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丑と父と名前についてのプログレシッブ(前向き)なお話

今年は丑年でしたね。
今、世間はワクチン接種で大騒ぎだが、
ワクチンの語源が牝牛(めうし)なんだってね。
日本語でもワクチンは牛痘って呼ばれていた時代があったらしい。
丑年に、ワクチン(牛痘)が日本の命運を握るというのは出来すぎだけど、
このくらいのことに意味を求めてしまうのは、コロナ拡大(=ワクチン遅れ)があまりに寓話的だからかも。

私の父は大正14年生まれの丑年だった。それで名前が丑彦。ホントに。
今年の年賀状にこのネタを使った。父が生きていたらできなかった。
年賀状にピンクフロイドの「原子心母」のジャケットを入れた。
発売50周年を迎えたこの有名な牛さんには名前が付いていて「ルルベル3世」だって。親父の名前より立派だなという趣旨のことを書いた。
失礼な息子だ。

父がこの名前を嫌っていたという話は聞いたことがない。本当はどうだったのだろう。
入院していると何かにつけて確認のために氏名を言わなくてはならない。
その時、珍しい名前や聞き取り辛い名前は苦労するだろうなと思う。
そんなこともあってか、自分の子どもの名前は最も分かりやすい日本的男子名にした。
これはこれで本人がどう思っているのやら。キラキラネームの時代にね。

名前といえば、ピンクフロイドって、私は永らくピンク色のフロイトさん(精神分析学者)だと思っていた。よく見りゃ日本語表記も英文スペルも違う。プログレッシブ(先進的?)ロックなんて呼ばれて現実音や電子音が飛び交う、なんていうか精神的トリップ感あふれる作風だったので、そう思い込んでいた。
ブルースマンの名前の合体(ピンクさんとフロイドさん)なのね。
そう思って聴くと技巧を凝らした「原子心母」A面よりも歌心を感じるB面の方が彼ららしいように思えてきた。名は体を表すのか?

私の父は大正生まれらしく直情的で頑固な人だった。
丑という字の意味をネットで調べたらこんな記述があった。

“丑”の字は“紐”に通じ、曲がっていたものを伸ばすという意味がある
家庭画報.com
https://www.kateigaho.com/travel/95523/

丑彦って、いい名前じゃないですか。
丑年はいい年になるかも。


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