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アメリカの超有名フラワー農家/Erin Benzakein




1、農場の基本情報


 2エーカー(8反)の広さで農場の名前はFloret。シアトルから1時間くらい離れた場所。この狭い農場で一般的な農家よりも2倍以上の収量を実現している。

2、小さい時の農業経験


  彼女の父親が熱心にガーデニングをしている人で、周りにはいつも自然があり、母親の隣で雑草を並べて遊んでいた記憶が残っているという。

3、なぜオーガニックで栽培しているのか?


  子供が生まれた事をキッカケに化学農薬について調べるようになり、口に入るものをオーガニックの物に変えた。そこから畑を所有する事になって自分でオーガニックで栽培し始めた。そこから勉強を始めてオーガニック農業で有名なエリオット・コールマンの本を読み始めた。


彼女はこの本からオーガニック栽培の原理原則を学んで、花の栽培に生かしていくことになります。オーガニックを選んだ理由として
・化学農薬に囲まれたくない
・化学農薬で汚れた庭で赤ちゃんを遊ばせたくない
がありました。

4、どういった経緯で花農家になったのか?


  もともとシアトルで生まれ育ったが、いつか街を離れて田舎に住んでみたいという憧れがあったようで、子供が生まれたタイミングで決意して一年かけて探してようやく1エーカーの家を購入しました。
 畑を耕して、鶏を飼って、果樹も植えました。そして最初は鶏を売って収入を得ていました。その後花の栽培も始めます。

5、何故花農家になったのか?


 彼女の栽培したスイートピーを購入してくれる一人の女性に家の先で話していた所、その女性がスイートピーの思い出話しをErinに話し始めてErinも自分のスイートピーの思い出を話し始めました。そうするとErinは話している内に涙があふれてきてスイートピーを購入してくれた人も一緒に泣き始めたのです。

 その瞬間彼女は「これだ!!」と思い花農家になることを決心しました。

 この小さな小さな花々にこんなに大きな力があることを感じたのです。

 そこから鶏も果樹も野菜も栽培をやめて、出来るだけ花を植えていきました。遂には隣人の牧草地にも花を植えるようになります。

 隣人の牧草地は当初馬のが通る為の場所で、子供達のサッカーグラウンドとしても使われていました。しかしある日隣人の草刈り機が故障して子供達もサッカーをしなくなり、それを見つけた彼女はすぐに隣人に頼み込んで借りる事に成功します。

 そのサッカーコートと合わせて2エーカーの畑を栽培する事になしました。

6、売り先はどうしたのか?


 最初の2~3年は苦労しました。ウェディングやサブスクなど色々試してみましたが上手くいきませんでした。花の販売の仕方も分からず、栽培方法も分からない時期が続きます。
 ある日1人の女性に雑誌のインタビューをしているときにその女性に写真家を雇って、かわいい服を着て花束を持った写真を撮ってもらうように言われます。

 最初は恥ずかしがり屋という事もあり最初は抵抗して行動に移しませんでしたが、彼女はそれからマーケティングの勉強をして自分のストーリーをお客は求めているのだという事に気がつきます。
・理念は?
・どういった農家なのか?
・どういったストーリーがあるのか?

 そこで彼女は写真を撮り、家族の写真もアップして自分達の理念や物語を伝える事に焦点を絞ったのです。

7、魔法の時間帯


写真はたいていは夫が撮っています。ほとんどの写真は加工していないものが多く綺麗な写真を撮る秘密は撮影する時間帯です。

特に綺麗な写真が撮れるのは日没の1時間前で光りが急に変わり出します。


太陽が昇り始めた朝日か、太陽が沈む頃の夕日がシャッターチャンス!


8、種苗会社を経営

 種苗会社も経営していて、その理由としては花の伝統的な種子も減ってきている為。その種子を守るために種苗会社を経営しています。



9、害虫対策


花の栽培で困る害虫はカタツムリとナメクジです。彼女がオススメしているのがMonterey Sluggo Plusというオーガニック栽培でも使えて、ペットなどにも影響のない商品です。主成分としてはリン酸鉄らしいです。調べてもみるとアマゾンでも売っていました。バラの栽培に使えたら使ってみたいです。



10、雑草対策


防草シートを多く使っています。畝間にはもちろん畝の上にも防草シートを貼って植え付け場所だけバーナーで焼いて雑草対策しています。


11、あなたのストーリーを語りましょう

 彼女が強くこれから農家を目指す人に言っていたのが、野菜や花に隠れる事なく生産者自信のストーリーを共有する事で、共感してくれた人がもっとも大切なお客になってくれるということでした。

 どんな思い理念で作っているのか?どういう経緯なのか?あなたはどんな人なのかを伝え続けていきましょう。成功する秘訣はストーリーを共有する事です。

12、これから家庭菜園や農業を始めようと思っている人へ


 最後に彼女がこれから土をさわって家庭菜園でも農業を始めてみたいと思っている人に向けたメッセージで終わりたいと思います。

Don’t worry about making mistakes.
失敗する事なんて気にしないでください。
You’ll learn the most by making mistakes.
間違いから多くの事を学ぶのだから。

ありがとうございました。


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