすべてにかかる時間を集計し、その時間を時給1200円として計算して、そこに資材代をプラスすると経費が出てきます。
労働時間:74.3時間×1200円=89,100円
資材代:4,960円
合計:94,060円

100㎡の売り上げとして
250株×750円(平均価格)=187,500円

利益は93,440円になります。(固定費等は除く)


この一連の流れを一作業ずつ計測してムダがないのか、カイゼン可能な箇所がないのかひとつずつ検証していく事が、大切になってきます。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?